人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

房総半島、温泉とローカル線の旅

2014-04-29 05:17:00 | トレッキング/旅行
 




■ そうだ、温泉に行こう!! ■

前半と後半に真っ二つに分かれた今年のゴールデンウィーク。娘はバスケット部の練習なので家内と二人で何処かに行こうと計画しました。

夫婦二人で温泉なんて良いかなと思ったのですが、ただ温泉に入るだけでは面白くありません。ブログのネタになるように「人力的イベント」を何か組み合わせたい・・・。「自転車で巡る房総の温泉」というのも良いなと思ったのですが、家内は自転車に乗ると直ぐに「お尻が痛い!!」と苦情を言い出すので長距離は無理。

そこで考えたのが、養老渓谷まで電車で行って、そこから自転車で七里川温泉と亀山温泉を巡るコース。ルートラボで調べたら距離は15Km程度。標高差は137m。少し上り坂が連続しますが、きつくなったら自転車を押して歩けば良いだけ。

ただ、たった15Kmでは私はツマラナイ・・・。家内だけ輪行させて私は自宅から自走しようかと思いましたが、娘のミニベロを持ち上げたらロードバイクより重たい。10Kg以上ありそうです。これを抱えて駅のホームの上り下りは家内には無理そうです。そこで、私は家内と一緒に電車移動して、現地の移動は自転車の横を自分の足で走る事にします。何だか戦国時代の足軽兵の様ですが仕方ありません。

自転車は普段娘が乗っているミニベロにしました。コンポがシマノのSORAなので結構走りますが、さすがに10年間も酷使しているので、あちこちガタが来ています。良い機会なので、各所分解してグリースアップし、消耗パーツも全部取り替えました。タイヤの振れ取りもしたので、新品の走り心地に戻った感じ。

■ 小湊鉄道沿線はアートイベント開催中 ■

8時過ぎに新浦安を出て、五井で小湊鉄道に乗り換えれば10時過ぎには養老渓谷に到着する予定。実は途中、内房線と外房線を乗り間違えてヒヤリとしましたが、時間に少し余裕を見ていたので五井の乗り換えにギリギリで間に合いました。



車窓の景色は田植えの真っ最中。今年は4月に入ってから気温が低めなので例年より少し遅いかも知れません。





小湊鉄道は五井から上総中野を結ぶ私鉄のローカル線です。単線、ディーゼル、古い車両、古い駅舎と鉄道マニアの心をクスグル人気路線です。とにかく、徹底した合理化というか、新しい投資を一切しない事が功を奏して黒字を確保しています。この「何もやらない」事で、むしろ昔の風情が残っており、ドラマや映画のロケに使われたり、鉄道マニアを引きつけたりする稀有な路線です。

車内の天井には昔ながらの扇風機。ガードはスカスカで、今なら「指が入ったら怪我をするじゃないか!!」と言われそうな構造ですが、昔はこれで良かったんですよね。「扇風機に指を突っ込んで怪我するヤツが悪い」という当たり前の事が、当たり前として通用していた時代の遺物ですね。









駅の付帯施設も古いままで、何とも言えない「味」をかもし出しています。

丁度ICHIHARA ART FESTAというアートイベントが開催されていたので、それを目当ての乗客も多い様です。アートフェスタの入場券と乗り降り自由の1日乗車券のセットで\38,00です。アートフェスタの会場は駅周辺の廃校や古い家屋などです。小湊鉄道は1時間に1本程度しか走っていないので、各駅で降りて、フェスタの会場を見て、駅に戻る列車が来る、こんな感じで一日を楽しみます。地域振興に鉄道を活用する面白い試みです。



各駅にもオブジェが展示されていて、イベントの雰囲気を盛り上げています。

■ 上り坂はつらいよ ■

養老渓谷の駅で自転車を組み立てたら出発です。本日は暑いような日差しが照りつけます。ウグイスの囀りに混じって、キジのケーンケーーンという声も聞こえています。

養老渓谷温泉を過ぎると長い上り坂になりますが、家内もまだ元気一杯なので・・・ゆっくりと上ります。私があまりスピードを出して走ると、家内を置いてきぼりにしてしまうので、度々立ち止まっては家内が追いつくのを待ちます。



本日はトンネル内は歩道を走行します。



こちらは川のトンネル。これ、房総独特の「川回し」と呼ばれるトンネルです。柔らかい砂岩質の房総の山は、川によって侵食され易く、房総丘陵の川はどれも激しく蛇行しています。蛇行の頂点同士をトンネルを掘って結ぶと、蛇行していた元の川底は湿地となって新田開発が出来る様になります。こうして、江戸時代には川回しと呼ばれるトンネルが沢山掘られました。今やこうして苦労して開拓された田んぼも、耕作放棄地になっている所も少なく無いようです。



