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全日本学生フォーミュラ

2015年07月23日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

「F1]と言った方が有名かもしれませんが、「フォーミュラ」というのは車の仕様が公式の様に規程された中で車作りを競うもので、世界中から81の大学が参加し、9月の初旬に静岡県のエコパで開催されます。 タイヤとエンジン以外は殆ど手作りで、シャーシも毎年新しいものを作らねばならず、使い回しができないため、参加校は毎年新しいもので挑戦しなければなりません。大きさはゴーカートより少し大きめで、これだけのものを毎年作ると言うのはかなりの労力です。

全日本学生フォーミュラ

これに関わっている学生さんと話をしましたが、会社での開発プロジェクトとほぼ同様の体験をし、これは授業以上に実践的な経験になっている事を感じました。

人(組織)という点では、上級生が率いるチームの方針がありますから、自分の考えとチーム方針が異なる場合の葛藤。 初めて車の設計に携わる訳で知らない事をしなければならない自分自身やメンバーのスキルについての不安がある中、チーム運営の中での自己主張の加減なども学んでいるようです。
物(車の開発)という点では、物を作る際の哲学、あるいは覚悟、方針など、それなりの見識が無ければ、凡庸なものしか作れませ。 そしてその方針を支える理論、理屈についても深い理解と見識が求められ、組立の際の溶接の技術まで必要です。そして、ただ車を作るだけでなく、車の開発の思想から量産した場合のコスト計算から数百ページに及ぶ書類まで提出しなければならないそうです。
金という点では。材料を購入したり、部品を外注で作ってもらったり、走行試験の会場に行くまでのレンタカーの代金まで、やりくりせねばなりません。 お金を集め、予算、支払い管理していくのも勉強になります。

このような体験を通じて、相手は大学2年生でしたが車の理論から人間関係論、組織論まで、偏屈なエンジニア崩れの私とでも堂々と議論できる良い体験をしていまして、若い内の素晴らしい経験をしていると思いました。 大学生って遊び回っているだけではなく、この時期は毎晩9時過ぎまでこの活動をしているそうで、機械工学などは、教室の教科書よりも自分の責任で物を作るとなると一生懸命勉強しているようです。  好きな事を通じての勉強が一番、身に付きます。

しかし、心配の種はこの学生さん、凡庸なものを作るのが嫌で新しいものに挑戦すべきという気持ちが強く、将来は、よほどうまく会社を選ばないと大組織の中では苦労するであろうなと変人の大先輩の私の目には映りました。 本当は新しいものに挑戦し続けねばならないのですが、組織はある程度大きくなると保身に重点を置き、異端の様な新しいものを軽んじる傾向があります。 成功例に溺れ、新しいものへの挑戦を忘れ、それが災いし新技術に乗り遅れるケースを多く見ながら、自分の事になると気が付かない場合が多いのです。 ただ、これからの時代、ありふれた凡庸なものでなく、エッジの効いた個性の強いものが歓迎される傾向は強くなるでしょうから、個性の強いエンジニアを上手く活用できる組織が増える事を期待せずにはいられません。

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