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国会劇場「田中くんと山本くん」

2012-03-18 | 日本のこと



平成24年3月12日参議院予算委員会における、自由民主党立ちあがれ日本の
山本一太議員の、田中直紀防衛大臣に対する簡単な質疑を、淡々と書いてみました。
あのー、とか、えー、とかは省き、ポイントだけをセリフにしました。
この日の質疑をご覧になっていない方、マスコミがひた隠しにする野田内閣の
「適材適所」「最強の布陣」ぶりをご堪能下さい。

「田中くんと山本くん」(全二幕)

出演:

防衛大臣(もどき) 田中直紀
    
質問者 山本一太

副音声 西田昌司

議事進行阻止係 磯崎陽輔(常時出演)

日本語通訳 石井一

内閣総理大臣 野田佳彦

眠る閣僚1 小宮山洋子

眠る閣僚2 自見庄三郎


第一幕Q「F35Aが調達できなかったら日本の防衛体制にどんな影響があるのか?」

   A「困る」



山本「来年度の防衛予算について、次期戦闘機F35A調達予定となっていますが、現状はどうなっていますか」

田中「秋までには契約する予定で600億の予算を組んでいます」

山本「何機調達予定ですか?」

田中「42機です」

山本「いつまでに、どんなスケジュールで購入するのですか」

田中「4機は本年の予算で、12機は平成27年までに、残りは10数年以内に調達予定です」

山「引き続き10年のうち?何年までという目標というものはないのか」

田「我が国の企業も参加していただきながら、ということなので決めていない」

山「日本の安全保障の空の中核となるのに、まだ決まっていないのか」

田「12機は27年度に、それ以降は決めていない。アメリカの生産状況もありますから」

山「防衛大臣が主力戦闘機の配備計画の詳細も説明できないのか」

田「これから契約をするわけで、機種も変更することもありうる。
   真剣に注視して契約に取り組んでいる」

山「アメリカと交渉して、その約束した時期までに決まらないと契約を取りやめか機種変更か」

田「契約を厳守してもらわなくてはならないが、これからの契約なので中止もありうる」

山「中止もありうるというが、スケジュールが何故変わったのか」

田「アメリカの国防政策が発表され、、アメリカはF35を減らす方向に戦闘機の生産予定が変わった。
しかし契約は順守していただくべく努力する」

山「F35は機体の高騰、中止も最初から懸念されていたのに、読みが甘かったということか」

田「アメリカは製造して納入すると言っている。現場の契約を守るという返事も聴いている」

山「確実だと言うなら、中止するかもしれないなどと何故言ったのか?」

田「契約までには数カ月あるから、最終的にできないという可能性もあるということを言った。
 何ごとも守れるか守れないかは努力次第だ。
(何故そんな質問をするのか全く分からないといった調子で)
 なんらおかしいことはないんだと思いますよ?ええ」

山「もし調達が取りやめになったら、日本の防空体制にどんな影響があるか?

田「F4が老朽化したので、新しい機種を購入するということになった。
  アジアの安全保障は不安定なので、我が国の専守防衛のためにも機種購入をしたい。
  購入できないことによって防衛力が低下してはいけないので、進めている」

山「質問に答えていない。
  F35Aを購入できなければ、日本の防空体制にはどのような影響があるか、具体的に」

田「我が国の防衛体制においても最新鋭の機種を購入することによって防衛力を強化するのは
  時代のながれであるからさらなる防衛の強化を図っていくということで購入するということで・・
  それでは先生もですね、防衛力の強化を図っていこうということでお話されておるんだと
  思いますが、私はそのために、防衛力の強化のために、これは、採用するということで、
  しておるわけでございます」

(議会内は『答えてない』『質問の意味分かってるのか』などのヤジが飛ぶ。
自民党はじめ野党議員が委員長席に進む)

―中断―

田「あの、簡単に申し上げます・・購入できなくなると、現機を有効に活用することになるわけですが、
  やはり最新鋭のF15を購入することによってわが国の防衛力はさらなる強化を図れる、
  ということでやっているわけで(自分で強くうなずく)

(山本議員、自席から『だから買わないと具体的にどんな影響があるのですか』)

 田「・・・・ 防衛力の強化に支障をきたすと認識して居ります」

―中断―

田「購入できないと、老朽化した機種を有効に活用することになるが、
  やはり最新鋭の機を使うことで我が国のさらなる防衛力の強化になるということです」

―中断―

山「分からないなら分からないと言ってください」

―中断―

議長、民主党石井一「機種を変更する場合、或いはその可能性についてあなたが触れたので、
   その場合は日本の防衛がどう変わるのかが質問ですから、
   それに答えていただきたいと思います」

