人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

印旛沼から水郷へ・・・自転車道を行く

2008-08-27 08:10:40 | 自転車/マラソン


千葉県北部で最もポピュラーな自転車のコースは
花見川ー新川ー印旛沼ー利根川と続く
川沿い、沼沿いの自転車専用道でしょう。

休みの日ともなれば、カラフルがウェアーでビシっと決めた
自転車乗り達が、風を切って疾走していきます。
最近は、メタボ対策のオジサンも増えましたが・・。

さて、今回の「人力でGO」は、
子供のミニバスの応援も兼ねて、
津田沼-佐原の往復を、印旛沼経由でチャレンジ。

トップの写真は、花見川が新川と名称を変える
「大和田排水機場」で羽を乾かすウミウです。

印旛沼は、流れ出す川な無い為に
江戸時代までは、度々、水害が発生てきました。
新川・花見川は明治時代に人工的に掘られた川です。
大和田の排水機が、増水時に新川の水を花見川にくみ上げます。

普段は水量も少なく、穏やかな川ですが、
台風などで印旛沼が増水した際には
「大和田排水機場」のポンプがフル稼働して、
大量の水を花見川に流します。
花見川の光景は一転して、茶色の濁流が、
岸辺の自転車道間際まで迫ります。



新川に入ると川幅も広がり、
土手の上をひたすら印旛沼を目指します。



千葉県の「水がめ」印旛沼ですが、
以前から生活廃水による汚染が深刻化しています。
今年もアオコが発生しています。
我が家のある津田沼の水道水も夏は匂いが気になります。



新川を遡る事13Kmくらいで、印旛沼に到着します。
印旛沼周辺は風が強い日も多く、
この日も若干の向かい風です。
30Km/hを維持する為に、下ハンを握ります。



印旛沼は干拓によって西沼と北沼に二分されています。
北沼は面積も小さく、あっと言う間に「酒直水門」に到着します。



水門から後はしばらく長門川沿いの道。
そして、農家の間をすり抜けるような
曲がりくねった道を走ります。(結構楽しいですよ)



しばらくすると道は川を離れて田んぼの中へ。



踏み切りを越えると、自転車道は終わり、
「安食小学校」の登校道の所で一般道へと左折します。
地名の「安食」はアジキと読むのでしょうか?
まさか、ヤスグイではないでしょう?



この辺りは、昔ながらの街道筋らしく、
古い造りの商家が散在しています。



三叉路を右折して、コンビにの角を左折すると、
「印旛水門」に到着します。
「印旛水門」「長門川」も印旛沼の排水の為に造られました。

ここまで津田沼から 50.3Km / 1時間48分 / 平均時速27.7km



利根川の土手の上は自転車道が整備されています。
土手が高いだけに、ここでも向かい風でスピードが出ません。





利根川でも自転車の方に遭遇します。



ナ・ナント・・・長豊橋を過ぎると何と、
千葉県側の土手の上は砂利道に・・・。
仕方無く、土手沿いの一般道を走行しますい。

昔なつかしいい、暴走族の一団に抜かれます。
デコトラも混じっていて、・・・やはり千葉県だなぁ。
彼らは、河原で集会をしていました。





常陸大橋を越え、目指すは「香取市大戸」。



成田線を横目に見ながら、穀倉地帯を行きます。
向かい風に立ち向かうこと30分あまり、
気が付けば、あれ??51号線と交差して、
・・「佐原」に到着です。
目的地は一つ手前の駅の「大戸」。
でも、どこにも「大戸駅」の表示は無かったし・・・。

ちなみに佐原までは 78.3Km 2時間57分 平均時速26.3Km



「大戸」までは、一面の田んぼの中をひた走ります。
舗装道路が突然砂利道になったりして、
「大戸」は見えているにに、なかなか辿りつけません。



刈入れ後の田んぼでは、白鷺が優雅に「拾い食い」。

結局、85km走って、ようやく目的地に到着。
娘のミニバスの1試合目は見逃してしまいました。
試合応援と、田園の散策で午後を過ごし
4時に「大戸」を出発、津田沼を目指します。