粟又の滝との別れ道からは、筒森峠までは長い直線の上り坂が続きます。既に満開の八重サクラを楽しむ余裕はありません。



そして、とうとう自転車を押し始めました。



この坂道、徐々に勾配がきつくなるので分からないのですが、実はトンネル手前で斜度は9%もあります。これ、結構キツイ坂です。



筒森峠のトンネルでようやく上りが終わります。ご苦労様。

■ 自転車の背中を押す ■



筒森トンネルを出て少し下ると、再び上りが始まります。下りでは元気な家内も・・・とうとう上りでは私が走りながら家内の背中を押します。自転車のロードレースでトラブルで停車した選手の再スタートで見られる光景ですね。



君津市との市境のトンネルを越えたら、七里川温泉はすぐそこです。良く頑張った!!

■ 満開の八重桜の下で露天風呂を満喫 ■





七里川(しちりがわ)温泉は山の中にポツンと一軒だけで建っています。、東京近辺では珍しい「単純硫黄泉」。透明な湯に湯の花がチラチラと舞う、知る人ぞ知る名湯です。温泉通の中には「千葉の別所温泉」と言う人までいます。沸かしてはいますが、「源泉掛け流し」です。

午前中とあって風呂は貸切状態。春の日差しの下、ウグイスの囀りを聴きながら、露天風呂を満喫しました。



室内のお風呂はこじんまりとしていますが、湯治場的な雰囲気を醸しだしています。

■ イノシシの肉を頂きました ■

七里川温泉の楽しみと言ったら囲炉裏。ロビーにも大広間にも囲炉裏が沢山あって、客は持ち込みの食材を炭火で焼いて食べる事が出来ます。飲み物だけ注文すればOK。その他には冷凍の干物や自分で焼く「焼きおにぎり」などを購入する事も出来ます。

私達夫婦が良さそうな囲炉裏を探していると、ホテルの修繕にいらしたオジサン達が「こっちの炭がいい感じだよ」と同席させてくれました。ビールを注文しようとしましたが、フロントには誰も居ません。オジサン達が、「奥の厨房に行かないとダメだよ」と言うので、厨房に行って注文を伝えます。

「ビールの大瓶下さい」
「そこの冷蔵庫から勝手に持ってって、栓抜きは上。コップは横にあるからさ」

このラフな感じな好きなんですよね。
ビール片手に隻に戻って来ると、家内はすっかりオジサン達と盛り上がっていています。

「オジサン、冷凍の干物ってどっちから焼けばいいの?」
「皮から、セクハラ!!」

いいね、この感じ・・・。

お世辞にもキレイとは言えない宿ですが、熱烈なファンが居るのはこういう雰囲気のおかげ。「俺は客だぞ!!」と怒る様な人は2度と来ないでしょう。

「今夜の客に出すいい肉だけどちょっとあげるよ」と、イノシシ肉をおすそ分けしていただきました。

「イノシシは若いメスじゃなきゃ美味しくないの。それも外側に脂が付いてるやつね。赤身だけのは良く売ってるけど、これは脂が付いてるからオイシイよ。若いメスだからね」

家内曰く・・・「こんなに美味しい肉食べたの初めて。脂がバターみたい」
頬っぺたが落ちそうでした。

そんなこんなで、ビール大瓶2本。生中1杯。キンメの開き。アユの干物。焼きおにぎりを堪能して、1時半頃、七里川温泉を出発します。

■ ビールが回ってきました ■

七里川温泉から亀山湖までは下り基調。でも、ビールを飲んで、温泉にも入った体はグダグダ状態。でも、酔って走るのはいつもの事。昔は終電を逃すと東京から20Kmくらい走っていました。酔っ払うと走るスイッチが入っちゃうんですよね。「家内からスーツと靴が磨り減るから止めてくれ」と怒られたものです。



小櫃川の支流ですが、川床は小石ではなくて平らな岩です。房総の川の川底はだいたいこんな感じです。侵食を受けやすい柔らかな岩なので、谷も深く、複雑な地形を形成しています。



順調に走って亀山湖に到着です。ここは水生植物園になっていますが、かつて設置された木道はボロボロで歩ける状態ではありません。



実は亀山湖は度々氾濫を繰り返す小櫃川を堰き止めて作ったダム湖です。確か昭和50年頃にダムが完成していますが、37軒の民家と田畑が湖底に沈みました。問題は先述した様に複雑に入り組んだ地形をダムにした為に、ダム本体の規模に比較して、整備すべき橋が異常に多い事です。