田「現在の周辺国の状態からしても、我が国の防衛力を強化していく必要があるわけでございますし、今保有する機種は相当老朽化しているので、最新鋭のF15を購入すると。
 これができない場合には、やはりそれは周辺国との関係で、我が国の防衛力がおとる、という状況になるわけでございますが、で、新たな機種を購入して、我が国の防衛力が他の国より劣らないように、従いまして購入できない場合にはわが国の防衛力が、それは、他国に比べてですね、あの、劣ると!!劣って行くということを危惧して居るわけでございます」

山「どう劣るのか、具体的な事実で教えていただきたい

田「世界はステルス製の状態もあるわけですから、F35Aは最新鋭の機種でありますので、
専守防衛に取ってですね、やはりその、非常に必要な状況にあるということでございますので、
私は、この、機種を偏向していくのは、世界の安全保障の中で、時代に遅れないように、
わが国の防衛力を整備していくということで、非常に大事な機種選定であると認識し
努力していくと・・。仮に購入できないというようなことは考えていないので、
全力を挙げていると御理解いただきたい」

―中断―

石井委員長「適切にお答えください」

(議場より『深刻な事態が起きてるんだぞ、あんたの答弁で!』)

田「防衛大綱で購入することがすでに決まっているわけです。
  その中で このほかにF15の老朽化したものを、できるだけ早く新しい、
 世界で使っているような機種に変えていくと、こういうことで進めている。
 購入ができないと防衛力に空白が生じる。いま、この機種を購入する努力をしている」

田「申訳ございません、契約に至るまで全力を挙げるので・・・
  中止になると言ったのは、言葉が不足したかもしれないが、
  いま日米で努力しているので誤解を与えたら申訳ない」

―中断―

議長「質問者は、F35Aを購入できない場合の我が国への防空体制への影響を、
    具体的に挙げろという質問をしています」

田「契約に向かって努力している。万が一は考えないできているが、質問があったので、
  そういう場合があったらどうするのかという質問があったので、万が一のこともあったので、
  もし契約できなければ困る、ということで」

―中断―

田「購入できなかった場合どういう影響力があるかというご質問ですが、残念ながら、
  現在の機種は老朽化しているので、全力を挙げて購入する努力をしたいと
  思っているところでございます」

―中断―

議長が、閣僚は席に着いたまま10分間の休憩を命じる。
この間、音声はストップ。
田中大臣は、質問の答えを官僚に書いてもらい、その紙を丸読みする。

田(得意そうに)「あえて言えば、パワーバランスに変更をきたすということでございます。
  日米協力で防衛に支障が起こらないようにしたいと思っています」

山「これ以上どうフォローしていいのかわからないので次の質問に行きます。
購入できなかった場合、何を購入予定ですか

田「きまっておりません。その事態を想定していません。これから考えていければと思っている」

山「F35Aが買えない場合の代理の機種も考えていない。
 野田総理、これでも田中防衛大臣は適材適所ですか。最強の布陣ですか」

野田「適材適所です」

(第1幕終わり)


第二幕Q「購入を取りやめることもあるのか」A「4機で600億の予算を組んでいます」

山「田中大臣、F35Aが一機99億以上になったら購入を取りやめるのか

田「4機で600億の予算で検討しています」

山「99億以上になったら調達をやめるのか

田「4機で400億ですが、運用費があるので全部で600億で」

―中断―

議長(イライラして声を荒げながら)
  「質問者は簡潔に答弁を求めています。
  購入をやめないならやめない、やめるならやめるとはっきり言ったらいいじゃないですか!」

田「はい、はい、(ぺこぺこする)ありがとうございます。(議長に向かって)
これは交渉事でありますから99億になっても4機600置くと言う中でやって行くということですが、
これは、わかりません!ただ、(なぜか笑いだす)努力を!
努力をしていくということでご理解を頂きたいと思います」


―中断―

田「前提は交渉事でございますから」

(以下延々とループ。怒号が乱れ飛ぶ)

山「あなたのお人柄はよくわかっている。一生懸命やっていることも分かるが、
 国益を考えた場合、あなたには一刻も早くやめていただきたい。
 ここでやめると言っていたげませんか」

田「私は業務に真摯に取り組んでいく覚悟でございます」

山「あなたは自分でこの国難のときにある日本の防衛大臣としての自信があるのか」

田「先生のご指摘をうけて粉骨砕身努めてまいるつもりです。
  全力を挙げて努力をしていくことをお約束を申し上げます」

山「自信があると言えないんですね。
  おやめになるとおっしゃらないのなら、参議院のどこかで失格の通知を突き付けるしかない」


(怒号のうちに幕下りる)


周辺国の皆さんへ。
日本に攻め込みたかったら、この防衛大臣の任期中がチャンスかも