夜間走行の準備をして来ましたが
空模様が心配・・・・。

結局、帰りは風向きが良かったのか、
途中で食べたスニッカーズの効果(320Kcal)なのか、
とても順調で、雨の夜間走行にもかかわらず、
7時30分には帰宅できました。

本日の走行距離 163Km 6時間23分 平均速度25.5Km


人力でGO・・自転車で犬吠埼

2008-08-23 05:46:09 | 自転車/マラソン


先週の日曜日、
折りしもオリンピックの女子マラソン真最中、
私はといえば、自転車で一路、銚子を目指していました。
何故って・・・多分、皆さんTVに夢中で
道が空いているかなと思ったので・・・。

空は生憎の小雨模様。
自転車にはカワイソウだけど、
人間には、水冷状態で快適。
ただ、タイヤが滑りそうで、ちょっと神経を使います。
道は、やはり空いているます。

津田沼から銚子へは、国道296を一路 九十九里に向かい、
後は海沿いに北上あるのみ。

成田空港を横目にひたすら走る事65Km、平均時速25.8Kmで
九十九里浜に到着。
台風の接近で、海は荒れ気味。
大喜びのサーファーが大勢波間に浮かんでいます。

ここからは一路北上。
しばらくすると、「飯岡自転車道」なる道が
海岸線に現れます。
しかし、海沿いは向かい風が強いし、
道が所々砂に埋まっていたりで、速度は出せません。
晴れっていたら、きっと気持が良い道でしょう。



飯岡漁港の手前を左折して、海岸線とは別れを告げ、
ここからは、一気に坂を登り登って、
屏風ヶ浦の崖の上の展望台に到着。
刑部岬展望台からは飯岡漁港が足元に見え、
太平洋が一望できます。



「日本のドーバー」と言われる屏風ヶ浦は
太平洋の荒波が飯岡台地を浸食して出来た断崖絶壁。
700年間に6Kmも陸地が削り取られたというから
自然の力は驚くものがあります。
現在は消波ブロックで浸食を食い止めているようです。



さて、ここからは銚子はあとちょっと。
ひたすら上り坂を登ると、
突然不思議な風景の出会います。



・・・ここは「風の谷」でしょうか・・・。
いいえ、丘の上の風力発電です。
どうりで、向かい風が強い訳だ・・・。
しかし、最近良く見かける風力発電の風車。
スケールを無視したような構造物ですよね。
きっと、モーター部分だけで乗用車くらいの大きさでは。

海から急激に上昇した空気が雨を振らせるのか、
しばらく小雨の中を走ります。
ひたすらスリップに気をつけながら・・・。
向かい風と闘いながら・・・。

途中、犬吠埼方面に右折すると、
景色に又海が戻ってきます。
そして、「地球が丸く見える丘公園」なるものが出現。



今来た屏風ヶ浦も一望で出来ます。



地球がはたして丸く見えるかどうかは、
実際に確かめてみて下さい。

さて、ここまで来れば犬吠埼までは坂を下って一気です。
途中、銚子電鉄の犬吠駅に立ち寄ります。



さすがに本数が少ないのか、
電車には出会えませんでしたが、
頭にイヌを載せた貧乏神なるものを発見。
「貧乏がイヌ」という事でご利益があるそうです。
しかし・・・この貧乏神・・・懐かしい・・・。



犬吠駅から岬まではほんのちょっと。
観光客がちらほらと歩いています。
醤油の焼けた匂いがしてきたら、
犬吠埼に到着です。

ここまで、距離98Km、平均時速23.4Km,4時間12分。



生憎の空模様で観光客は少なめ。
それでも、荒海の景色と堪能できます。



犬吠崎の地形は白亜紀の海底堆積地層を
波が浸食して出来たそうです。
学生時代には歩けた灯台下の遊歩道は
半分海中に没して、立ち入り禁止でした。
たかだか20年で地形まで変えるとは・・・・。

さて、空模様が怪しいので、
観光もそこそこに岬を後にします。
銚子電鉄の錆びたレールも一応写真に収めます。



途中コンビにで昼食。
すると、駐車場で錆びたマウンテンバイクの青年が
ロードマップのコピーを見ながら・・・。

「何処から来たの?」って聞いたら、
東京から、東金を通って3日かかりで来たそうです。
途中は野宿で。
そして又、東京まで利根川沿いを帰るとの事。
ウーン。まさに自転車の旅。
でも、チェーンに油を差した方が良さそう。
かなりパワーをロスしていそう。
これも又、若さならでは・・・。
自転車の性能に頼りがちなわが身と我が歳が、サビシイ・・。

