人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

定点観測「妖精物語」・・・「現金化」するファンド

2013-06-25 09:39:00 | 時事/金融危機
 

妖精物語 4月30日




妖精物語 5月31日




毎度お馴染みの定点観測。

今月はの特徴は、現金が増えている事。


5月末には既にファンドマネージャー達は、
投資を引き上げ初めていたという事でしょう。

今月特筆すべきはBBB格のイタリア国債をガッポリ仕込んでいること。
フランス国債も増えています。

これは、欧州債をそろそろ攻撃する準備かな?

「魔弾の射手」・・・バーナンキ

2013-06-25 06:59:00 | 時事/金融危機
 

■ 中国がおかしい ■

「中国バブル崩壊説」は私も何度か書いて来ましたが、
中国経済は明らかにバブルなのに、これがなかなか崩壊しませんでした。

しかし、最近、中国の金融システムに異変が起きています。
それは、短期金利の急上昇です。

通常2%台で推移していた銀行間の短期金利が、
13%超えて急上昇していたのです。

こういう場合はだいたい資金の逆流が起きていて、
どこかで流動性のボトルネックが発生している場合が多い。

資金の逆転の原因は、先月のバーナンキ発言から始まったリスクオフによって、
中国市場に投資されていた資金の逆転が起きているからだと思われます。

インド、ブラジル、中国といった新興国から
かなりの勢いで資金逃避が始まっているのでしょう。

■ 危機を拡大する「影子銀行」 ■

中国では正規の銀行金融システムの他に、
「影子銀行(シャドーバンキング)」と呼ばれるアングラの巨大金融システムが存在します。

正規の銀行の金利より高い金利で資金を集め、
不動産などの市場で運用して利益を上げる投資信託やファンドです。
この「影子銀行」の規模は、一節には日本のGDPにも匹敵するとも言われています。

地方政府などがこの「影子銀行」から資金を借りて公共投資を拡大していましたが、
金利が一般の銀行金利よりも高いので、当然払える訳がありません。

この資金は中国国内だけで無く、シンガポールやマレーシア、香港など
アジア各国に流入して、これらの国で不動産バブルを発生させていました。

中国の不動産市場も相当なバブルだという事は既に常識ですが、
これらのバブルは資金流入がある限り拡大し続けます。

「影子銀行」の資金の元を辿れば、中国中央銀行の緩和政策に行き当たります。
結局、リーマンショック以降の人民元の大量増刷が、
アングラ金融市場に資金を供給しつづけ、バブルを拡大していたのです。

中国の中央銀行が緩和規模を少し縮小すれば、
「影子銀行」システムは、大きな影響が出ます。

これも、今回の中国の短期金利の急上昇に影響を与えたと言われています。

短期金利の急上昇を受けて、中国中央銀行は緊急で流動性供給を実施しています。
国内金融システムに500億元(約7900億円)を供給しました。
このおかげで、短期金利は下落を初めています。

■ 中国がクシャミをすると、周辺諸国が風邪を引く ■

巨大な「影子銀行」の資金の流れが逆転すれば、
アジアの市場が急落するはずです。

現に、アジア各国の株式市場も債権市場も下落が始まっています。

中国がクシャミをすると、周辺諸国が風邪を引くのですが、
中国のクシャミは、鳥インフルエンザ級の経済危機のまえぶれかも知れません。


いずれにしても、中国とアジア諸国の動きには注意が必要です。

■ バーナンキ発言にしても、中国にしても、何かが変 ■

「陰謀論ブログ」を自称しながらも、最近良識的にコジンマリしているこのブログ・・・

実は「陰謀論者」としては「バーナンキ発言」や「中国で行なわれたかもしれない緩和縮小」は
なんだか赤いランプがピカピカ点滅している様に見える現象です。

世界の市場が中央銀行の緩和マネーで支えられている事は周知の事実なので、
これを絞れば何が起きるかなど、経済学者よりも市場参加者の方が良く分かっています。
そして、市場な先回りをして変化します。

それなのにFRBの中ではだんだんとQE3の縮小論が幅を利かせ始めている。

世界経済の大きな変化(悪化)は、必ずと言って良いほど、
資金供給の悪化がトリガーを引いています。

1929年のNY市場の大暴落は、株式投資用の低利の短期資金供給を、
アメリカの銀行が一気に引き締めた事で発生しています。

サブプライム危機の引き金を引いたのは、日銀の緩和縮小です。

そして、次に引き金に指を掛けているのは、どうやらFRBの様です。

中央銀行は景気を改善する事は出来ませんが、
バブルを作る事と、バブルを壊す事に関しては、天才的な才能を発揮します。

はたして、FRBが「天賦の才能」を発揮する時、
その目的はいったい何処にあるのでしょうか?

