pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

マイ・ブルーベリー・ナイツ

2008-04-19 23:48:54 | その他の国の映画



2007年 香港/中国/フランス 95分 アスミック・エース配給
原題:MY BLUEBERRY NIGHTS
STAFF
監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ウォン・カーウァイ ローレンス・ブロック
CAST
ノラ・ジョーンズ ジュード・ロウ デヴィッド・ストラザーン レイチェル・ワイズ ナタリー・ポートマン


何度も書いてることですが、自分の経験が増えるごとに、共感できる映画の幅が広がるなぁと実感した映画です。基本、この映画に登場する女性は皆自分勝手。ジェレミーに手紙を一方的に送り続けるエリザベスも、自分からヒドイ言葉で断ち切った絆の喪失を嘆くスー・リンも、「他人を信じるな」をモットーに生きるレスリーも。でも、皆に共感しちゃうんだなぁ~~3人にそれぞれ自分と重なるトコを発見してしまいました
そもそもこの映画に注目したきっかけって、まさに自分が失恋した時、「失恋から立直るための旅に出る女性の話」と聞いたからでも、すっかり立直った今は期待してた見方と違う視点から鑑賞できたと思うな。「失恋しちゃった~辛いよぉ~ジュード・ロウみたいなイケメンになぐさめてもらいたいよぉ~でもそんなん実際いねぇーよぉーんじゃ、せめて映画で。。。」って思ってたんだけど(笑)、今鑑賞してみたら、出てくる女性たちにすっかり感情移入しちゃって。勿論ジュード・ロウも堪能したんだけどネ。(笑)鼻血ブーのティッシュ鼻詰でもセクシー♪

一つ心配だったのが監督がウォン・カーウァイだってことだったんだ。「2046」しか彼の作品は観てないんだけどね。映像美は期待できるなと思ったけど、凝りに凝った独自の世界観で「2046」はすっかり取り残されちゃったもので。「監督の独りよがりな作品じゃないか。」と思った記憶アリ。だから今回もそうなっちゃうのかなぁなんて思ってたんだけど、今回はこの独自の世界観に魅了されてしまいましたざらついたスタイリッシュな映像に引き込まれたよ。またこういう映像って新鮮味あっても長時間観てると嫌気さしてくるんだけど、95分というちょうどいい上映時間でおさまってるしDVD購入要検討な作品。もう一回「2046」にも挑戦してみようかしら。



やっぱりこれは映画史上残る名シーンだね
ノラ・ジョーンズのインタビューで「首が痛くなった」って書いてあったけど。(笑)

何個か心に響くセリフがあった。
その中でも一番余韻を残してるのが、最期のエリザベスのナレーション。

道を横切る事は困難な事ではない。向かい側に待ってる人によるのだ。

考えれば考えるほど深い!このセリフ!!

【字幕翻訳:松浦美奈】



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