結果的に25本もの橋が作られました。ところが、この橋も老築化が進んでいます。前回来た時に通れた橋が通行止めとなっていました。ボルトが破損して危険なのだとか。この橋、通行止めになっても、すぐ横を国道の橋が通っているから、全然不便しません。元々、必要性が低いのです。

今後、日本のあちこちで、橋やトンネルが老朽化して行きます・・・。

■ 亀山温泉は黒い湯だった ■



久留里線の上総亀山駅に到着すると次の電車までは2時間以上あります。そこで、かねてから行ってみたかった「亀山温泉」に行ってみました。何故ココに来たかったというと、小学校時代に千葉県の地図帳を見ると、温泉マークはここにしか無かったからです。

亀山温泉は地下2000mから毎分600リットル自噴するヨウド泉です。昔の温泉宿は現在は湖底に沈んでいます。現在の建物は湖畔にありますが、結構大きなホテルです。ここで、入浴だけなら1千円です。

ヨウドや塩類を沢山含んだチョコレート色の温泉で、お肌はツルツルになります。待ち合わせの時間に少し遅れてロビーに現れた家内は、「5回も入っちゃった。だって、ここ気持いいんだもん。もう、お肌ツルツル」と言っていました。

「エー、又温泉に入るの?さっき入ったじゃん」って言ってたのは何処のどいつだ!!

■ ローカル線2本目は久留里線 ■



温泉でいい感じに時間を使ったので、上総亀山駅には直ぐに汽車が到着します。木更津から上総亀山を結ぶ久留里線はJRのローカル線です。元々の計画では大原と上総中野を結ぶ旧国鉄の「木原線」(現いすみ鉄道)と接続する予定でした。木原線の「木」は木更津の木。「原」は大原の原。しかし、計画は頓挫して木原線は上総中野で私鉄の小湊鉄道と接続しています。

久留里線を走る車両は比較的新しいのですが、電化されていなにのでディーゼル・ハイブリット車両が導入されています。きれいな緑と黄色の配色で、この車両が緑の田んぼや、黄色の菜の花畑の中を走る姿はなかなか絵になります。

久留里線も鉄道マニアには人気があります。車内には大きなカメラを首からぶら下げている鉄道マニアがチラホラ。



山間の段々になっている田んぼが、平面の広い田んぼになるにつれ、民家も増えて来ます。木更津に着く頃には日が暮れていました。


本日は、「ローカル線と自転車で行く房総の温泉」をお送りしました。家内も大満足だった様です。





これぞアニメ!!・・・『健全ロボ ダイミダラー』

2014-04-26 04:41:00 | アニメ
 


多分、本日の記事で多くの読者を失う事になるかも知れません。
・・・でも、書かずには居られない・・・。




■ 子供の世界から駆逐されたエロ ■


男はエロが好きです。これは生物が子孫を残す為に当然の選択です。
それが例え小学生の男子だとしても、女子のスカートの中が気になったり、クラスで一番可愛い子を授業中にチラ見してしまうのは、生物として健全な行為なのです。

現代の社会は、この健全な欲望に対して抑圧的です。抑圧されたエロは、心の底で腐敗し、やがては「不健全なエロ」を熟成させて行きます。かつて、PTAのお母さん達が、様々なアニメやマンガを「不健全」として告発した事で、「健全なエロ」は「不健全のエロ」変質してしまったのです。

アニメで女の子のハダカが見えるなんてケシカラン!!
アニメで女の子のパンツが見えるなんてケシカラン!!

こうして、子供の見る時間帯から「エロ」は一掃され、掃溜めの様に腐ったエロが深夜に積っていったのです・・・。

■ 「健全なエロ」とは? ■

私が子供の頃、アニメの中は「健全なエロ」で溢れていました。マジンガーZのヒロインの操縦するアフロダイAの武器は「おっぱいミサイル」(正式には光子力ミサイル)でしたし、デビルマンの不動明も、結構エロエロの視線をミキちゃんに向けていました。これらのエロのほとんどは永井豪の作品でした。「キューティーハニー」も「ハレンチ学園」も彼の作品です。

永井豪作品のエロの特徴は「潔い」事です。おっぱいなんてもったいぶらずにドーンと出て来る。一応ヒロインは恥じらったりしますが、陰でコソコソとするのでは無く、白日の下でドーンと出す所がアッパレでした。

「エロに健全もクソもあるか!!」と御叱りを受けそうですが、そこ重要だから!!