次に危機が発生すれば、リーマンショック程度では済まされません。
それこそ、バブルの元凶が中央銀行と国債なのですから、
通貨と国債の信用が問われる事になります。

「だれ得」の理論で考えても、誰も得する人が見当たりません。
それこそ、破壊そのものを目的にしている様に思えてなりません。

そして、現在の経済システムの崩壊は、必ずや世界全体の姿を大きく変える事でしょう。

「ショックドクトリン」と呼ばれるこの手法、
果たして現実のものとなるのかどうか・・・・

市場参加者もバーナンキがまさか引き金を引くとは思っていませんから、
QE3縮小予測で、お約束の混乱を演じていますが、
「魔弾」はいきなり発射されるのでしょう。

それが意外なタイミングであればある程、その効果は絶大なものとなります。

坂道リベンジ・・・セッティングを変えて再び坂道にチャレンジ

2013-06-24 05:31:00 | 自転車/マラソン
 



■ シートのセッティングを変えてみた ■

週間天気予報では土日は雨の予報でしたが、
朝4時に窓の外を見ると、どうやら晴れそうです。
これは、自転車で出動するしかない!!

先々週、すっかり上り坂に玉砕したクロモリバイクでの鴨川行きですが、
今度はシートのセッティングを変えてリベンジしてみます。
シートを2cm前に出して、高さも1cm低くしてみました。

さて、結果は・・・
ウワー、ペダルがクルクル回る!!
結構、平地でもケイデンス(回転数)が楽に上がります。
35km/hくらいまで、楽に加速して行きます。


家を出る事40分位、これならイケル!!と確信した頃、
何やら後輪がゴトゴトします・・・・。
・・・パンクです・・・。

でもスペアーチューブがあるから大丈夫。
チャッチャと交換して、気を取り直して再び鴨川を目指します。

■ そうだ、坂道はタチコギだ!! ■

さて、順調に上総牛久から養老清澄ラインに入ります。
ここからは、登り下りを繰り返し、二つ程、長い坂を登ります。
新しいセッティングは坂道ではどうでしょうか・・・。

結論を言います。
シートを下げたので、ついついタチコギしてしまいます。
でも、これでイイのだ。
ビンディングペダルなんて付けてるから
シッティングでクルクル回そうと姑息な事を考えますが、
子供の頃から坂道はタチコギと相場は決まっています。
まあ、自転車用語ではダンシングなどとカッコ付けて言いますが・・・。

そういえば、前のカーボンのバイクはビンディングを付けていなかったからタチコギしてました。
その古いカーボンバイクはOLCVカーボンの
LEMONDのマイヨジュンヌでしたが、
坂道でタチコギすると、フレームが捩れてギアーが勝手にシフトしてしまいました・・・
(単に古いカンパのリアディレーラーがボロイだけかも知れませんが・・・)

でも、レイノルズ853は意外と剛性があります。
普通のクロモリバイクは平地で踏み込んでもフニャンフニャンして気持悪いのですが、
こいつは坂道で踏み込んでもガッツリとしています。
むしろ、スリックの後輪が滑る感じ・・・。

これは楽しい。
辛くなったら、シッティングでクルクル回して一休みすればいいし・・・。

そんな感じで、楽しく養老渓谷に到着。



70.8Km
2時間41分(走行時間のみ)
平均時速、26.2Km。

・・・まあまあかな。足はまだかなり余裕だし。

■ 麻綿原のアジサイには未だ早い ■

この調子なら、会所から一気に麻綿原高原を越えられそうです。
アジサイの咲き具合も気になりますし、本日のコースはこちらで決まり!!

会所の別れ道から、登りの連続で、最後は完全に山登りですが、
本日はタチコギで気合一発!!
苦しくなった時は、フロントのトリプルが威力を発揮して
どうにか足を付く事無く、麻綿原の頂上まで到達。
良く頑張った、オレ!!



