pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

ライフ・イズ・ビューティフル

2012-07-09 01:34:22 | その他の国の映画



1998年 イタリア作品 117分 松竹富士=アスミック・エース配給
原題:LA VITA E BELLA/LIFE IS BEAUTIFUL
STAFF
監督:ロベルト・ベニーニ
脚本:ヴィンセンツォ・セラミ ロベルト・ベニーニ
CAST
ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ ジョルジオ・カンタリーニ ジュスティーノ・デュラーノ

■Story

'39年のイタリア。ユダヤ人のグイドは女性教師と惹かれ合い、騒動の末に結婚。
数年後、ナチスに連行されてしまった彼は、幼い息子を収容所の恐怖から守るため大芝居を打つ。
ぴあ映画生活より)

■Review

前半50分間、全然ビューティフルじゃないおじさんのとめどないお喋りのシーンが続き、正直辟易した()´д`()グッタリ・・・
おいおい、コレが本当に名作と名高い作品か?
きっと評判を知らずに観ていたら、ギブアップしていたでしょう。

ですが、最後まで観てみれば本当に名作でした。

前半のシーンも、このグイドの人柄を語るのに必要なシーンなのです。



私の理解力の問題なのかもしれませんが…
作品中、グイドは残酷な収容生活をゲームに見立てて、愛息子のジョズエに言い聞かせます。優しすぎるウソです。
観客にも恩着せがましい説明の描写はありません。
「本当はこうだけど、息子にはこう言ってます」なんていちいち説明挟まれたら、興ざめだもんね(^^;)
だから、一瞬理解できないシーンが数箇所あるの。
それでよくよく考えてみて、「あ!そういうことか!」って自ら気付いた時、グイドの愛情の深さと覚悟を思い知らされ、打ちのめされる。そんなことの繰り返しでした。

涙は出ませんでした。
ただただ絶句。彼の偉業の前で言える言葉はありません。
そして前代未聞の余韻に翻弄させられる。

観終わった直後はlife is 切ない(切ないに対応する英語って、ないね)じゃないかと思ったけど、
やっぱり、life is beautifulだね。

いい映画に出会いました。
というか、出会うの遅すぎだったね…。


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