人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

まさかぶつかっていくとは・・。

2009-10-30 19:10:00 | 時事/金融危機
■ 見通しの悪い狭い道で・・・ ■

見通しの悪い、右カーブの狭い道を走ってたらよぅ、
前をトラックがトロトロ走っていて、邪魔でしょうがねぇ。
右から抜こうと思ったら、
「ここは左から抜くルールですよ。」って、注意されちまった。
それから「前から対向車も来ています」とも言われちまった。

一気に抜けばそんなもん大丈夫だろうと、
左にハンドルを切って、グッとアクセルを踏んだら、
車の野郎、なんとスピンして真横向きやがった。
そしたらよ、向こうから来た車が、俺の車のドテッパラにドン!!だってよ。
全くやってらんねーよ。


関門海峡で起きた護衛艦と韓国のコンテナ船の衝突事故。
車に例えれば、こんな所でしょうか。

■ 追い越しは原則禁止 ■

関門海峡は幅600m程の狭い海峡で、
原則的には追い越しを自粛する海域です。
原則なので、追突回避などの為に追い抜く事も禁止はされていません。

海上保安庁の管制官は、「右側から抜きたい」と言ってきた韓国船に、
「左側から追い抜くように」と指示しました。
右カーブを先行する船舶を、右側から抜いた場合、
先行する船舶の進路を遮る事もあり、
その場合、先行する船舶が左に航路を外れる危険があるからです。

さらに、管制官は「前方から接近する船がある」と警告しています。

追い抜かれる側の貨物船は、韓国船の妨げにならない様に、
右側に進路を修正しています。

問題はこの後、韓国船が通常では考えられない程大きく左に舵を切り、
ほぼ「くらま」の前方を、真横になって塞ぐような形となった事です。
潮の流れの複雑な狭い海峡ですから、
韓国船の思った通りの操船が出来なかった結果の事故なのでしょう。

■ 何故か責められる海上保安庁 ■

自衛艦の事故なので、通常であれば朝日新聞などは、
鬼の首を取った様に、自衛艦の不備を攻め立てるのでしょうが、
今回に関しては、自衛艦が一方的に被害者です。

そこで、どうやらマスコミ各社は、海上保安庁の管制ミスに狙いを定めた様です。
「左から追い越せと指示した」から衝突した・・・と。
しかし、管制官は「常識的な範疇」で追い越すと思っています。
まさか、韓国船が「くらま」の進路を横切る様な形で
進路変更するとは夢々思いもしないはずです。

さて、海上保安庁の管制官にいったいどんな非があると言うのでしょう。


■ 東アジア情勢を緊張させたく無い民主党 ■

民主党政権は韓国側に対して、初めから至って低姿勢です。
事故の詳細が明らかになる前から「遺憾の意」を表明しています。
一方的にぶつかって来た相手に、平謝りしているのです。
さらには、マスコミもそれに同調しています。

これは、民主党政権が韓国の世論が反日になる事を避けたい為でしょう。
東アジア連合を提唱する鳩山さんとしは、瞬間湯沸器の様な韓国人は敵に回したく無い。
少しでも韓国船の過失に言及すれば、韓国世論は逆ギレ間違い無しです。

マスコミもその空気を読んでか、政府の依頼によるものかは分かりませんが、
なるべく韓国船の過失を隠して、海上保安庁に過失があった様な報道をしています。

海上保安庁も抵抗すれば良いのですが、
海難審判になれば、無罪なのは目に見えていますので
新政権に恩を売るには絶好の機会とばかりに、低姿勢です。

尤も、八丈島沖の漁船転覆の救出劇を、
「海猿」ばりに煽りたてて報道して貰ったお陰で、
海上保安庁の株は大いに上がりました。
ここら辺も、マスコミとの阿吽の呼吸なのでしょう。

