人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

不連続な未来・・・強引な修正

2021-11-30 07:59:00 | 時事/金融危機
 

■ 雑なミステリーには興味が持てない ■

最近ブログの更新が滞りがちですが、「陰謀論的事象」があまりにも「アカラサマ」に進行している事が原因です。

陰謀論は「男のロマン」だと信じている私にとっては、陰謀論は「紳士の思考遊戯」であるべき。決して明かされる事の無い世界の裏を、ほんの少しの断片をかき集めて妄想する遊び・・・それは、優れた推理小説を読む行為にも似ている。

ところが、最近の世界は「アカラサマ=雑」過ぎる。ホームズが謎解きをしようとすると、ワトソンが次々と事件を持ち込んで来て、その事件の犯人が雑過ぎるアリバイしか用意していない・・・そんな感じがしてならない。

■ 人口削減の意味とコロナ騒動 ■

コロナ騒動は様々な影響を世界に与えていますが、仕掛けは非常に雑です。

科学的には「コロナウイスが大した脅威で無い」ことも「遺伝子ワクチンの効果が低く、かつ安全性が確立していない」ことも疑う余地はありません。ただ、政府とマスコミのプロパガンダで真実を覆い尽くしているだけ。

陰謀論的には「アカラサマ」過ぎるコロナ騒動ですが、その最大の目的は「人口削減」だと私は考えています。

既に予防効果も重症化予防効果も低い事が分かっているワクチン接種を「強引」に進めている事から、世界の経営者の目的がワクチン接種である事を隠そうとはしてません。

ワクチン接種が推奨されているのは高齢者や健康に不安を抱えたハイリスクと呼ばれる人達で、コロナウイルスやワクチン接種のメインターゲットは彼らでしょう。これらの人達は、社会保障や医療の負担となっている。あるいは将来的な負担となる。だから減らす。世界の経営者としては合理的でシンプルは思考をしているだけ。

さらに若年層にもワクチン接種が強引に進められる理由は「長期的なリスク」によって人口を減らす為では無いか。例えば出生率が10%下がる事で、将来人口を確実に減らす事が可能。

何故人口を減らす必要があるのか・・・この問に明確な回答を与えられなければ、上記の推測は単なる妄想と笑われて終わりだが、AI化と自動化が進んで「人口=失業者」となる時代に、多すぎる人口は国家の重荷にしかならない。世界の経営者ならば単純にそう考える。

「国力=人口」という時代は終わりつつある。

確かに人口は近代国家にとって人口は重要な要素だった。生産力を生み出し、同時に消費も生み出す。しかし、世界が「大量消費による経済活性」というプロセスに分かれを告げるなら、人口は少ない方が良い。

■ 米中の緊張という雑な筋書き ■

近代においては「人口=戦力」でもあった。

しかし、大国や紛争地帯の国家が核軍備した現代において、大国間の全面戦争はほぼ起こり得ない。核戦争に勝者は居ないから。

相手を従属出来ない状況では、大国同士はお互いの利益を最大化する為には「裏で手を握る」事が最良の手段となる事は容易に想像が付く。ただ表向きの敵対関係は非常に重要です。

国民を国家の隷属させる為には「敵」の存在は不可欠。「敵が侵略して来たら、お前たちの妻や娘がどうなるか分かるだろう」という刷り込みは今でも有効に機能しています。現に、中国脅威論や韓国脅威論の根底には、この意識が強く流れている。「かつて自分達がやった事の仕返しをされる」という恐怖は有効です。

最近注目すべきは「米中対立」が不自然に煽られれいる事。一方的にアメリカが中国を敵視して、これに中国が消極的に呼応する形で進行していますが、トランプ政権からこの動きが活発化しました。そして、バイデン政権もこの方針を変えていません。これは「中国敵視」がアメリカの外交問題評議会の方針と考えて良い。

ただ、非常に筋書きが雑です。「中国の軍事力が増強されて脅威が増大している」という宣伝がひたすら繰り返されています。

■ 米中のデカップリング達成無くしては米中対立は完成しない ■

「米中危機」による「新たな冷戦」が完成するには、未だ時間が掛かるでしょう。

アメリカは生活必需品の多くを中国製品に依存しています。米国企業の多くが生産拠点や輸入元を中国以外に移すには未だ時間が掛かります。しかし、コロナによってこの動きは加速しています。