現在のアニメに多く見られるエロの多くは「汁系のエロ」。エヴァが良い例ですが、社会の隅に押しやられた少年達のリビドーが発酵匂を放っています。こういう感じって、実は日本映画の得意分野で、「エロのリアリズムの追求」は70年代のアングラ映画や日活ロマンポルノの得意分野でした。

一方、アングラ系の映画には、「乾いたエロ」の伝統もあって、こういった「70年代的な性の解放」の流れと永井豪の諸作は無関係ではありません。フェミニスト運動などで欧米で女性の地位向上と共に、「性の解放」が叫ばれ、その流行が日本にも反映されたのが「乾いたエロ」だったのかも知れません。

一方、「汁系のエロ」と「乾いたエロ」のどちらがエロティックかと言えば、これは圧倒的に「汁系のエロ」に軍配が上がります。永井豪作品は70年代の放送当時は、土曜日のゴールデンタイムに家族で楽しむ健全性がありましたが、これは「汁系のエロ」ではとても不可能だと思います。エヴァのシンジの問題シーンを家族で見れるかと言えば・・・とても無理でしょう。

この様に考えると(別に考える必要もありませんが)、「健全なエロ」とは、エロティズムの本質的な淫靡さを捨て去る事で、エロの持つ生命力のみを積極的に抽出したものなのかも知れません。その意味において、ある種、スポーツの開放感に通じるものがあるかも知れません。

だから、キューティーハニーの変身シーンで、お父さんも机の下でグっとコブシに力を入れてしまうのです!!

■ ほとばしる「健全なエロ」。『健全ロボ・ダイミダラー』 ■

前置きが長くなりましたが、今期スタートのアニメ『健全ロボ ダイミダラー』は、汁系エロが溢れる昨今のアニメ界に燦然と現れた「健全なエロ」作品です。

人類は高度な科学力を持ったペンギン達の国「ペンギン帝国」の攻撃によって「大迷惑」しています。そんなペンギン帝国に対抗する為に作られた人類側の組織が「美容室プリンス」です。始めは何の変哲もない美容室に、いつしか優秀な科学者が集い、ペンギン帝国の攻撃に対抗し得る兵器(ロボット)、ダイミダラーを完成させたのです。

ダイミダラーのエネルギーは「ハイエロ粒子」。ハイエロ因子を体内に強く持つ「ファクター」と呼ばれる限られた人間は、ハイエロ粒子を大量に生産する事でダイミダラーを操る事が出来ます。

真玉橋孝一(まだんばし こういち)は胸があれば揉みたくなるエロ高校生ですが、彼こそがハイエロ因子を持つ最強のファクターでした。美容室プリンスのエージェント楚南恭子(そなん きょうこ)にスカウトされた彼は、無理やり戦いに巻き込まれ、恭子の胸を揉む事で、ペンギン帝国の巨大ロボット「南極8号」を撃退します。

それまで、単なるエロだと思っていた自分に、そんな凄い力が秘められていた事を知った孝一は、ペンギン帝国の野望を打ち砕く為、ダイミダラーに乗って戦う事を決めたのです。恭子の胸を揉みたいが一心で・・・。


ウワーーー、書いていてすっごく恥ずかしい・・・。
本当にバカらしい作品です。(褒め言葉)


■ 「前シッポ」的逆転 ■



もう、呆れる程アホラシイ(褒め言葉)なのですが、その真骨頂が「前シッポ」。

ペンギン達の股間にそそり立つ一物、放送的に完全にアウトでしょう。しかし、ペンギン達はこう言い放ちます。

「我らの股間にそそり立つもの、我らの象徴、我らの誇り、これこそが「前シッポ」だ!!」

・・・・シッポならしょうがないか・・・・石原都知事だってそう思うに決まっています。

この華麗な「転換」は、この作品の随所に見られます。これを一般的には「開き直り」と言います。そもそもこの作品自体が、壮大なる「開き直り」です。

オッパイ出しちゃダメ!!
パンツ見えちゃダメ!!

そういう諸々に規制に、「エロの何が悪いんだ!!」とあっけらかんと開き直って見せます。その結果、この作品に突込みを入れる方がエロいヤツに思えてしまうから不思議です。

「この股間の物は何ですか!!」
「エ!?コレはシッポですよ。何だと思ったんですか・・・?」
「・・・・」

「裸を描くなんてケシカラン!!」
「あなたシャワーを浴びる時に水着を着てるんですか・・・?」
「・・・・」

「パンツが見えるなんてケシカラン!!」
「エ、あなたパンツを履いて無いんですか・・・?」
「・・・・」

もう徹底的に開き直られると、「ケシカラン」と言う方が何だかエロような錯覚に陥ります。これこそ、この作品を健全たらしめる「反転」の構造です。

■ 歴代の怪獣映画やスーパーロボ物を熟知した演出 ■

まあ、色々と酷い(褒め言葉)作品ですが、第一話の作画を見れば、怪獣映画やロボットアニメで少年時代を過ごした私達の世代は、制作スタッフの「本気」を感じ取らずにはいられません。