■ マスコミは救いようが無い ■

ネットでは、専門の方達が詳しい説明をされています。
我々は凡その真実に容易にアクセス出来ます。
そして、知れば知る程、マスコミの報道姿勢に呆れるしかありません。

何も、声高に韓国船を弾劾する必要はありません。
それこそ国益に反します。

しかし、一方で真面目に責務を果たした管制官に嫌疑を掛ける理由は全くありません。

実は、私も読売新聞の報道を読んで、
管制官の過失を信じていました。

しかし、googleで検索したら真実はすぐに明らかになります。
直ぐバレル嘘を平気で報道する、
今のマスコミは救いようがありません。




「若者よ新型インフルエンザに大いに罹れ」・・・という主張

2009-10-25 12:02:00 | 危険なワクチン
■ 受験生の親は新型インフルエンザが心配 ■

受験生を持つ親達の目下の心配は、
「新型インフルエンザに受験シーズンに罹ったらどうしよう」
という事の様です。

先日も近所の受験生のお母さんと話しをしたのですが、
「弟は罹ったのに、高校受験のお兄ちゃんが罹っていないので心配・・」
とおっしゃっていました。

これが、私の息子であれば、
新型インフルに罹った兄弟の箸でも舐めさせて、
早めにウィルスを植えつけてしまうのですが・・・。
発症しても、今の時期なら勉強や受験に支障は少ないですし、
発症しなくても、ワクチン程度の効果はあるでしょう。
少なくとも、いつ感染するかビクビクしながら受験を迎えるよりも、落ち着きます。

■ 昔は病気をうつしてもらっていた ■

暴論と、ご立腹されるかもしれませんが、
昔は風疹や水疱瘡の子供が出れば、
あえて感染させる為に子供を連れて行く事もありました。
大人になってハシカや水疱瘡を患えば、重症となります。
後遺症が残ったり、子種が無くなったりします。
しかし、ハシカや水疱瘡も、子供の頃に罹れば軽症で済みます。

風疹は妊婦が感染すると、胎児に影響が出ます。
ですから、風疹に罹った事の無い妊婦は、大変心配します。

最近、大学生や社会人の間にハシカや水疱瘡が流行する事があります。
我々の世代は、子供の頃にとっくに済ませているのですが、
ワクチンが普及し、さらにワクチンが義務化でない世代は、
学校などで感染する機会が減り、抗体を持たずに大人になる方も居るようです。
以前、知り合いが40歳にして水疱瘡になりませいたが、
本人曰く、「死ぬ思いをした」と言っていました。

これは、子供は白血球の成分のうち、リンパ球の割合が高く、
大人に比べて免疫力が高い事に起因するようです。
子供の頃に罹れば大した事無い伝染病でも、大人では重症化するのです。


■ 免疫学の教授が「インフルエンザ感染」を推奨?? ■

面白い記事をネットで見つけました。

安保徹・新潟大学大学院医歯学総合研究科教授の記事です。
1996年に白血球の自律神経支配のメカニズムを初めて解明するなど
世界的な免疫学者の記事です。

長いので、リンクだけします。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/1989

如何でしょう?
素人の私が言うより説得力があります。


■ 医科歯科大の藤田先生の話も面白い ■

似たような考え方をされる医者に、
東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生がいらっしゃいます。

藤田先生は最近のアレルギー性疾患の多くは過剰免疫反応であり、
人類が寄生虫との共生を止めてしまった事が原因の一つだと主張しています。

藤田先生も潔癖過ぎる社会に警鐘を鳴らしており、
なるべく菌に触れている方が健康になれると主張しています。

http://eco.nikkeibp.co.jp/style/eco/interview/080208_fujita01/

以前、講演会に行ったら、下記の様な話をされていました。

病原性大腸菌O157が小学校のあるクラスで発生した時、
重症化した子供の家庭は、極めて清潔で、
下痢程度の症状の子供の家庭は、普通の家。
そして、症状すら出ずピンピンしていたのは、
お世辞にも清潔と言えない家の子供だったそうです。