ただアジサイには未だ少し早いみたいですね。
例年は7月中旬から下旬が見頃です。
その頃が、運が良ければ、ヒメハルゼミの大合唱が聞けます。

■ 土砂崩れの山道 ■

麻綿原からは「内浦山県民の森」経由で一気に300mの下りです。
ところが、先日の大雨で土砂崩れが道を塞いでいるとの表示と侵入禁止の鉄柵が・・。
まあ、行ける所まで行って、多少の土砂ならば自転車を担いで超えればイイや・・。

路面はウェットで、落ち葉や枯れ枝が散乱しているので、
充分スピードを落として下って行きます。

車が通らないので安心したのか、
途中、鹿が一頭、私に気付いて慌てて逃げて行きました。



土砂崩れは、こんな感じの所が2箇所程。
通り抜ける事は問題ありませんでしがた、
路面に土砂が散乱しているので、パンクに注意して進みます。



この林道で一番怖いのはコレ。
側溝が道を何回の横断するのですが、ほとんどの場所はグレーチングです。
スピードを落として、ブレーキングでスリップしない様にすればグレーチングは大丈夫ですが、
途中二箇所、何故かグレーチングも無い側溝が道を横切っています。

初めてここを下った時は、フルブレーキングでどうにか難を逃れましたが、
これって、何の罠なのでしょうか・・・・。
今回もうっかりハマリそうになり、
後輪を思い切りスリップさせながら、ギリギリセーフ。

■ 太平洋からの湿潤な風が育む豊な自然 ■



「内浦山県民の森」周辺は、太平洋からの湿った風の影響で湿潤です。
上の写真はモミの大木ですが、この他にスダジイの天然林が残されており、
南房総の貴重な自然が満喫出来ます。

近くを流れる渓流の水音も心地よい。
マイナスイオンを思い切りフルチャージ!!


スダジイの巨木・・・・もののけ姫の世界です。

清澄山周辺は植生が非常に豊かで「キヨスミ~」と言った、
名前に「キヨスミ」という地名を冠した植物もいくつかある程です。

湿潤なだけにシダ類の種類も豊富です。


これは外房では良く見掛けるコモチシダ。
葉の長さが1mを超える大型のシダで、
成長すると葉の周辺に「子供のシダ」が生えて来ます。
だから「子持ちシダ」。


これは一見、正月飾りのウラジロに見えますが、
裏が白くないので、カネコシダです。

■ 山に別れを告げ、海岸沿いを鴨川まで一走り ■

麻綿原から300mを一気に下ると、安房天津の町に出ます。
外房の海が眼前に広がります。


磯では「あまちゃん」達が何かを採っていました。


ここから鴨川までは海辺を進みます。
潮風を心地よく浴びながら、向かい風を浴びながら・・・・
鴨川に到着します。



海開きは7月からなのでしょう。
今は海の家の基礎を作っている所でした。
毎年、同じ部材を解体してはまた組み立る事を繰り返している様です。

107Km
4時間30分(走行時間)
23.78Km/h

まあ、下り坂を徐行で降りて来たので、こんなもんでしょう。
ちょっと足は疲れたかな。

この先の太海(ふとみ)で地魚の美味しい寿司でも食べてから
館山まで足を伸ばそうかと思いましたが、向かい風は疲れるからな・・・・。

■ 「らぐりん」は不滅です ■

一瞬、館山方面に向った後、すぐに引き返します。
やはり、前回、行きそびれた「大山千枚田」を見て、内房の保田を目指す事にします。
・・・だって、向かい風はキライなんだもん・・・。

そんなこんなで、市内を走っていて・・・発見!!