ダイミダラーの登場シーンですが、沖合いにダイミダラーが着水すると、時間を置いて大波が沿岸に押し寄せます。この時間の間が、空間の大きさを感じさせるのですが、かつての怪獣映画で良く使われた演出です。そして、確か、エヴァの芦ノ湖のシーンでも、こんな演出がされていた様な・・(うる覚えですが・・・)



前景のビルの背後にダイミダラーが右手から画面に入って来る前に、手前の電線がダイミダラーの歩行の振動に合わせて揺れます。電線が揺れると言ったらエヴァの演出ですが、エヴァはヒュンヒュン揺れるのに対して、こちらはビリリ、ビリリと揺れ、より怪獣映画のそれに近い感じです。電線を揺らす事で重量感を作り出しています。



これも怪獣映画の定番。ミニチアセットをアップで前景に入れる事で、等身大の着ぐるみの怪獣の巨大さを引き立てるシーンに使います。



これも怪獣映画ではお馴染みのシーン。手前にミニチュアを入れ、その背後で着ぐるみがバトルします。このシーンではロボットの移動に合わせて画面が左から右に並行に移動します。こういう視点の移動(本来カメラならばレールに乗せて移動するシーン)を、アニメーションであえて描く所がミソ。

結局、1話の戦闘シーンの作画は、実写怪獣映画の撮影テクニックをアニメーションで徹底的に再現しています。これは、現代のCGアニメの動き回る戦闘シーンへのアンチテーゼとも言えます。動き回らない事で、むしろ巨大さや重量を表現しているとも言えます。

そして、真骨頂はこちら。



敵のロボットが視界に入る前にビルのガラスに写り込みます。これ、平成ガメラで樋口慎二がやった演出ですね。


『ゴジラ』以来、日本は数々の怪獣映画を作って来ましたが、特撮監督をエヴァンゲリオンの樋口慎二が担当した「平成ガメラ3部作」こそがその頂点でしょう。



1作目は古典的な怪獣映画へのオマージュ。
2作目は、SFアクションとミニタリー演出の傑作。
3作目はエヴァを経過したアニメ時代における新たな怪獣映画。

いずれにしても上で紹介した3作品の劇場予告に、過去・現在、そして未来に渡る日本の怪獣映画の全てが詰まっています。そして、この伝統に『健全ロボ ・ダイミダラー』はとても忠実です。

■ ロボットアニメとしての正統の血筋 ■

一方、アニメ的な豪快な絵動きや構図は、往年のロボットアニメを手本にしています。





アニメのロボットの魅力と言えば、パースペクティブを強調したデフォルメですが、上の様なカットにその特徴が良く現れています。

その一方で、オープニングのこのシーンは、まだまだ日本のロボットアニメの作画が平板的だった時代を彷彿とさせます。



ぱっと思いつくのはゲッターロボのオープニング。



(余談ですが、ゲッターロボの音楽って、「Gメン75」の菊地俊輔だったんですね!!)

■ 『マジンガーZ』の正統な継承者 ■

この作品が、『マジンガーZ』を明らかに意識しているのは、ダイミダラーを開発した博士達が「三博士」と呼ばれている事から明らかです。



「三博士」、懐かしいですね。元は聖書にある「東方の三博士」から来ているのでしょうが、ダイミダラーの「三博士」は御色気タップリです。



本家の『マジンガーZ』は平成に入って永井豪自身がリメイクしていますが、今の時代に永井豪のテーストはあまりにもかけ離れています。その点、今的な要素をふんだんに盛り込みながらも、しっかりオバカで健全にエロしている『健全ロボ ダイミダラー』は『マジンガーZ』の正統な継承者だと言えます。


■ 『キルラキル』とは違うのだよ!! ■

昨今のアニメ作品には『キルラキル』の様に、永井豪作品のオマージュとも言える作品が登場しています。しかし、『キルラキル』は永井豪作品の様でありながら、何かが欠けていました。

それが何であるのか『健全ロボ ダイミダラー』を見るとハッキリと理解出来ます。足りない物は「オバカ」だったのです。

所詮はアニメなど子供相手の表現作品です。ところが『キルラキル』は、オバカを演じていながら、実は相当に「賢い」作品です。脚本の中島かずきが「劇団☆新感線」の脚本家である事から、「オバカを装ったお利口さん」的な匂いがどうしても消えません。

それに対して『健全ロボ ダイミダラー』の監督の柳沢テツヤはオッパイアニメの『ハイスクールDxD』でブレークした監督ですから、オッパイとは切っても切れない関係。彼の描くエロは「汁系」的な嫌味が無く、健康的で、オッパイ愛を感じます!!