子供の時から沢山の菌やウィルスに接する事で、
人の免疫力が高まるのす。






ノーベルが泣いている・・・廃絶という戦略

2009-10-23 10:03:00 | 時事/金融危機





■ ノーベルって何をした人? ■

今の子供達に「ノーベルって何をした人」と聞けば、
多分100%、「ノーベル賞を作った人」と答えるでしょう。

私が小学生の頃は、学級文庫には偉人達の伝記が並んでいて、
「エジソン」や「キュリー夫人」や「野口英世」らに挟まれて
「ノーベル」の伝記もありました。

1833年にスウェーデンのストックホルムに生まれたアルフレッド・ノーベルは
ダイナマイトの発明で巨万の富を得ます。

私の記憶が確かならば・・・、発明の経緯は下記の様だったと思います。

ニトロ・グリセリンは大きな爆発力を持ち、
土木工事や軍事利用で有望視されていましたが、
液体で衝撃によって爆発する為、取り扱いが難しく、
度々事故を起していました。

ノーベルはニトロ・グリセリンの実用に取り組んでいましたが、
事故で弟を失うなど、代償も大きなものでした。
ある日、ノーベルが工場に行くと、
ニトログリセリンのビンが倒れ、中身が床に滴っていました。
本来でしたら、爆発事故を起すところですが、
砂がニトログリセリンを吸収して、爆発は起こっていませんでした。

この事にヒントを得たノーベルは、珪藻土にニトログリセリンをしみ込ませる方法で
ダイナマイトを発明します。
ダイナマイトは取り扱いも容易で、大ヒット商品となり、
ノーベルは巨万の富を手に入れます。

彼の死後、残された遺言に従って、
ノーベルの遺産は、ノーベル財団が管理し、
文明の発展に貢献した人々に「ノーベル賞」として、分け与えられる事になります。

ノーベル賞には、ダイナマイトが多くの人の命を奪った事への、
贖罪の意志が込められてうるとも言われています。

■ 今年のノーベル平和賞はオバマ大統領 ■

ノーベル平和賞は、ノーベルの遺言に従って、
世界平和に貢献した人物に与えられます。

今年のノーベル平和賞は、「核軍縮の提案」が評価され、
バラク・オバマ大統領が受賞しています。

この受賞に関しては、賛否両論なのは皆さんもご存知の通りです。
まだ、具体的な実績に上がっていない「核軍縮」での受賞は、
いささか早過ぎる感は否めません。

■ ノーベル平和賞受賞者は曲者揃い ■

ところで、過去のノーベル賞受賞者にはどんな人達が居るのでしょうか?

私でも分かる範囲で挙げてみると、

1964年 キング牧師(アメリカ)
1978年 アンワル・サダト (エジプト)
1979年 マザー・テレサ(インド)
1989年 ダライ・ラマ14世(チベット亡命政府)
1991年 アウンサンスーチー(ミャンマー)
1993年 ネルソン・マンデラ、フレデリック・デクラーク(南アフリカ)

確かにわが身を犠牲に、平和に貢献した人の名前が並んでいます。

人物だけでなく、団体の受賞しています。

1917年 赤十字国際委員会
1938年 ナンセン国際難民事務所
1944年 赤十字国際委員会
1954年 国際連合難民高等弁務官事務所
1963年 赤十字国際委員会、国際赤十字赤新月社連盟
1965年 国際連合児童基金
1977年 アムネスティ・インターナショナル
1981年 国際連合難民高等弁務官事務所
1985年 核戦争防止国際医師会議
1988年 国連平和維持軍
1999年 国境なき医師団
2005年 国際原子力機関
2007年 気候変動に関する政府間パネル、アル・ゴア(アメリカ)

目立った所だけでも、かなりの組織が受賞しています。
赤十字や国連難民高等弁務官事務所は複数回受賞しています。

■ 今から思えば、世界イタイニュース特集の様な ■

さらに、こんな方達も受賞しています。

1906年 セオドア・ルーズベルト (アメリカ)
    太平洋戦争開戦時の当事国の大統領です。

1953年 ジョージ・マーシャル(アメリカ) 
    マーシャルプラン・・・東西冷戦の固定化でしょうか?

