
ネット時代のありがたいところで、昔はツーリスト本、
「地球の歩き方」が知りうる情報の全てであったのが、
最近ではどんな変わった?嗜好の持ち主の興味に応える観光も
目の前の箱が至れり尽くせりで教えてくれるようになりました。
サンフランシスコで再会したアメリカ在住の友人に、2年前に行った
ファイロリ(FILOLI)ガーデンの話をするとひどく驚いて、
もうこの辺で観光するところなんてないね、と言い合っていたのに、
そんな面白そうなところがあったなんて!と感謝されましたし、
何十年もカリフォルニアに住んでいるのに、今回わたしがネットで探し出し、
見学して来たナイキ・ミサイルサイトに至っては
「聞いたこともなかった」
と驚かれたものです。
今年も何か新しい発見はないかと、「military museum」で検索をかけ、
サンフランシスコ滞在中に見学できる施設を探し出した結果です。
ナイキ・ミサイルが設置されていた場所。
今でもミサイルが見られるとあってはもう行くしかありません。
ただし、ボランティアの数不足か、週二回、金土しか開けていないので、
わたしは慎重に滞在中の見学プログラムを組み、金曜日を待ちかねて
ゴールデンゲートパークに向かいました。
しかし、ナビで「ナイキミサイルサイト」と入れても
該当する場所が出て来ません。
仕方なく、ブリッジを渡ったら左の太平洋側を目指せばいいのよ!
と直感を信じてゴールデンゲートブリッジを渡ることにしました。
ところが、ブリッジを渡ってからこれだ!と進んだ道はもう一度
ブリッジに戻る道で、気がついたらまたサンフランシスコにいるではないですか。
そうだ、近くにある海洋生物保護センターの住所を入れれば、
少なくとも近くにいけるに違いない!
ともう一度ナビを入れ直して事なきを得たわけです。
HISTORIC NIKE MISSILE SITE。
この看板の前に立ったとき、なぜナビに出て来なかったのかわかりました。
ミサイルサイトの「サイト」はわたしが入力していた、
sight(光景、眺め)ではなくsite(要地)
だったのですorz
それにしても昔は人が来ないこんな山の中に、ミサイル発射場を作っていたのね。
このゴールデンゲート自然公園の一帯には、こちらで「バッテリー」と呼ぶ、
古くは南北戦争のための砲台がそれこそ針山のようにたくさん作られ、
今でもその遺跡が残っていたりするわけですが、時は下り、冷戦時代にも、
アメリカさんはここにナイキミサイルの発射場を針山レベルで作っていたのです。
ミサイルサイトは今でもアメリカ国内のあちらこちらに見られるそうです。
なぜなら1953年から冷戦の終わる1979年までの間に、アメリカは
全部で300基のミサイル発射台を国内に設置していたからです。
このサンフランシスコにも遺跡が残っているだけで三箇所、
そのほかにもわたしがナビを入れた海洋生物センターも
元々はミサイルサイトの跡地に作られたものなのだそうです。
ところで、当たり前の話ですが、アメリカがここまでしたのは、
冷戦時代に対峙していたソ連の上空からの攻撃に備えるためでした。
この遺跡の説明にもあります。
「核戦争に生き残るためにこれらの装備は必須であったのです」
ファーイーストの何処かの国には、上空を敵国のミサイルが通過してもなお、
それを迎撃するための地上イージスを設置することに対して反対する
自治体の長というのがいるそうですが、わたしこの記事を読んで
ちょっと笑ってしまいましたよ。
「イージス・アショアが配備されることは町民の安全や安心、
平穏を著しく損なうことにつながり、まちづくりにも逆行する」。
20日の町議会で花田町長が反対理由を力説すると、
傍聴席を埋めた配備反対派の住民約20人はうなずいた。
中略
住民の間では高性能レーダーが出す電磁波による人体などへの影響や、
ミサイルを発射した際の落下物に対する懸念は根強く残ったままだ。
はあああ〜〜〜?
って感じ・・ははっ・・(力ない笑い)
「ミサイルを発射した際の落下物」ってあんた。
落下物が落ちる事態ということは、その時別のミサイルが
朝鮮半島から飛んで来ているってことなんですけど?
北朝鮮のミサイルよりそれを迎え撃つミサイルの破片が心配ってか?
ミサイルが本土を直撃するより電磁波が人体に及ぼす影響が怖いってか?
