タロスミサイル搭載巡洋艦、「リトルロック」のミサイルハウスに潜入し、
中の様子を発射シークェンスの説明とともにお送りしております。
取り合えず前回は、甲板からミサイル、ブースター、弾頭が積み込まれ、
それがどこに、どのような手順で格納されるかについて説明しました。
今日は、この図の緑部分、レディサービスエリアについて。
レディサービス、つまりミサイル発射準備室です。
ミサイルハウス全体は、大きく二つの独立したコンポーネントにわけられ、
そこでミサイルの保管、移動、準備、装填、発射までが行われます。
ミサイルハウス全体は、大きく二つの独立したコンポーネントにわけられ、
そこでミサイルの保管、移動、準備、装填、発射までが行われます。
今日はストレージから移動して発射準備室に行くところからです。
Talos Missile Handling • Cruiser Installation
海軍作成のタロスミサイル説明ビデオ、今日は6:43〜からご覧ください。
ビデオの文言は青字で示してあります。
海軍作成のタロスミサイル説明ビデオ、今日は6:43〜からご覧ください。
ビデオの文言は青字で示してあります。
さて、マガジン(弾倉)から準備室までどうやってミサイルを動かすか。
まず弾倉からこのレールのカートにミサイルを載せます。
準備ができたミサイルはサービストレイに保管され、装填されるが、
その際ハンドリングバンドは取り除かれる。
そしてミサイルはストライクダウンエレベーターで
動力移動カートによって移動させられる。
その際ハンドリングバンドは取り除かれる。
そしてミサイルはストライクダウンエレベーターで
動力移動カートによって移動させられる。
パワーカートはブースターを準備サービスエリアまで運び、
それを嵌合スタンドに配置する。
ブースターの「シューズ」を用いて、
準備サービスのクレーンが組み合わされたものを吊り上げる。
ブースターの「シューズ」を用いて、
準備サービスのクレーンが組み合わされたものを吊り上げる。
右手のパワーカートにマガジンから出されたミサイルが載せられています。
この状態から、ミサイルは左のクレードルに移されるのです。
これは反対側(左舷側)のもう一つのパワーカートのレールです。
持ち上げるためのフックとクレーンは黄色く塗色されています。
持ち上げるためのフックとクレーンは黄色く塗色されています。
ミサイルの乗ったカート部分を反対から見るとこうなります。
(艦内展示の写真)
天井のクレーン(F)は、武装したミサイルを持ち上げて、
(G)のクレードルと呼ばれるラックに移します。
(艦内展示の写真)
天井のクレーン(F)は、武装したミサイルを持ち上げて、
(G)のクレードルと呼ばれるラックに移します。
どうやって持ち上げるかというと「C」と書かれたカートが、
ミサイルの「シューズ」を引っ掛けて持ち上げ、それをクレーンが運ぶのです
ミサイルの「シューズ」を引っ掛けて持ち上げ、それをクレーンが運ぶのです
これがクレードルの端。
電池のマイナス受け部分みたいな丸いストッパーが付いています。
電池のマイナス受け部分みたいな丸いストッパーが付いています。
ストッパーは、ミサイルの後端をホールドし、
船が激しく動揺するようなことがあってもクレードルに保持します。
船が激しく動揺するようなことがあってもクレードルに保持します。
クレードルはここの説明によると「回転する」そうです。
メリーゴーランドのようにミサイルを乗せて回転し、持ち上げるのでしょう。
メリーゴーランドのようにミサイルを乗せて回転し、持ち上げるのでしょう。
クレードルにミサイルが載せられた状態です。
ミサイルに93とありますが、これは何を表すのかわかりません。
撮影されているのはUSS「オクラホマシティ」CLG-5のミサイルです。
タロスミサイルの通算番号があったりするのかな。
もう一つついでに、英語ではTALOSを「テイロス」と発音しています。
ミサイルを載せたクレードルは、ミサイルが
トラック(H)の下に来るまで回転します。
トラック(H)の下に来るまで回転します。
トラックの下部は吊り下げ式のモノレールのレール部分のようになっていて、
これでミサイルを発射口方向に運んでいきます。
これでミサイルを発射口方向に運んでいきます。
左舷側のクレードル。
トラックに結合したミサイルは移動していって・・、
トラックに結合したミサイルは移動していって・・、
写真の黒いドアを通過して前方に運ばれていきます。
この先でミサイルは制御フィンを追加され、
アーミングプライマープラグを取り付けられるための
「ウィング&フィン組み立てエリア」に入っていくのです。
この先でミサイルは制御フィンを追加され、
アーミングプライマープラグを取り付けられるための
「ウィング&フィン組み立てエリア」に入っていくのです。
続く。
もう絶滅危惧種ですが、はたかぜ型やあさぎり型のアスロック直接装てん機も、弾庫から8本のレールが出て来て、ランチャーに直接、一度に8発のアスロックを装てん出来ます。あれも、なかなかの壮観でした。