1973年 ヘンリー・キッシンジャー(アメリカ)、レ・ドゥクト(ベトナム、辞退[2])
    ベトナム終戦の功労賞?

1974年 佐藤栄作(日本)
    「非核三原則」ですが、当初から形骸化しているのはご存知の通り。

1978年 メナヘム・ベギン (イスラエル)、アンワル・サダト (エジプト)
    キャンプテービットの和平による受賞。

1990年 ミハイル・ゴルバチョフ(ソビエト連邦)
    ソ連崩壊の立役者として??

1991年 アウンサンスーチー(ミャンマー)
    民主化運動ですが、ちょっとヒイキな感じも否めません。

1994年 ヤセル・アラファト(パレスチナ)、
    シモン・ペレス (イスラエル)、イツハク・ラビン(イスラエル)
    中東和平ですが、平和は未だに訪れず・・・。

2000年 金大中(韓国)
    南北会談が評価されての受賞。が、その後は知っての通り・・・。
   
2002年 ジミー・カーター(アメリカ)
    これもキャンプデービット絡みでしょう。

2007年 気候変動に関する政府間パネル、アル・ゴア(アメリカ)
   ウーン・・・何とも言いがたい。

実に不思議な方々が受賞していす。
時が経った現在から見ると、
戦後の世界の「イタイ・ニュース」を集めた様なリストです。

中東和平は今だ実現していませんし、
民主化運動家達は、アメリカに都合の良い人選が目立ちます。


■ 核軍縮を唱えるキシンジャー ■

オバマ大統領が、この珍リストの仲間入りをしない事を祈りますが、
そもそも、オバマに唱える核軍縮を最初に言い出したのは、
ヘンリー・キシンジャーらのアメリカ外交評議会のメンバーです。

アメリカ外交評議会は、1917年に設立されたシンクタンクですが、
ディビッド・ロークフェラーを名誉会長に、4000人の会員を擁します。
大統領・国務大臣始め、歴代政府中枢はほぼメンバーと見られ、
共和党・民主党関係無く、アメリカの利益の為に外交政策を追求する組織です。

オバマは会員では無いようですが、ヒラリー・クリントンは会員です。

この外交評議会こそが、真のアメリカの国務省であり、
長期的なアメリカの外交政策を決定していると言えます。

この外交評議会の重鎮、ヘンリー・キシンジャーは最近、
核軍縮を色々な場所で主張しています。

■ 不安定要素と成った核兵器 ■

東西冷戦時代は、大国が保有する核兵器は、
世界平和に大きく貢献していました。
お互いのこめかみに銃口を突きつけている訳ですから、
双方とも容易には引き金を引けません。

ところが、多極化時代を迎え、かつての大国以外に核兵器が拡散し始めました。
イスラエル、インド、パキスタン、
北朝鮮、イラン・・・。
現在、核兵器は問題のある国家や政権の、生き残りの手段となっています。
これらの国の所有する核兵器は、非常に危険です。

外交交渉の決裂で、実際に使用されるかも知れません。
パキスタンの所有する核兵器など、いつテロリストの手に渡るか分かりません。
北朝鮮やイランは、テロリストそのものです・・・。(とアメリカは言います)

しかし、仮に彼らが核兵器を使用しても、
大国が報復として核兵器を使用する事は人道上許されません。

核兵器はいつの間にか、大国の力の象徴では無く、
問題国家が大国と対等に渡り合う為の道具になっていたのです。
核兵器を事実上使用出来ない大国には不利な争いです。

■ 核不安論を盾に、問題国家を維持する戦略 ■

確かに北朝鮮の核兵器は、日本人の平和を脅かします。
しかし、これは東アジアの不安定要素を固定化し、
発展を阻害する為の装置としても機能します。

北朝鮮が核兵器を開発・所有する限り、
北朝鮮は東アジアの経済圏の一員にはなれず、
東アジアの統合のキーポイントで、北朝鮮は核を盾に統合を阻害する動きを見せるでしょう。

