コムスン報道と天声人語。

2007-06-08 07:48:19 | ・本・記事。
社説の文末3行には「厚労省も同社も、」とあるが、タイトルは「コムスン 処分逃れを許すな」である。1面の端っこには譲渡凍結厚労省が強く指導とある。
ブラ勤、ポカ給、親方日の丸。3つ目以外は私にはなじみのない言葉を引いている天声人語は、コムスン問題ではなく社会保険庁の話だった。

譲渡問題以前に、介護保険事業の媒体としてかなり大きくなったコムスンに対する処分方法自体にいささかの疑問符がつく。

庶民が金を払って住みなれたころにじつは鉄骨でズルしてましたって、学習能力の低さとかいう問題ではない。

って例がつまらなくて姉歯痒い。

これは朝日ではなく幾つかのテレビ局による初期報道だが、利益優先というのが短いリードコメントの中に含まれていた。昨夜のテレビでは福祉関係の人が意識の低い者に任せられる仕事ではないと言っていた。それぞれもっともなことである。親方日の丸ゆえに?財政難で丸投げする相手はコムスンでなくても原則的には利益優先だ。


へんだよ朝日と思いながら朝日講読者であるかたにしか通じないかもしれないちょっとちっちゃな例で。テレビのニュースバラエティーだけじゃないぞ魔女狩報道、意識が高いと思い込んでいるだけに無垢に(多分)無自覚に木を見て森を見ずに突き進みがちな朝日をときに憂う。


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「明るい性格」などと書きまくっていた……遠い目。
              2007-06-09 07:05

社説上段の末尾「クールな地球をめざして、ホットな1年が始まった。」だって。チュウニボウか。


今週のテレメンタリー2007は、夕張市長だった。ふと思い出したのだ。市立病院の運営を応援という形で引き受けた医師は怒っている。行政の方針があって、そのうえで我々は運営をするのだ(実際の発言はもっと核心を突く表現)と、行政の不誠実?に対して詰め寄る医師側にカメラは立ちつつ、市長を応援する。

コムスンはむろん村上医師の立場にはいない。しかし報道媒体は。と敢えてまた書く。



きょうの天声人語の情報だが、ある私大で新入生の半分が自分は傷つきやすいと思っているという。ありそうなことだ。驚くのは、そう答えたということである。

傷つきやすいというのは打たれ弱いということで感受性が強いというのとは違うと思うが、いかがか。言いかえれば感受性が強いひとは、弱い部分の反動力をお持ちのひとかと。

私は傷つきやすい。と他人に向かって言う。もしくは、その設問でカウンセラーから誘い込まれたように答えを書き込む。新入生の半分が。心が低く唸るがまあたいした話でもないのだろう。


コメント
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