日本も「米中対立」に無関係では居られません。自民党内で憲法改正議論が急激に高まっている背景には、「新たな冷戦」が想定されているのでしょう。ただ、これも直ぐに達成されるとは思えないので、「米中対立」が本格化するには、未だ時間を要すると思われます。


■ 強引な脱炭素の目的はインフレの達成 ■


温暖化対策としての脱炭素の動きも強引で雑です。

排出権取引が目的の金融手動の仕掛けかと思っていましたが、ここにきてその目的が見えて来ました。それは「原油価格の高騰によるインフレの達成」。

今回の原油高の背景は原油生産施設への投資が減っている為と報道されていますが、私はこれは怪しいと感じています。産油国は余剰生産能力を持ているので、増産すれば原油価格は下げられる。

今まで、何度となく繰り返された「減産破り」ですが、どうも今回は脚並みが乱れない。ここにも世界の経営者の意思を薄っすらと感じます。

バイデン政権は備蓄原油の放出で原油価格を抑えようとしていますが、これは短期的な効果しか無い。脱炭素と相反する「原油増産」には舵を切らないという「世界の意思決定」が、原油高を継続させて、その結果インフレ率がジワジワと上昇する。私はそう予測します。

こうして、インフレ率が跳ね上がり易いバイアスを掛けておいて、時を見て金利がピョンと跳ね上がる「イベント」を起こせば、確実に〇〇ショックを引き起こす事が出来ます。


■ 静かな戦争が世界を壊す ■

現在の世界の状況を私は「静かな戦争」だと観ています。

1)コロナとワクチンによる世界に分断
2)コロナとワクチンによる人口削減
3)原油高によるインフレ(戦争による供給制約に相当)

閉塞したシステムを破壊して、再成長の軌道に乗せる為に戦争は有効な手段です。(ショックドクトリン)しかし、核武装した現代では戦争は簡単には起こり得ない。

そこで、戦争と同じ効果を、緩やかに実行しているのが、現代の世界の状況だと私は妄想しています。

世界が中央銀行の狂った様な量的緩和と、政府により狂った様な財政支出によって支えられる異常事態は、いつまでも続くハズはありません。

経済が止まっているのに皆が何となく生活出来て、そして市場価格がズルズルと上昇していく現状が異常だという感覚を持つ事こそが、「グレートリセット」への備えにもなるのでは無いか。



「君は生き残る事が出来るか」はTV放送時のガンダムの予告の後のナレーションでしたが、そんな未来がすぐ近くに来ているとしたら・・・あなたは生き残る事が出来るだろうか?

サバイバルキャンプに挑戦・・・ケモノ怖いよ

2021-11-22 09:42:00 | トレッキング/旅行


コロナも小康状態で、ワクチンの危険性は信じるかどうかの宗教問題と化している。
市場もFRBがテーパリングを本格化させない限りは変化無し。

・・・ブログに書くことが無い・・・。

そこで、今回もキャンプ動画をアップします。

例によって直前でキャンプ場を予約しようと思ったら千葉県のキャンプ場は全滅。
唯一「超林間サイト」という謎のサイトだけが予約出来ました。

ソロキャンプで、非整地で5000円は高くないか・・・とも思いましたが、
将来的には河原などで「野営」するスタイルにしたいので
練習がてら、利用してみる事に。

非整地だと、傾斜地だったり、下草が茂っていたりする場合もあるので、
登山用のテントだと、地面側が破れてしまうかも知れない。

そこで、タープをamazonで注文しました。
水曜日に発注して、到着が金曜日の21:30・・・。
ブラックマンデイのセールで注文が殺到しているのでしょう。
届かないのではないかとヒヤヒヤしました。