旅の安全を祈って、青年と別れ、
一走りすると直ぐに銚子駅に到着。
天気が心配なので自転車をたたみ
電車で帰る事に。



と,途端にザーーーという音とともに、大雨が襲来。
イヤー、危機一髪でずぶ濡れになる所でした。



「濡れ煎餅」をお土産に買って、
ビールも買って、後はのんびりローカル列車の旅。
自転車で4時間30分の行程を、
電車で3時間近く掛けて帰ります。

今日の走行距離は100Kmちょっと。
半日の「プチ人力でGO」で、
千葉県最東端の犬吠埼まで到達しました。

PS
「濡れ煎餅」、皆さんはお好きですか?
家内や母は大好きのようです。
職場でも女性には概ね好評。

でも・・・私は許せません・・・・。
だって、あれって、
机の上に3日間放置した煎餅と一緒ではないですが。
しかも、梅雨時に・・・・。

煎餅はバリ、ガリ、ボリ、が命。
基本は下町の固焼き煎餅。
・・・アー、鶯谷の「てごな煎餅」の「大胡麻」か、
浦安の「浅田煎餅」の「焦げ煎餅」が食べたくなってきた。

夏を涼しく過ごすコツ・・下町編

2008-08-19 05:30:58 | エコロジー


風鈴、団扇、花火、スイカ、キリギリス、ブタの蚊取り線香・・・
こう書いただけでも、子供の頃の夏を思い出しますね。
30年程前には、夏には何処の家にもあったと思います。
キリギリス???とお思いでしょうが、
八百屋で売ったりしていました。

日本人は元来「暑さを楽しむ」天才です。
そんな訳で、本日は「夏を涼しく過ごすコツ・・下町編」です。

2年前の夏、子供の夏休みの自由研究で
下町に「夏を涼しく過ごすコツ」を探しに行きました。
行き先は、東京「谷中」。
千代田線を「根津」で降り、大通りから一歩入ればそこは下町。
狭い路地に、植木を沢山置いて、窓や玄関は開けっ放し。
植木に水をやれば、もう涼しい風が吹いてきます。



折りしも夏祭りの最中で、
子供神輿がのんびりと練り歩いていました。



何故「谷中」かと言うと、目的は「幽霊画」。
谷中の「全生庵」は三遊亭円朝が収集した
「幽霊画」のコレクションで有名なお寺です。
そして8月1日から31日まで、「虫干し」を兼ねて、
幽霊画を公開しています。

幽霊画は、江戸時代には結構人気があり、
歌舞伎の演目などを題材に、著名な絵描き達が、
いくつもの名作?を残しています。



どうです、少しヒンヤリ~してきましたか?
ひゅ~~どろどろ~~・・・。

さて、谷中といえば「谷中墓地」。
こちらも、ひんやりスポットとしてはお勧め。
木々も多く、土の地面ですし、なんせお墓ですから・・・。
ボランティアのお爺さん達が何人かいらして、
著名人のお墓をガイドしてくれます。



篤姫でもお馴染み、徳川15代将軍の墓です。



コレは紀州徳川家だったか・・・?
徳川家の墓は随分と荒れていて、
ちょっと意外な感じを受けます。
明治政府が徳川家をどう扱っていたかが、
ちょっとうかがい知れるあり様です。
個人の墓なので、仕方がないのかも知れませんが、
都や国で、もう少し整備すれば、観光スポットにもなりますし、
何よりも、歴史はもう少し大事にされても良いのではと、
ちょっと「冷たい」んじゃないかぁ!!