インドとパキスタンの核は、中国の核と組み合わさって、
南アジアと、中東の経済発展のトゲとなり続けるでしょう。

イスラエルの核は、現在でも中東に緊張的な均衡をもたらしていますが、
イランが核を保有すれば、中東和平は恒久的に訪れません。

この様に、冷戦後の核は、地域統合を阻害する道具であると言えます。

■ 誰が核を持たせたのか ■

これらの国々に、核兵器の技術を供与したのは誰でしょう。
私はアメリアだと考えています。
北朝鮮の核開発にしても、アメリカのスタンドプレーによって
北朝鮮は奔放に振舞う事が許され、核兵器の開発も事実上見逃されている状態です。
CIAが影で、技術供与をしていないとは言い切れません。
例え、ソビエト崩壊後に、ロシア人技術者が北朝鮮に拉致、あるいは入国したとしても、その裏には謀略の匂いが付きまといます。

パキスタンの核保有は絶妙です。
中東と中国の間を分断するには、
パキスタンが政情不安定でありながら、核を保有する事が不可欠です。

さらに、パキスタンの核はインドとの緊張を固定化し、
隣国イランが核を保有すれば、中東とアジアは分断されます。

これら、適材適所に核を保有させ、
その上で、核軍縮を理由に、これらの国に圧力を掛ければ、
これらの国は、態度を硬化させ孤立化して行く事
北朝鮮を例に取るまでも無く明らかです。

大国は現在でも大量の核兵器を保有していますから、
率先して核軍縮しても、まだ必要十充分な核兵器が手元に残ります。
しかし、問題国家の核兵器は少量ですから、
核兵器を全て手放せば、国防が丸裸にされてしまいます。

■ 問題国家を永遠に問題児にする為の核軍縮 ■

結局、オバマの提唱する、いえ、アメリカ外交評議会の推進する核軍縮は、
世界に混乱の種を植え付け、
多極化の一部の勢力が単独覇権を獲得する事を阻害します。

その際のメインターゲットは中国でしょう。
中国はこれらの不安定な核に取り囲まれています。

中国は北朝鮮の核によって、日本や韓国との連携を制約され、
パキスタンの核は、インドと中国の連携を牽制しながら、
中国の中東進出を阻みます。
中東には、さらにイスラエルとイランの核が待っています。

イラク戦争は、これら問題国家への見せしめであり、
逆に言えば、問題国家が核軍備を急ぐ理由を与えました。
「やはり、核兵器無しには国は守れない」という確信を与えたのです。

北朝鮮の延命は、さらにこれを補完します。
「核兵器さえ持ていれば、あんなヤクザ国家ですら潰れない・・」と。

オバマの推進する核軍縮は、アメリカの望む世界の不安定を恒久化する政策に他なりません。

■ 世界はオバマの提案に同意するのか? ■

西側諸国はオバマの提案に前向きに対応するでしょうが、
はたして中国とロシアはどうでしょうか?

現在、最大の核保有国はアメリカとロシアです。
核兵器の管理や、古くなった核兵器の廃棄は、多額の財政負担を生み出します。
既に両国とも、お互い何回も破壊し尽す程の核兵器を保有しています。

冷戦時代なら、軍拡ショーとしての核兵器の数の競い合いも意味がありましたが、
現在においては必要は皆無です。
アメリカもロシアも、過剰な核の負担から開放されたいというのが、本音でしょう。

さらに、ロシアにとって隣国中国の核は気になる存在です。
現在でこそ、アメリカに対抗して友好を深めている両国ですが、
ロシアとて、中国の際限ない核軍拡を望んではいません。

さらに、中国を囲い込む形で問題国家が「危ない核武装」をするというオマケ付きですから、
当然、核軍縮のテーブルに付くでしょう。

主要諸国が核軍縮の方向性で同意すれば、
中国もこの枠組みに参加せざるを得ません。

■ 核兵器は無くならないが、数は減らせる ■

かくして、「核先進国」の核兵器は確実に数を減らし、
オバマ大統領は「ノーべル平和賞」の名に恥じない結果が得られるでしょう。
そして、問題児国家達は、孤立化を深めながら、
核開発の道をひた走るでしょう。
これこそが、外交評議会が目指す、「核軍縮」の真の姿では無いでしょうか?