「らぐりん」は今でも鴨川で生き残っていました。

「鴨女ジャージ、入荷しました!! ピンク5千円」

やばかった、思わず財布をリュックから出してしまいましたが・・・
「誰が着るの?」と自問自答して、どうにか自制します。

■ 長狭街道で大山千枚田を目指す ■

目指す「大山千枚田」は、外房の鴨川と、内房の保田を
房総半島をほぼ横断する形で繋ぐ「長狭街道」沿いにあります。

房総半島は山の多いのですが、この街道は川沿いなので比較的登りも緩やかです。
でも、この斜度は小さいけれど、長い登りは足にきます・・・。
おまけに向い風・・・。

やっぱ館山にすれば良かったと後悔する頃、
「大山千枚田」の看板を発見。
ここからは上り坂が急ですが・・・
さすがに120Km走ってきて、この坂はキツイ。

自転車を引きながら、坂道を登って行くと、
ホトトギスやウグイスの鳴き声が、耳と心を洗うようです。

とぼとぼと10分くらい登って行くと・・・・
オオオオーー、棚田が眼前に広がります。


棚田については昨日の記事にて。

道端の草などの写真を撮りながら坂を自転車を押して登っていると、
今度が前輪がガタゴトします・・・・。

エエエーーー!! 本日2回目のパンク・・・。
もう、スペアーのチューブはありません。
仕方無く、先程パンクで外したチューブにパッチを充て交換しました・・・。

今回のパンクの原因は、ほんの小さな植物の棘・・・・、
マジかよ・・・。

■ ダラダラ登り、一気に降りる ■

棚田の自然を満喫した後は、一路、内房の保田を目指します。
ダラダラとした緩い上り坂にいい加減ウンザリした頃に、
とうとう下り坂が始まります。

長狭街道は初めて走りましたが、ここからは一気に峠道を下る様です。
自転車に乗っていて、一番楽しい下り坂!!
登りの辛さも一気に解消します。

あっと言う間に保田に到着。



ここからは、内房の海沿いの道です。
北上するので、追い風です。30Km/hのペースが復活します。



保田と浜金谷の間は、トンネルが連続して少し神経を使います。
テールのフランシャーを点等してはいますが、
後ろから車に轢かれない、ドキドキします。





浜金谷からは「鋸山」が間近に見えます。
有名な「奇岩」の山ですが、実は江戸時代の凝灰岩の採石場跡だそうです。
山頂までは、ロープウェイで楽に行けます。

■ 上総湊で、本日のサイクリングは終了 ■

海沿いの道は、上総湊で海と別れを告げます。

まだまだ脚は30Kmくらいは余裕ですが、
この先は、つまらない道が続くので、本日は上総湊から電車で帰る事に。



本日の走行距離

152Km
6時間37分(走行時間)
平均速度 23(Km/h)

登り 1443 m
下り 1460 m

まあ、このところ運動不足だから、今日の所はこれで許してやろう!!




<追記>




「アニメとコラボの「鴨川エナジー」が人気 “ご当地サイダー”定着目指す」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130618/chb13061822270005-n1.htm


<引用開始>

前略

当初4500本を製造し、5月下旬にインターネットで50箱(1箱24本入り)限定で先行受け付けをしたところ、わずか4日間で完売。市内約20カ所の店頭販売でも飛ぶように売れ、発売開始から10日余りで、イベント用に残したものを除いてほぼ売り切れた。

 予想を超える人気を受け、推進委員会などは約1万2千本の追加製造を決定した。7月中旬には出荷できる見通しという。ファンが作品の舞台を訪れる「聖地巡礼」と合わせ、同委員会は「鴨川エナジーを新たなソウルドリンクとしてPRしていきたい」と意気込んでいる。

<引用終わり>



なんと、あの「鴨川エナジー」が大人気だとか!?
確かに「あさひ屋」さんのウィンドーに告知があった様な・・・。



東京から一番近い棚田・・・鴨川市・大山千枚田

2013-06-23 04:15:00 | エコロジー
 







■ 東京から一番近い棚田 ■

棚田と聞くと、能登半島当たりを思い浮かべますが、
実は東京の近くにも棚田があります。

場所は千葉県鴨川市。「大山千枚田」と呼ばれています。




近いと言っても、東京からは100Km以上離れていますが、
外房の鴨川と、内房の保田を結ぶ長狭街道のちょうど中間くらいの場所です。




■ 棚田は生き物がイッパイ ■

私の一押しの鴨川の名名勝地とあらば、これは行くしかない。
梅雨の晴れ間を利用して、自転車でひとっ走り行ってきました。



田植えから1ヶ月くらいでしょうか?
稲もしっかり生育しています。

ウグイスやホトトギスの声が響く山間の田んぼには生き物がイッパイ。






これはホッスモだと思うのですが、水草です。

この他にはタニシの赤ちゃんや、タイコウチが居ました。
あぜ道にも生き物が溢れています。



ハルシオンの蜜を吸っているベニシジミです。



こちらはナガメ(菜亀虫)。
菜の花を食べるカメムシですが、上が成虫。下が幼虫です。
結構キレイなので、思わず手で触ってみたくなりますが、
他のカメムシ同様クサイ臭いを発するのでご注意を。



