アベノミックスと経済学

こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

アベノミックスについては日本を繁栄に導くか混乱を招くか、賛否両論ありありますが、その両方を中立的な気持ちで読んでみますとアベノミックス自体よりも経済学という学問が如何に未熟なものかという印象を受けます。色々な専門用語を定義して論戦を張っても、所詮、両方とも仮説の域を出ないのです。政策論争でしたら政治的な信条に従って百花繚乱、色々な意見が出る事でしょうが、これは経済効果に付いての議論なのですから、何をどうすればどうなるという基本的な理解は一つかと思いきや、その出発点からして異なっているのです。

つまり、経済学というのは学問として一つの見方を示しているだけで、それが真理がどうかは分からないのです。そしてその見方が色々あるのは、自然科学の世界では余り多くは無いですね。。物理、化学など法則破りの意見など出る幕はありません。ただ、まだまだ未知の領域は多々残されていますが。。。落雷もその一つです。

飛行機の操縦席には、沢山のスィツチがありますが、どれを操作するとどうなるというのはキチンと定義され操縦マニュアルに記載されています。ところが、経済の操縦席にはスィツチ【パラメータ】が多すぎて、どれをどう操作するとどうなると言うのが全く異なる御意見があり、これではまともな操縦など期待する方が無理というものです。

ニュース番組の解説などでも、さも分かったような顔押して偉そうに話をされます。理科系の関数ではパラメータの入力と関数の出力の関係は自明である場合が殆どですが、経済学というのはそこがアヤフヤで、これは学問と呼んでよいものかどうかさえ疑わしい。関数のパラメータが多すぎて結局、良く分からないのが実情であるのに、分かったような気分で物事を決める所に混乱の原因があるようにみえます。

しかし、経済は人間活動の結果ですが、人間の行動は途中の状況を見ながら変化してしまうので、複雑すぎますね。アベノミクスの効果についても、それらの本を読んで肯定的に行動するか、否定的に行動するかで結果が変わってしまいますから、アベノミクス以前の話です。ここまでアヤフヤな議論をしていてお金になるのですから、経済学の周りにいる人たちは御自分達の経済には流石シッカリされているようです。

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