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世界史を変えた薬   佐藤健太郎  講談社現代新書

2015年11月05日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

ビタミンC/キニーネ/モルヒネ/麻酔薬/消毒薬/サルバルサン/サルファ剤/ペニシリン/アスピリン/エイズ治療薬の10種類に付いて解説しています。 小さな分子構造の違いが、これほど人間に影響するものであると言うのは面白い事です。 それぞれに興味深いことは多々ありますが、その内のいくつかを紹介しますと、

麻酔薬:日本では全身麻酔は、年間250万件に及ぶものの、麻酔の原理に付いては全く分かっていないそうです。人間の「意識」は、最も解明が進んでいない分野の一つで、麻酔が人間の意識に直接触れるものである以上、その原理が不可解なのは当然のことかもしれない。。。とありますが、作用だけが分かっているから使うと言うのは恐い話しですが、まあ、世の中には原理は解明されていないものなどいくらでもあります。 科学が進歩すれば何でも解明できると思っているのが幻想なのです。

アスピリン:世界で生産されるアスピリンの1/3は米国で消費され、その量は500mgの錠剤に換算して320億錠。赤ん坊から老人までの人口で割ると全国民が年間100錠のアスピリンを飲んでいるそうです。 そういえば、米国の映画では、何かあると直ぐに「アスピリンない?」というような場面はよく見かけますし、米国民はアスピリン中毒のような国民です。 と言いながら、私の父も、晩年、血液が凝固するのを防ぐとかで小児用アスピリンを服用していました。 1899年の販売以来、100年以上、ベストセラーの座にある薬というのはスゴイことです。

キニーネ:マラリアはハマダラカという蚊の一種が媒介する感染症で、古くは平清盛もマラリアで亡くなったとのことで、当時の日本はマラリア蚊も住める気温であったようです。近年の温暖化で近い将来、日本国内でもマラリアが増えるかもしれませんが、その特効薬が「キナノキ」という樹木に含まれる成分で、大航海時代にアメリカ大陸へ出向いた宣教師たちには脅威であったマラリアの特効薬として「キナノキ」の樹皮の粉は「イエズス会の粉」として珍重されたそうです。キニーネを含む健康飲料として開発されたのが「トニックウォータ」でジントニックの苦味はキニーネの苦味だそうです(ただし、日本で販売されているトニックウォータには、キニーネが劇薬指定であるため、キニーネは含まれていない)。

というような面白い話しで溢れています。感染症と鎮痛剤を取り上げているのですが、病気の克服、痛みからの解放、小さな薬ですが人類への貢献は非常に大きいものです。

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