元々はサンライズでロボットアニメの作画をしていたという柳沢監督にとって、「エロxロボ」の組み合わせは最高に相性が良いのかも知れません。

そんな監督のコダワリが一番感じられるのが、OP。



もう、一日中、この歌が頭の中で響いています・・・。


今期もあまり面白い作品の無いアニメですが、唯一、『健全ロボ ダイミダラー』だけは別格です。実はアニメ嫌いの家内も、この作品は好きみたいで、ノリノリで見ています。娘と家族3人で、ゲラゲラ笑いながら見ています。これこそが永井豪の全盛時代のお茶の間の風景です。


健全なエロこそが日本を救います。
少子高齢化対策として、文部科学省の推薦作品にすべきです!!


政治の道具としての地政学・・・戦争を正当化する理論

2014-04-24 10:37:00 | 時事/金融危機
 

■ 地政学が注目されて来た ■

コメント欄にウクライナを巡る米ロ関係や、アジアを巡る地政学のコメントが寄せられいるので、少しこれらの事についてまとめてみようと思います。(陰謀論的に)

最近、新聞などでも使われる様になった「地政学」という言葉。例えば「ウクライナはヨロッパとロシアの中間に位置し、歴史的にも地政学的リスクが高い地域でした・・・」などという使われ方をします。

ところで、「地政学」とは何なのでしょうか?

■ 古くて新しい地政学 ■

詳しい事はWikipediaを見ていただくとして、「地政学」とは特別な学問では無く、「国家や国際関係を地理的条件から分析する学問」と言えば分かり易いかも知れません。

例えば、大国に囲まれた海に面した小国が海洋国家となる理由を地政学的に説明するとすれば、「陸地側は大国によって進出を妨げられている為に、海を交易路とした事で航海技術が進歩し、遠い海外との交易で富を蓄えて国家が成長した」などとい言い回しになります。(超簡略化していますが)。

地政学自体は古くからある学問で、古代ギシシャ時代には既に地政学的な考察がされる様になっていました。

■ 地政学同士の対立 ■

一方、「地政学」が注目されたのは20世紀の2度に渡る世界大戦の時代です。地政学は大別するとドイツを中心にした「大陸系地政学」と、米英を中心にした「海洋国家性地政学」に大別されます。

「大陸系地政学」は、国境を接する大陸内部の国家が生き残る為に生み出された論法で、国家の「生存圏」の正等性を主張する事で侵略戦争を正当化します。

一方、「海洋国家性地政学」は、海洋交易によって比較的自由な交易圏を形成する事で、お互いの利益を拡大するという志向を持っています。

植民地時代になると、大陸国家も利権を求めて海洋に進出して来る様になります。ドイツやフランスも英国に遅れを取りながらもアフリカなどの利権獲得に勤しみ、ロシアも不凍港を求めて南下政策を取ります。

海洋国家の利権に割り込んで来た大陸国家を、海洋国家が看過する訳がありません。そこで「海洋国家性地政学」は国家間の対立を「ランドパワー VS シーパワー」という単純化に置き換え、米英を中心にした「シーパワー」が、ロシアやドイツといった「ランドパワー」と戦う事は地政学的必然であると主張する様になります。

■ 侵略戦争を正当化する為に利用された地政学 ■

実は日本では戦後、地政学はタブー視されてきました。日本は第二次世界大戦当時、ドイツの
「大陸性地政学」の影響を受けた人達が、「大東亜共栄圏」という理想を掲げて、泥沼の戦争に突入した経緯があるからです。

この様に、「地政学」は純粋な学問というよりも、「戦争を正当化させる為の理由」を学問の体裁で主張するという性質を持っており、領土的野心と不可分なものだとも言えます。

■ 冷戦構造を正当化した地政学 ■

第二次世界大戦後も地政学は世界運営に大きく寄与します。

東西冷戦は「シーパワー」である米英とその連合国家が、「ランドパワー」である中露を大陸に封じ込める為の対立と説明する事が出来るからです。

ここでは、暗黙の内に、「シーパワー」と「ランドパワー」は相容れない性格であるという前提条件が伏せられています。

「領土拡張的野心が強いランドパワーを、自由交易圏を重視するシーパワーが封じ込める」というストーリーを作る事で、米英は自分達の利権を守ろうとしたのです。

■ 戦争に利用される学問 ■

冷戦終結後、世界は「地政学対立」から「文化の対立」に充填を置く様になります。

1996年に政治学者のサミエル・P・ハンティントンが発表した『文明の衝突』は、「異なる文明が接触するとき、必ず戦争が起こる」とする事で、その後の「イラク戦争」を予言したと持てはやされます。