ハチの様に見えるのはカノコガ。
フタオビドロバチに擬態していると言われています。
実際にはヒラヒラと弱弱しく飛ぶので、チョウだと間違える人も・・。




モンキチョウのランデブー。
後ろの白いのはメスだと思います。メスには白い固体も居ます。

■ 草花も良く見ると不思議 ■

あぜ道の小さな草花も、良く見ると不思議な形をしています。



都会の芝生の中でも良く見かけるネジバナ。
クルクルと花が螺旋状に捩れて咲くので、そのまんま名前になった例。
「まんまやねん!ヒネリなさい!」と突っ込みたくなりますが、既に充分ひねっています。
百人一首に、「・・しのぶもじずり誰ゆえに・・」と歌われるモジズリとはこの花。
とても小さな花ですが、一応ラン科です。



これはノアザミ。
最も普通に見かけるアザミです。


皆さんお馴染みのアカツメグサ。マメ科の植物です。



こちらはシロツメグサ。・・・クローバーの事です。


こちらは巨大なオオバコのトウオオバコ。
花の長さが普通のオオバコの二倍以上あります。

山間の棚田で見る生き物達は、都会で見るよりも、生き生きしています。


親に連れられて来た子供達は、カエルやチョウを見るだけで大喜びです。
子供達自身も都会で見るよりも生き生きしています。



■ 都会の人に守られる棚田 ■



棚田の最上部に「棚田倶楽部」という建物があります。
ちょっとした軽食と飲み物を売っていて、
テラスから棚田を見渡す事が出来ます。



シソジュースを頼むついでに、置いてあったパンフレットを読んでみました。

「棚田倶楽部」というのは、建物の名前であると同時に、
棚田オーナー制度の運営組織でもある様です。

実は大山千枚田は、農家の高齢化で耕作放棄される田が増えていました。
機会が入れられない棚田のコメ作りは手作業に頼らざるを得ないからです。

そこで、棚田の景観を残そうと地元の人達が始めたのが
「棚田オーナー制度」です。

「作業参加交流型」と「農業体験・飯米確保型」があります。

「作業参加交流型」は1区画(100㎡)を年間3万円で借ります。
農家の人に指導されて、手作業のコメ作りを全て自力で行なう様です。

3月   畦塗り
4月   代掻き
5月上旬 田植え
6~7月 草取り
6~9月 畦刈り
9月上旬 稲刈り
9月中旬 脱穀・籾摺り
10月~ 荒越し

上記の作業を自ら行い、収穫は自分で持ち帰ります。


「農業体験・飯米確保型」は1区画(100㎡)を年間4万円で借ります。

田植えと、稲刈りだけに参加して、
60Kgのお米が保障されます。

この「棚田オーナー制度」は「大山千枚田」だけでなく。
長狭街道沿いのいくつかの棚田でも行なわれています。

結構、都会の人の応募がある様で、
私の実家の近くでも、町内会がオーナーになっている様です。

こういう取り組みでもしなければ、効率化の望めない棚田は消え行く運命なのでしょう。
その甲斐もあって、今では青々とした田んぼが再生され、
鴨川の新しい観光名所になっています。

私た行った時も、観光バスのコースになっているのか、
何台のも刊行バスが来ていましたし、
乗用車で訪れる人も沢山居ました、

農業の新しい在り方の一つなのでしょう。



米国債金利の上昇・・・QE3縮小とでも言わないとヤバイ

2013-06-21 13:24:00 | 時事/金融危機
 



■ QE3縮小に言及したバーナンキ ■

FRBの緩和マネーに支えられるアメリカ市場、
QE3の縮小や終了は市場崩壊を意味します。

しかし、バーナンキが今年後半からQE3を縮小する可能性を示唆した為、
一気にリスクオフに流れて相場が下落しています。

でもね、QE3って縮小出来る訳が無いのです。
市場が既に緩和マネーのシャブ中状態ですから、
QE3の縮小で資金の大逆転が発生し、リーマンショックの再来が発生します。