はたして20年後に、ノーベル平和賞の歴代受賞リストを見たときに、
オバマ大統領が「イタイ人」組に入っているかどうかは、神のみぞ知る・・・。
エ?! 外交評議会こそが神だって?!

リスクを取り続ける世界

2009-10-22 13:13:00 | 時事/金融危機
■ 高額報酬が復活した ■

ゴールドマンサックスの高額報酬に関して、
ブライアン・グリフィス副会長はロンドンでこんな発言をしています。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-12054820091021

<ロイターから引用>

市場倫理をテーマにしたロンドンでのパネルディスカッションに参加したグリフィス副会長は、大きな議論を呼んでいる同グループの報酬制度について、「すべての人にとっての一層の繁栄につながる方法として不平等を許容すべきだ」とコメント。

<引用終わり>

一般的な感覚として、何故彼らの高額報酬が全ての人の繁栄に繋がるのか全く理解出来ません。
彼らの繁栄こそが、世界的経済危機を元凶のはずです。

■ 誰がリスクテイクするのか? ■

彼らの言い分はこうでしょう。

経済危機で経済が停滞する中で、
誰かがリスクを取り続けない限り景気が回復するはずが無い。
勇気を持ってリスクを取る者が、その代償として高額の報酬を受け取るのは当然だ。

確かにゴールドマンは金融危機後もリスクを取り続けており、
100億ドルの公的資金も返済しました。

しかし、これは裏を返せば、
「自己資金が底をついたので、税金という他人のお金で一儲けした」に過ぎません。
それでも、彼らにしてみれば、
株価も回復したし、景気も底を打ったし、何処がいけないんだ?・・・と。

確かに経済は誰かがリスクテイクをしなければ発展しません。
日本の様に、誰もがリスクから逃げ出したら景気回復は遅れます。
その意味では、ゴールドマンの言い分にも一理あります。

■ 縮小経済ではリスクはさらなるリスクを生む ■

しかし、リスクテイクが多くの人に利益をもたらすのは、経済が拡大している時です。
経済が縮小している時に過度のリスクを取る事は、あらたな危険を生み出します。

要は、「勝ち続ける事が出来るかどうか」という問題です。
たしかにゴールドマンを始めアメリカの金融機関は潤沢に供給されるコストの安い資金で業績を拡大しています。

株から為替、そして商品市場と資金を循環させ、
それぞれの市場の相場を吊り上げながら、
今は価値を失った多くの資産の、価値の回復を待っています。
この事自体は、米政府の思惑と合致していまし、世界もそれを望んでいます。

■ 復活した過剰流動性 ■

しかし、市場の回復は、持てる者にしか恩恵を与えていません。
実体経済が痛んだままなので、お金はお金を呼び込みながら肥大化しています。
市場がどんなに回復しても、実体経済への投資は回復せず、
アメリカの失業率も10%から下がる事はありません。

市場に流入する資金は過剰流動性として、又世界を徘徊し始めました。
しかし、世界にも投資対象がありません。
期待を一身に集める中国は、既にバブル状態にあり、
さらなる資金流入は、バブル崩壊に繋がる可能性も否定出来ません。

■ 過剰流動性はドルを不安定にする ■

低金利で過剰に供給されるドルは、「ドル・キャリートレード」を生み出します。
金利の安いドルで、金利の高い他国通貨や株、商品に投資して利ザヤを稼ぎます。
ドルを買い戻す時に、ドルが値下がりしていれば為替差益得られます。