しかし、ハンティントンが『文明の衝突』を発表したのは、アメリカの外交を方向付ける「アメリカ外交評議会(CRF)」の発行する『フォーリンアフェアーズ』に掲載された論文である事を知る人は陰謀論者くらいです。

陰謀論者からすれば、『文明の衝突』はその後に起こる「宗教戦争」を正当化する為に発表された論文であり、アメリカの利権戦争を「宗教や文化の対立」にすり換える為のギミックに過ぎないのです。

■ 再度台頭する「地政学」が「地政学的危機」を煽る ■

中国の発展でアジア諸国やアメリカは中国の太平洋への進出を警戒しています。中国は外洋で運用出きる海軍を長い間持っていませんでしたが、最近10年の間に外洋艦隊を強化し、錬度も飛躍的に向上しています。

この様な中国の海軍増強に警戒感を隠さないのが、フィリピンやベトナムなど南シナ海で領土問題を抱えた国々です。日本も同様に「尖閣問題」によって中国脅威論が急激に高まっています。

「中国脅威論」の根底には、「中国が海洋進出すれば利権どころか領土も危うい」という「地政学的危機感」が存在します。そして、昨今の「地政学」への最注目は、中国への危機感を正当化する目的が見え隠れします。

ウクライナ問題も、ロシア海軍の重要な基地があるクリミア半島を巡る争いでもあり、こちらでもクリミア戦争時代の亡霊が目を覚ましています。

■ 利用される「正義」 ■

「地政学的危機」を煽る為には、ランドパワーとシーパワーの対立する理由が必要です。

ジュリアン・アサンジ率いるウィキリークスや、アメリカの諜報活動の機密を持ち出したスノーデン氏は、「アメリカが謀略によってロシアや中国の安全保障を帯びやかしている」という印象を世界に与えました。

ロシアがスノーデン氏を匿ったことで、ロシアはアメリカの良からぬ秘密を手に入れたに違い無いと考える事は自然です。

アメリカの覇権を望まない多くの人達は、プーチンをアメリカに対抗する救世主の様に見ています。欧米のマスコミはウクライナでのロシアの行動を非難しますが、ネットで情報を得ている庶民はプーチンとロシアの行動を必ずしも否定しません。

この様に、表のマスコミがロシアを避難するのに対して、世界のネット言論は「悪いのはアメリカや欧州だ」という論調になってきています。

これは一見バランスが取れている様で、その実、米ロの対立を正当化し、深刻化するようなベクトルで力を働かせます。

要は、「正義の告発」は、対立の深刻化に役立っているのです。これらの「正義の告発者」が情報を寄せるのは、何故なイギリスのガーディアン紙です。ジャーナリズム的には「スクープを獲得した優秀な新聞社とその記者達」と評価されるのでしょうが、イギリスの情報戦の巧みさを知る陰謀論者からすれば、なんとも胡散臭い臭いがプンプンするのです。

■ 目的に注目する陰謀論と、経過を重視する歴史 ■

仮に将来、中国やロシアと欧米や日本の間に軍事的対立が発生したとして、歴史はその仮定を重視し、ウクライナ危機や尖閣危機のような紛争の具体的発端が、地政学的に不可避な対立によって引き起こされたと分析します。

一方、陰謀論で重要なのは「目的」ですから、興味の対象は、地政学的に中ロを大陸に封じ込める事で、世界にどんなメリットがあるのかという事になります。

目的があるからこそ、コツコツと既成事実を踏み挙げて「戦争」という事態を正当化しているのだろうと考えるのが陰謀論的思考です。

ですから、「地政学」がクローズアップされるのならば、今、何故、「地政学」が必要とされるのか裏を色々想像してしまいます。


・・・戦争になるとは思いたくはありませんが、経済的な不都合が誤魔化しきれなくなった時、いつでも戦争という選択が為されて来たのは歴史の事実です。


「地政学」という「戦争の道具」が注目されればされる程、暗い未来の到来を妄想してしまいます・・・。

ウクライナとシリアの意外なl共通点・・・ガス・パイプライン

2014-04-22 05:03:00 | 時事/金融危機
 




■ ウクライナ情勢は地政学的な危機なのか? ■

ウクライナ情勢は「ロシア VS 欧米」という構図で語られがちです。しかし、はたしてウクライナ情勢は地政学的危機の産物なのでしょうか?