本当にミサイルが飛んで来たこともある国の自治体の長として、
そのまちづくり(どうしてパヨクって、自分たちの主張は平仮名で、
反対事案はカタカナで主張するんだろう)とやらと、
敵ミサイルのどちらを優先事項とするべきか判断もつかないのね。
というような茹でガエル的お花畑的な人はアメリカにはいなかったので、
(日本の現状を質すと源流はGHQの占領政策に行き当たるのですが今はさておき)
冷戦に入るなり、アメリカは国家存亡の危機とばかりに戦略爆撃機を飛ばし、
原潜を海に潜らせ、地上ミサイルを問答無用で作りまくっていました。
全米に300基設置されたミサイルサイトがアメリカの本気をものがたっています。
A Battery 2nd BN (HERC) 51st ARTILLERY
LAUNTING AREA
と手描きの字も拙い感じの看板があります。
第51砲兵部隊で第二歩兵中隊であることはわかった。
HERCがどうしてもわかりませんが、細かいことはよろしい。
金網に、オープン時間が毎週金土の1230から4000まで、
しかも天候が悪い時にはやりません、と書いてあります。
思うのですが、雨が激しい時だとランチングシステムに
水が入ってしまうからですね。
サンフランシスコは冬(クリスマスの頃から春まで)
雨季と言っていいほど雨が降りますが、どうしてたんだろう。
もちろん今ではミサイルを発射することはできませんが、
システムがまだ電気で稼働できるので、立ち入りは制限されています。
これはここがまだ陸軍の運用下にあった時の注意書きで、
許可を得た人物しか立ち入りを許されませんでしたし、
写真はもちろん、メモを取ったり地図を書いたり(時代ですね)
といった諜報活動につながるような行為も厳に禁止され、
必ず司令官の許可のもとに意図を明らかにしてなされなければなりませんでした。
許可を得ずにこれらの私物を持ち込んだりすると問答無用で
没収します、と最後に書いてあります。
入り口にまず第一の警衛ボックスがありました。
雰囲気を出すために?マネキンを置いてますが、
これがのっぺらぼうで結構怖い(笑)
ダイヤル式電話はアーミーカラーでオシャレに統一。
直通ダイヤルの一覧表にはファイア・アラームとかイマージェンシーとか、
プリズン/ジェイルブレイク(脱走)とか、ボム・スレートとか、
マン・ウイズ・ガンとか、ありがちな(陸軍的にはですよ)ダイヤルもありますが、
「ヒットエンドラン」「ドッグ・ケース」
とか
「メンタルサブジェクト」「バンク・アラーム・アトなんとか」
など、なぜ軍が?と思うような部門もあります。
誰かが鬱になったり、銀行強盗が入った時も出動しちゃうわけですかい。
こと細かすぎて、たとえどんな事態になっても大丈夫。って感じ。
ただしピザのデリバリーの電話番号とかはありません。
門の周りは崖なのに全く柵とかがなく、放置されています。
それにしてもすごいながめ。
海と内陸の間にあるダムのようなものは「ロデオ・ビーチ」といい、
その外側がロデオ湾、ビーチのこちら側はロデオ・ラグーンと言います。
自然にできたダムなんですね。
こちらのラグーンには、サンフランシスコを飛び回っている
あのペリカンさんたちのコロニーなどがあります。
対岸にある赤い屋根の建物は昔は陸軍のものだったと思いますが、
現在は政府機関の所有になっているということです。
湾から左側に目を転じると、ポツンとピンク色の可愛らしい小屋が。
色は可愛らしいですが、ガチンコに金網で囲まれているところを見ると
これも陸軍の所有で何かを貯蔵していたところだと思われます。
門の中には車で入っていくことができます。
中のベンチに、テンガロンハットみたいなのを被ったボランティアが
近づいてきて、ガイドツァーに参加しますか?と聞きます。
いつもならお願いするところですが、前の組が始まったばかりのようだったので、
様子を見ようと思い、ツァーを断ってしまいました。
まあ、また来年くればいいし。
「ご自分で見学するのなら自由に中を歩いて結構ですよ」
そう言われてミサイル発射場に進んでいきました。
発射場の周りにも金網が張り巡らされ、入り口には警衛ボックスがあります。
遠目に見たとき、本当に人がいるのかと思いました。
その時、ミサイルの発射台がグイーンと音をさせて動き出しました。
これを見逃してはなんのためにここにきたのかわからん。
急いで中に入ります。
続く。
アメリカの本土に300拠点も配備していたのは知りませんでした。自衛隊はその1/20くらい(ホークを含めると1/10くらい)です。さすがに海岸線をすべてカバーする財力はないので、大都市周辺にしかありません。東京の回りだと入間、習志野、横須賀くらい(現在はペトリオット)です。
イージスアショアに反対しているのは、主はサヨクでしょうが、健康被害の問題がないとは言い切れないのが、微妙なところです。イージス艦では、レーダー送信時には上甲板には出ません。電波発射に晒されずに作業が出来るように艦橋構造物が幅一杯に拡がって、スカートで囲まれているのはご存知だと思います。とは言っても、危険なのはレーダーの1キロ以内だけなので、それ以上の安全距離が取れる敷地内に作ります。
これはナイキやペトリオットとは桁違いの能力のせいです。日本全土をカバーするのに2基地でよく、ペトリオットPAC-3(高度20キロ程度)より高層域(現状で高度150キロ程度。日米共同開発中の新型ミサイルに換装されれば、高度1000キロ程度)で迎撃出来ます。
健康被害の可能性に関しては、イージスアショアだけではなくて、すでにある航空自衛隊のレーダーサイトも全くないとは言い切れません。そのため、山の上や岬等のそう簡単には行けない場所にあり、無断で立ち入るとお迎えが来ます(笑)が、何十年も前からあって、今更騒いでも仕方がないからサヨクは騒がないんでしょうね(笑)
平成26年10月練習艦隊でのソロモン諸島戦没者ご帰国に続き3度目の「さざなみ」によるご帰国が叶います。
2度目は平成28年12月「たかなみ」によるご帰国でした。
下に添付します。
9月25日から27日に寄港し、慰霊碑に参拝し、引き渡し式、艦内安置され10月上旬ご帰国となるものと思います。
https://presence-jp.com/jmsdf-memorial-solomon-islands/
感謝と慰霊をこめて。