キャンプ地は千葉県の最南端の野島崎に近い。
内房を南下するよりも、鴨川で外房に出た方が近そうです。
150km走れば到着します。

交通量もこのルートの方が少ないので快適。
さらに、海の景色を堪能できます。

ただ、鴨川有料道路の手前に少し登りが在りますが
時間に余裕を持って出発すれば大丈夫。
4:50分に浦安を出発しました。


さあ、冬のタープ泊・・・寒そうですが、結果は動画にて。



秋の伊豆・・・文学探訪

2021-11-10 12:12:00 | トレッキング/旅行
 
夫婦の自転車旅の続編の動画を作っていますが、家内が仕事でPCを占拠しているので、動画が先に出来上がった先週の自転車キャンプをお楽しみください。



■ キャンプ場の予約が取れない・・・ ■


このブログをお読みになっている方は、私に計画性が無い事をご存じだと思います。実は、あまり早くプランを立てると、旅行に行く前にテンションが下がって来ちゃうんです。小学校の遠足も、当日は結構ダウナーな気分で迎えていました。

そんなこんなで、休日のプランは早くて2日前、だいたいは前日、出発して電車の中で行先を決める事も多い。

緊急事態宣言下では宿の前日予約も出来ていましたが、現在は直前の宿の予約はほぼ無理。キャンプ場に至っては、コロナ禍になってから土日はマトモに予約が取れません。

それでも紅葉シーズンはどこかに出かけたい。先週の金曜日もキャンプに行きたくてたまらなくなり、関東のキャンプ場をネットで調べましたが、唯一確保出来たのが、伊豆半島の河津温泉郷にあるキャンプ場。(湯ヶ先温泉の近く)

海沿いは「伊豆イチ」で走っているので、今度は陸側から行く事に。何となく熱海からスタートすれば良いだろうと、適当にルートを引いてスタートします。

さて、今回は目的地に到達出来るのか・・・・?


[[youtube:6JjV-_U6fCA]]


自民党は中道左派政党・・・野党の存在意義が無い

2021-11-03 05:08:00 | 時事/金融危機


■ 政治とは何か? ■

ところで近代国民国家における政治や選挙とは何かちと考えた場合、最もシンプルな回答は、「税金を納めた人と、税金を使う人の利害の調整」と答えるのが一番でしょう。

民主的な議会政治はイギリスの市民革命後に発足しています。当時の有権者は貴族と資本家。貴族や王族は税金を資本家から集め、それを浪費していた。これに憤りを覚えた資本家達が、議会の設立を求め、自分達の収めた税金を、自分達の収益拡大の為のインフラ投資などに使う様に求めた。「市民=資本家」であり、そこら辺のパンピーは当時の市民では無かった。

イギリスでは上院(貴族院)と下院(庶民院)とに議会が分かれていますが、当初は貴族院の力が強かった。しかし、次第に立法権の優先を庶民院に奪われ、最高裁判としての機能も失い、貴族院は形骸化して行きます。主権が王族貴族から市民(資本家)に移って行ったのです。(尤も貴族の多くは資本家でも有りますが)


現在でも「税金を納めた人と、税金を使う人の利害の調整」は議会の役割として生きています。世界の多くの国では「税金を多く収めた人=小さな政府支持」、「税金を多く使いたい人=大きな政府支持」として政治の対立軸が明確です。

アメリカでは「共和党=小さな政府」と「民主党=大きな政府」となります。「共和党=保守主義」、「民主党=リベラル」と捉える場合も有りますが、これは本質を見誤ります。「リベラル=平等とは、金をオレにもっと分けろ」とヤンワリ要求しているに過ぎません。

■ 自民党はリベラル政党 ■


今回の衆議院選挙で、日本のリベラル政党を自負する立憲民主党が大きく議席を減らしました。これは当然の事で、日本では自民党がリベラル政党なので、それ以上のリベラルは「極左」となってしまいます。ある意味、共産党と共闘するのは当たり前。

本質は「税金を納める人」と「税金を使う人」の対立ですから、政党支持者がどちらかを見れば、その政党の立ち位置が分かります。自民党の支持者の多くは、税金を払わないけれでも補助金は沢山もらいたい農家や個人事業主です。(別にディスっている訳ではありません)