こうして、「ドル・キャリートレード」はドルの値下がり圧力を生じさせています。

■ ドル安の臨界点 ■

アジア諸国はドル買いに動いています。
EUを過度なドル安をけん制しています。
現在、ドルは小康状態ですが、
金融資本は、彼らの利益を追求する為には、さらなるドル安を仕掛ける可能性もあります。

そうして、ドルが臨界点に達した時、実体経済とは無関係に金利が上昇し始めます。
アメリカの金利が上昇すれば、世界の資金が金利を求めてアメリカに還流し始めます。

ここで、インフレが発生するかどうかがアメリカ経済の分かれ目となります。
還流した資金が、国内の投資に向かえば景気拡大となります。
その為には、アメリカの産業が投資対象となる適度には復活している必要があります。

現状の様にアメリカの産業が活力を失ったままの状態であれば、
還流したドルは巨大なインフレ圧力としてアメリカ経済に襲い掛かります。
インフレ抑制と、国債消化の為に金利上昇に抑制か掛けられなくなれば、
アメリカ経済は崩壊します。

■ 金融機関のチキンレース ■

金融機関の高額報酬は、ディラー達の高収益に報いるものです。
ゴールドマンを始め、多くの金融機関は、利益の最大化を抑制できません。
彼らはアメリカの崩壊というゴールに向かってチキンレースを競っています。

本来、政府なりFRBなりが、このチキンレースを止めさせるべきですが、
歴代FRB議長をゴールドマン出身者が占める様な国ですから、
金融機関の活動を阻害する有効な対策を打つ事は出来ません。
ガイトナーがいくら警告を発しても、
ベアーがいくら加熱抑制を唱えても、
議会が承認する有効な規制手段を成立させる事は難しいでしょう。

結局、世界は為すすべも無く、崩壊の時を待つ事になります。

■ ドルの崩壊こそが、アメリカの狙い? ■

さて、ドルが崩壊してアメリカは崩壊に向かうのでしょうか?

ここで、気になるのは「アメロ」の存在です。

日曜日の読売新聞の9面、「経済百景」は気になる記事です。
浜田和幸氏の説を引用して、アメリカが兌換通貨性を復活させ、
新ドル札を発行し、国内は一定レートで旧ドルと交換、
海外のドルに関しては、新ドルとの交換を停止するというものです。

まあ、ネットに流布する「アメロ」ネタ以外の何物でもありませんが、
親米の読売新聞のコラムに「アメロ」ネタが登場するとは驚異です。

浜田氏は、アメリカは公称の3倍程度の「金」を保有しているとも・・。
次期国際決済通貨が育つ前に、ドルが突然死すれば、
金の兌換性の復活もありえます。

信用通貨の信用が崩壊してしまうのですから、ユーロも元も道連れです。
後は金の保有高が、混乱後の国力を決定する。

ここに戦争というスパイスを効かせる手もあります。
中東あたりで、一発!!

「窮鼠猫を噛む」と言いますが、アメリカがネズミにならない事を祈ります。

i-Podオーディオの決定版

2009-10-21 19:44:00 | オーディオ
■ オーディオの夢の時代 ■

私達が中学、高校の頃は、オーディオのフルセットを揃える事が夢でした。
80年代日本は、オーディオ天国でした。

\79,800のプリメインアンプは激戦区でした。
サンスイのAU-607シリーズを筆頭に、
各社がこの価格帯に利益度外視の様な物量を投入していました。



\59,800のスピーカーも熾烈な争いでした。
30cmのウーファーをベースにした3ウェイが基本でしたが、
大体、前述の\79,800のプリメインアンプで鳴らしていました。
ONKYOのD-77が分野の先駆者でしょうか。



CDというデジタルソースの出現で、
ひたすら広帯域、低歪という測定データ重視、
「物量=価値」という単純な時代でした。

■ BOSEという選択肢 ■

その頃、カフェバーのスピーカーと言えばコレ。



BOSE 301。
白いカフェバーに、白いBOSE。
何となく軟派なイメージがしてヘビーデュティー嗜好の私などは、
あまりBOSEが欲しいとは思えませんでしたが、
友人達の部屋で聞くBOSEは、101も、301も、楽しい音で鳴っていました。