谷中墓地を過ぎれば、直ぐに「谷中銀座」に着きます。
東京の商店街が衰退する中で、ここは大健闘。
オバサン、オジサンで溢れています。



こんな建物も発見。
ヨシズにスダレ。
まさに、天然素材でエコロジー。
古くなって燃やしても、カーボン・ニュートラル。

谷中銀座は結構短い商店街で、
あっと言う間に終わってしまいます。

そこで、「谷中墓地」方面へ戻って、
寛永寺方面に行くのも楽しいです。
そこから、上野公園へ行って、
博物館で涼むも良し。
私のお気に入りは、国立博物館の「東洋館」です。
なんといっても、ここはいつも空いています。
ありがたーい仏様に沢山お会いできて、
現世の汚れを洗い流せます。

私の下町定番コースは、
昔、職場のあった「鶯谷」を散策します。
ここも戦争で燃え残った場所なので、
狭い路地が入り組んだ街です。
バブルで地上げされて、空き地が目立つのが寂しい限りです。

根岸小学校裏の「グリルビクトリア」は、
家族のお気に入りの洋食家です。
現在のシェフは2代目、
「新宿PIT IN」で修行していたので、
店内はJAZZが流れています。
ハンバーグがお勧めですが、生姜焼きも美味。

さて、食事が済んだら、
くねくね曲がった路地をネコの様に進むと、
「岡埜栄泉」の本店のビルが現れます。
毎朝、「こごめ大福」を満載した軽自動車が、
都内各地にここから出発していきます。

こごめ大福本店には、甘味喫茶もあって、
ここで一休み。



冷たいものを食べて、店を出る頃には、
下町には涼風が立っています。
この街の名前は「東日暮里」。
日暮れが似合う街です。

どうでしょう、
下町に「涼」を探しに行かれては?

夏を乗り切るコツ

2008-08-15 07:50:41 | エコロジー


イヤーーー今年も実に暑いですね。
我が家の周囲では夜中でもセミが大合唱です。
25℃以上の気温と、ある程度の明るさが
セミが夜鳴く為の条件のようですが、
熱帯夜の都会はまさにその条件を満たしていますね。

この暑い夏をどうやって乗り切るか、
毎年、いろいろと試行錯誤している訳ですが、
これが、我が家の夏の楽しみであったり、
子供の自由研究のネタになったりしています。

以前にも書きましたが、我が家は「アサガオ大作戦」で
「クーラーの無い夏」を乗り切っています。
アサガオの葉の蒸散作用が自然のクーラーとなって・・・
などと、書きましたが、ではどれだけ涼ししかというと・・???



それでも、窓をこれだけ覆っていますから、
室内への遮光・遮熱効果はそれなりに期待できるハズ。



室内側から見れば、この程度の遮蔽率になります。
50%強といったところでしょうか。
これでも、室内が昼間暗くて困るという事もありませんし、
カーテンを開けていても、アサガオが緑のカーテンとなって
夜間も、室内は殆ど外からは見えません。
ですから、夜間、風がカーテンに遮られるという事もありません。

それでも、アサガオで下がる気温なんて、知れたもの。
後は、「気合」と「気分」です。

暑い、暑いと言ってクーラーの効いた部屋に篭っていないで、
暑い中で思いっきり遊んで、体に暑さへの耐性を付けるのも方法の一つ。



どうです、この一面のヒマワリ畑。
千葉県船橋市の金杉小学校の横にあります。
なんと、この中には通路もあって、
子供達を放つと、とたんにオニゴッコの始まりです。
彼らの頭の中は、「遊ぶこと」でイッパイ。
暑いなんて気にしません。



暑さを体験する事で汗腺が発達し、
体の熱の発散がスムースに行えるようになります。
最近の子供はクーラーの効いた空間に居る事が多いので、
汗腺が少ないという記事を読んだ事があります。

実際、私も20代の頃は結構夏バテしていましたが、
夏でもマラソントレーニングをするようになってからは
夏バテ知らずです。
炎天下を何時間もジョギングする様な事を続けていると、
暑さに対する耐性は、相当高まる様です。
逆にクーラーに弱くなって、
電車は「弱冷房車」以外は寒くて長時間は乗れません。

ただ、私は夏バテしませんが、パソコンは夏バテします。
自宅で仕事をする事も多いのですが、
室内の気温が30℃を超えてから、トラブルが出始め、
だいたい、パソコンの電源が壊れてしまいます。
昨年までは、ミニタワーを使用していたので、
夏場はパソコンの側板を外して使用していました。