だから自民党は一貫して「バラマキ」を得意とし、「バラマキ」の得意な議員が党の要職に就く。


■ サラリーマンがリベラルを支持するネジレ ■

日本で一番税金を納めているのはサラリーマンでしょう。本来ならば彼らは「小さな政府」を支持して税金を少なくする政策を支持するべきです。

しかし、不思議な事に、日本の多くのサラリーマンが戦後一貫してリベラル政党を支持する傾向が強かった。これは「サラリーマン=労働者」という刷り込みが働いている。労働組合の存在がそれを補完しています。

しかし、日本の企業内労働組合は経営者に協力的で、決して強くは対立していません。日本の企業は労働者も含めて「仲間」なので、実は日本の労働者は資本家(経営者)に理解があります。給料が多少安くても、会社の為に働き、転職はしません。出来ないというのが現実ですが、これは会社が「家制度」に近いので、中途採用の余所者を嫌う性質が原因しています。

結果的に、日本のサラリーマンは自民党政治家の応援に駆り出されたりしますが、投票はリベラル政党にする。


■ リベラル政党の政策は「小さな政府」という矛盾 ■

現在のリベラル政党は「労働者による社会主義革命」という看板を下ろし、「市民政党」という仮面を被り直しています。彼らの武器は「減税」と「バラマキ」です。しかし、かつての民主党政権を見るまでも無く、「減税」と「バラマキ」は両立しません。そこで、民主党は「裏の予算」に手を突っ込もうとして官僚の抵抗に合い失敗しました。

当時の民主党は「財政の無駄を無くす」という物ですから、「小さな政府」そのもので、「沢山税金を集めてバラマキを拡大する」と主張する自民党と立場が逆転しています。


■ 実は自民党内で「小さな政府」と「大きな政府」がバランスしている ■

自民党は右派と中道と左派に分かれています。右派は旧田中派で「バラマキ=大きな政府」
路線。左派は現在の細田派など「自由競争支持者」、中道は旧宏池会系で、官僚的バランス感覚で両者の間を取り持っています。

この様に自民党内で「大きな政府」と「小さな政府」がバランスしており、その時々の情勢によって政策が入れ替わり政策に反映されます。

例えば細田派(清和会)はアメリカの意向を反映して「自由競争」を推進しているかに見えますが、実は支持者の多くは「税金を払わずにバラマキを要求する人達」なんので、国債発行にも柔軟で適度なバラマキを続けています。

自民党の中で「大きな政府」と「小さな政府」のバランスが取れているので、野党はやる事がありません。ですから実現不可能な政策を掲げたり、自民党政治家の不正を追及する事でしか票を得る事が出来ません。日本においては野党は不要になりつつあります。


■ 自民党を分割すれば選挙は楽しくなるが、政策に硬直性が生まれる ■

実際の話として自民党を3つに分割すれば、有権者は投票し易くなります。その時々の情勢によって「大きな政府」と「小さな政府」を選択出来る。

しかし、そうなると二大政党制の悪い面も露出します。アメリカでは、共和党のトランプ政権から民主党のバイデン政権に変わった事で、様々な政策に変化が生じており、その振れ幅も大きい。要は、内政政策に一貫性が無いのです。「お前たちは十分得をしたから、今度はオレ達の番ね」といった「振れ幅の中でのバランス」を取っている。

サスガに外交政策がブレブレなのは問題なので、共和党議員と民主党議員が民間のシンクタンクの外交問題評議会(CFR)に超党派で集い、政府とは別に外交政策を決めています。

日本の場合は極端な対立は好まないので、自民党内の各派が阿吽の呼吸でバランスを取って、政策の一貫性を確保しているとも言えます。法案は自民党内の各部会で討議され、意見調整された後に閣議で国会提出が決定される。


■ 既に国民は選挙よりも自民党総裁選を楽しんでいる ■

今回の衆議院選挙が投票率が低かったのですが、これは当然で、国民の多くは隠れ自民党支持者です。だから衆議院選挙よりも、自民党総裁選の方に興味がある。

今回、立憲民主党が負けた理由・・・

1)自民党が自己完結している
2)特に今回、自民党にお灸を据える様なスキャンダルが無かった
3)何故かコロナでも経済が低位安定している

この3点から自民党の批判票が野党に流れなかった事が原因でしょう。そして批判票は「棄権」という形で表明された。だから投票率が低いのです。