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輪廻する宇宙  横山順一   ブルーバックス 講談社

2015年11月06日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

ブルーバックスは、科学全般を広く取り扱い、毎月、新刊を楽しみにしています。 このタイトル「輪廻」などという宗教書のような言葉とは対極にある存在と思っていましたから、珍しいこのタイトルに引かれました。 序章は、ダライラマ、チベット仏教の説明から始まる宇宙論ですが、当然のことながら、ダライラマとの直接的な結びつきは無く、宇宙を語るだけでなく広くチベット仏教、ダライラマについても語る横山さんは宇宙のように広い知識の持ち主の様です。

広い宇宙の話なのですが、素粒子論という小さな世界を抜きには語れません。 素粒子という小さな世界が宇宙の拡張にまで続いているこの広がりの大きさは私の日常生活からは大きくかけ離れています。 物事を極めた最終形が宗教論のようになってしまうのはたまに見かけますが、膨張する宇宙のなれの果てを数十億年後に見るまでもなく、その前に太陽が終わりを迎えます。 太陽光を自然エネルギーだと言ってありがたがっていますが、これはれっきとした核反応による光と熱で、水素をヘリウムに換えながら核融合反応で、生成された水素よりも重いヘリウムが太陽の中心に集まり、その周辺で発生する核融合の水素は広がり、太陽系の星を次々に飲み込み、ついには地球も飲み込まれてしまうそうですが、その前に地球の温度は上昇し、生物は生きながらえることができなくなりそうで、現在のこの絶妙なバランスで生命圏が維持されている今が、人類と地球にとっての幸せの絶頂期なのです。

「輪廻」と言うと科学と似合わない領域に聞こえますが、これを「状態の遷移」と言い換えれば、物質界の状態の遷移を研究する分野も、生命体の状態の遷移に付いて研究するのも同じようなものと言えなくはないかと思います。 どのみち、状態は遷移するもので、生命活動もその活発さが Max からいずれゼロに遷移する訳で、生命だけでなく、地球も、宇宙も、遷移するのが自然の流れであると見れば、何がどう変わるのも恐くはありません。 遷移する状態の中でこの一瞬の幸せを感じられればそれが一番のような気がします。

宇宙膨張、ダークエネルギー、量子論、宇宙の揺らぎ、スーパーストリング、この辺りの理屈、4回読んでも腹の底からスッキリとは理解はできずモヤモヤが残ります。 私が、こういう理論をスッキリと理解するには、日常的な煩雑さから隔離された空間、煩悩をも捨てた生活と十分な時間が必要です。要するに現状では理解不能という事です。 語り口は丁寧で易しく説明されているのですが、難解でした。

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