オフィスも省エネ対策で今年から28度設定にしていましたが、
パソコン周辺は30度近くなるのか、
アチラコチラでオーバーヒートのアラートが鳴り響いていました。

でも、28度設定のオフィスでは
パソコンより先に人間が参ってしまっていました。
皆、扇子や団扇でパタパタパタパタしているだけで、
一向に仕事がはかどりません。
(私は大丈夫ですよ、暑いの慣れてますから)
日が落ちて気温が下がって、ようやく仕事が手に付くありさま。
結局28℃設定は、2日間で挫折していました。

でも、今後、エネルギー事情が逼迫してきたら、
やはり「エアコンの使用自粛」なんて時代がやはりやってくるのでしょう。
その時は、「暑さに負けない体」の者が仕事でも生き残るのです。

どうでしょう、今からでも遅くないです。
この夏は、暑さを楽しんでみては。

明日は、夏を楽しむ下町スポットを紹介します。

F1マシンは壊れないのか?・・・野口の故障。

2008-08-13 22:38:00 | 時事/金融危機
「野口みづき、マラソン棄権!!」
多くの日本人を落胆させたニュースが飛び回っています。

「野口を壊したのは誰」なんてスポーツ紙の見出しも。
・・・仕事だとは分かっているけど・・・、
スポーツ紙の記者さん、
炎天下の北京を時速20Kmで、40Km走ってみては?
その上で、貴方の記事は読みましょう。

クラーの効いたオフィスで記事をまとめている記者さん、
スタジオで原稿を読んでる、アナウンサーの皆さん、
それをTVで見ているオトーサン。
真夏のマラソンは、キツイですよ。
っていうか、存在してはいけない競技です。
選手を壊すだけです。

私自身マラソンを趣味としていますが、
真夏の炎天下に40Km走るのは、自殺行為です。
熱中症との闘いです。
どんなに、給水しても塩を取っても、
ちょっと、無理をすると、直ぐ熱中症がやってきます。
一度熱中症に掛かると、体調も気力も一ヶ月は立ち直れません。

マラソンのトップランナーは、
ぎりぎりまで調整されたF1マシンに似ています。
レギュレーションの限界での耐久レース。

ここ数年、トラック競技のスピードを持たない選手は
女子マラソンと言えども、勝てなくなっています。
高橋尚子の様な「ピッチ走法」では無く、
力強い「ストライド走法」が必要になっています。
当然、足腰への負担も大きく、故障の危険も高まります。
野口も体こそ小柄ですが、
力強いフォームから生み出されるスピードを武器とする選手です。

そんな、F1マシンでパリダカ・ラリーを走るような行為を
求められるマラソン選手が、故障したからと言って、
誰を責められましょうか?

コーチが悪い?
いえ、細心の注意を払っていたはずです。
本人が悪い?
いえ、彼女は勝ちたかったハズです。

では、誰が悪いのでしょうか?
それは、夏のマラソンを強いる、オリンピックそのものと、
それを取り巻くマスコミをはじめとする環境と、
そして、過剰な期待をする、我々一人一人ではないでしょうか。

「野口はバカだよね、体調管理が出来ないなんて、
 アスリートの基本だよね。」
・・・と言っている、メタボオヤジ!!お前が変わりに走れ!!

「カワソウヨネ、プレッシャーも大きかったでしょうね。」
と言っている、寝ながらワイドショーを見ているオバちゃん。
給料日のご主人にプレッシャーを掛ける暇があったら、
100mでいいから、全力で走ってみて下さい。

そう、スポーツはTVで見ている程楽ではありません。
まして、トップアスリートはレギレーションの限界で戦っているのです。
より速く、より遠くへ、より強く。

故障やトラブルが、無い方が不思議です。
だって、誰もが、自分の限界を超えた所で戦っているのだから。

オリンピックのマラソンの放映後は、
ジョギングをしている人が増えます。
私自身、中継を最後まで見る事は少ないです。
だって、走りたくなってしまうから。

オリンピックに出場できた選手の後ろに、
数えきれないアスリート達の努力があります。

その、一人一人の思いを感じる為にも、
TVの前を離れて、ストリートに出てみは?
スポーツドリンクを片手に。
オリンピックの熱気が、北京にいるより身近に感じられるハズ。
そして、貴方も今日からアスリートの仲間入り。
人力でGO!!