では何故、バーナンキがQE3の「縮小見込」発言をしなければならないのか?
それは、米国債金利がジワジワと上昇しているから。

■ 三橋教に言わせれば、期待インフレ率の上昇となるのだが・・ ■

「長期金利が上昇するのは将来のインフレを見越しているから
 景気回復を予感されるもので好ましい傾向のはずだ。」

三橋貴明氏に言わせればこうなるのでしょう。
実際の多くの経済評論家達が、米経済の回復傾向を指摘しています。

一方、米経済指標は今年に入って振るいません。
設備投資も拡大していませんし、消費も回復しているとは言えません。

若干、住宅関係の指標が改善していますが、
これも、緩和マネーが流れ込んで一等地が投機的に値上がりしているのと、
競売の売れ残り物件が投資対象になっていて、
金融機関が買って、賃貸する事で価格を底支えしているだけです。

実体経済の投資が回復していない事とは対照的に
アメリカの株式市場も債権市場も過熱気味です。
短期で金利を稼ぐ勢力は、金利の低い米国債から、
社債や株式など、利回りの良い市場で資金を運用しています。

結果的に米国債の金利がジリジリと上昇しています。
結局、景気回復見込みでは無く、金儲けの都合で金利上昇が起きているのです。

■ 市場の過熱感を冷ましたいFRB ■

金融緩和を行えば、市場でバブルが発生する事は当たり前ですが、
ここ最近、世界の市場の過熱感は少し異常でした。

誰もが危ないと思いながらも、急上昇する相場に乗るしかありません。
このまま放置すれば、どこかで自壊します。
ですから、FRBは米国債の金利上昇の抑制と、
市場の過熱感の調整の為にQE3の縮小・終了という情報で市場を冷却したのでしょう。

■ 問題は既にバブル化している事 ■


アメリカ人の資産は、預金よりも金融資産に偏重しています。
ですから、多少のバブルが発生しても、金融緩和は景気回復に即効性があります。

アメリカの資産価格は住宅を覗けばリーマンショック以前の水準に戻っていますから、
こういった点だけを見れば、「米経済は順調に回復している」となります。


一方で、その回復の中身には、色々と問題がありそうです。

「危険水域に入ってきたアメリカ自動車販売」(NEVADAブログ 2013.06.19)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/4479775.html

<引用開始>

メリカでゼロ%ローン、リースで自動車を購入する事例が急増しており、現在のローン契約者の25%が信用度に問題のある事例となっており、すでに貸し倒れ発生額は3254億ドル、円換算で32兆円にも上っていると報じられており、二年前に比べ15%増加しているとされています。
これは一種のサブプライム問題とも言え、アメリカで異常な低金利継続による副作用が出てきたとも言えます

<引用終わり>


ちょっと煽り系のブログですがNEVADAブログさんは情報が早いので好きです。

確かに日本でも輸入車などがゼロ金利の時代がありました。
値引き分を、金利で行う販促だと思えば良いのですが、
問題はローン審査が甘くなっている頃。

貸し倒れが32兆円というのは何かの間違いだと思いますが、
アメリカの自動車ローンはノンリコースローンだったと思うので、
「払えなくなったら車を手放せば良い」と軽い気持ちでローン契約する人も多いのでは?

このまま景気回復が続けば問題ないのかも知れませんが、
一たび、景気が後退し始めると、このようなバブルがそこかしこで弾けます。

■ QE3を縮小出来るものならやってみろ ■

平成の大バブルの崩壊以降、日銀は上手にバブルの芽を摘んで来ました。
日本は経済発展こそしませんでしたが、
20余年の間、再びバブル崩壊で経済を崩壊させる事無く今までを過ごしています。

尤も、そのしわ寄せがサブプライムローンだった訳ですが・・・。

バーナンキやクルーグマンは日銀を弱腰とさんざ非難して来ましたが、
結局、アメリカは派手にドルをばら撒きし過ぎたツケが回ってきます。

バーナンキがどんなに出口戦略を口にしても、
実際に金融緩和が縮小されたと同時に、米国市場は大きく下落します。
多分、下落などという生易しいものでは無いでしょう。


もうしばらく様子見が必要ですが、米国長期債金利が
このままズルズルと上昇するようだと、市場にも緊張が走るはずです。

一気にリスクオフで株式市場から資金逃避が発生する可能性もあります。

定説通り、中央銀行が長期金利をコントロール出来ないのであれば、
アメリカにとって都合の悪い事が色々起こりそうです。