「この高音が」とか、「コンバスの弦の解像度が」などという点ではダメなのですが、
音楽を聴いていて楽しいスピーカーでした。
音楽の「うねり」の様な物を良く表現し、
ボーカルの表情が良く伝わる。

当時を振り返ると、
音楽好きはBOSEや自作フルレンジ(長岡式)を選択し、
機械好きは、国産をカタログスペック重視で選んでいた様に思います。

さて、時代が30年経ち、どちらが優れていたかは自ずと結論が付いていると思います。
国産オーディオはほぼ絶滅の状況にあり、
ミニコンポと一部愛好家向けの高級機だけの市場になってしまいました。

一方、BOSEはホームシアターというフィールドにも進出し、
今でも楽しい音を鳴らし続けています。

■ ハイファイは疲れる ■

私もオーディオに随分と散財しました。
しかし、結局行き着く先はラジオの音。

先日までは、仕事用のデスクトップシステムに、
カナダのスタジオ用のアンプ(BRYSTON B-60)と
イギリスのMONITOR AUDIOの小型スピーカーを組み合わせていましたが、
結局、殆ど使用しませでした。
何故か・・・眼前にミニチュアの音像が並ぶと、煩わしいのです。

そもそも、ステレオ自体が擬似音場でしかありません。
脳は多分、その擬似的な音場を補正して尤もらしく聞かせる為に、
結構な労力を使うのでしょう。

低音も高音も、現実のものとは違います。
すると、脳は又イコライジングでこれに対応しようとします。

ですから、仕事中になまじなハイファイ(死語ですが)を聞くと、
仕事に集中出来ません。

■ yahooオークションで間違って落札したギターアンプ ■



いきなりギターアンプです。
yahooオクでオーディオのアンプのコーナーに間違って出展されていました。

何の気無しに\3,000で入札したら、落札してしまいまいした。
息子にでもあげようと思い、送金したら、商品が届きました・・・。
日本フェンダーの小型のギターアンプです。
5インチのスピーカーが2個搭載されています。
何と、これがセレッションです。

かつて、マーシャルのギターアンプはセレッションを使用していました。
セレッションはイギリスの老舗のスピーカーメーカです。
レーザーによる振動解析を駆使して開発されたSL-600は、
現代スピーカーの原点と言っても過言ではありません。

私もセレッションの音は大好きです。
今でもSL-3を所有していますし、
SL-6とLINNの黒箱で鳴らすビートルズは最高です。

決して鳴りすぎる事が無く、されど聞きたい音は聞こえて来る。
それがセレッションです。

現在は台湾当たりのメーカーに商標を売却してしまって、
名ばかりセレッションですが・・・何となく嬉しい。

さらに、このアンプ、RCAのライン入力が付いている。
スピーカーが2発だから、ステレオ入力に対応する様です。

さらに、ディストーション回路を搭載している。
早速、息子のエレキギターを拝借して、ギュイイイーーンとやったら、
超気持イイ(ギター、弾けません・・・。)
ギュイーーンとアメリカ国家を下手ながら弾けば、気分はジミヘンです。

■ 最高のi-Pod用オーディオ ■

さて、せっかくRCA入力が付いているのでi-Podを繋いでみました。
コードは自作のベルデンのマイクケーブルと、ノイトリックの端子の物です。
ギターアンプでは音量調整出来ないので、i-Pod側で音量調整をします。

・・・イイ・・・凄くイイ・・・。
楽器の音も、ボーカルも自然で聞きやすい。
レンジが狭いので、最近のJ-POPSも破綻無く再生できる。
ボーカルと演奏とのバランスも絶妙。
何と言っても、ギターの音が艶っぽくてGOOD。(そりゃーギターアンプですから)

という事で、フェンダーのギターアンプは私の愛用品となってしまいました。