上の表を見て下さい。現在世界の天然ガスの算出国の1位はアメリカ、2位はロシアとなっています。そして3位にイランが入っています。

そして、輸出国を見るとカタールがロシアに次ぐ2位の位置に付けています。この表を見てピンと来る人は、陰謀論がお好きな人なのかも知れません。

■ エジプト リビア エジプト ■

長年に渡りヨーロッパはロシアからの天然ガスの輸入に依存して来ました。しかし、ウクライナの情勢が不安定化すると、ウクライナを経由するロシアからのパイプラインの供給が断たれる可能性が出て来ます。

そこで、近年ヨーロッパは天然ガス供給地の多角化を模索しています。中央アジアや北アフリカ、イラン、カタール、北米などがその候補に上がります。

北アフリカ諸国で天然ガスの産出が多いのは、アルジェリア、リビア、エジプトです。あれ、あれ・・・エジプトとリビアはアラブの春で独裁政権が倒された国々ですね。そして、アルジェリアは反政府勢力が天然ガス施設を攻撃しました。

北アフリカ諸国は地理的にヨーロッパに近く、旧宗主国であるヨーロッパと繋がりも深い国々です。この地域で独裁政権が打倒された時、それを後押ししたのはNATOです。アメリカはあまり乗り気では無かった様に見えました。

一方、これらの地域の独裁政権が倒れた青、国内情勢は不安定化しており、特にイスラム原理主義者勢力と世俗勢力の対立が激化しています。エジプトでは原理主義勢力のムスリム同胞団が一時期権力を握りましたが、その後政変により国内は混乱しています。一方、リビアでは各部族が対立を深める一方で、アルカイーダが勢力を伸ばしています。

このように、北アフリカ諸国は独裁政権が倒れた後、政治が安定しないので、ヨーロッパへの安定した天然ガスの供給地とは成り難い情勢にあります。

■ シリアは中東の天然ガスパイプラインの集合点 ■



http://www.newsnoura.com/middle-east/syria/syria_pipeline/より

中東の独裁国家が次々と打倒された流で語られ易いシリア情勢ですが、天然ガスパイプラインという点に着目すると、面白い事が見えて来ます。

実はシリアはエジプトからの天然ガスパイプラインと、イランからの天然ガスパイプラインをヨーロッパに伸ばす時の通過点に当たっているのです。そのシリアのアサド政権は親ロシア政権です。

ヨーロッパはロシアからの天然ガス依存を脱却しようと模索していますが、中央アジアもロシアの息の掛かった地域ですし、中東からのパイプラインもシリアを経由すればロシアの影響を受ける事になります。これは、ヨーロッパ諸国にとっては好ましくありません。

現在、シリアの反政府軍を援助しているのは、サウジアラビア、カタール、トルコ、欧州、アメリカなどですが、カタールは天然ガスをヨーロッパに輸出している関係上、シリアを経由してイランやエジプトの天然ガスがヨーロッパに供給される事を好ましく思っていません。カタールはイスラム原理主義者らまでも支援して、徹底的にアサド政権を攻撃しています。

一方、トルコもパイプライン利権と無縁ではありません。パイプラインがシリアを経由しない場合はトルコを経由するのがヨーロッパへの最短ルートとなるので、シリアの反政府軍を支援してシリアの国内情勢を混乱させる事の動機がトルコには存在します。

ヨーロッパ諸国は、アサド政権を打倒して、親西側政権が樹立出来れば、ロシアの天然ガス支配脱却の布石が打てます。

■ サウジアラビアと対立するカタール ■

ここで少し複雑な情勢が発生しています。シリアの反体制勢力を支援するサウジアラビアとカタールが仲違いを始めたのです。

サウジアラビアの王族は宗教的には少数派のワハーブ派ですので、国内のイスラム教原理主義者達を警戒しています。従来は東部のシーア派住民を警戒していましたが、最近はムスリム同胞団の影響力の流入に神経質です。イスラム系住人の互助的世界の樹立を目指すムスリム同胞団の思想は、打倒王族に繋がるからでしょう。

そのムスリム同胞団をカタールはシリアで支援しています。これはサウジアラビアが過敏に反応して、カタールから大使を3月に引き上げています。アサド政権打倒で結束しているかに見えるアラブ勢力ですが、実は一枚岩とはいかない様です。

ここで気になるがカタールが世界第2位の天然ガス輸出国である事。カタールは天然ガスの収益によって急激に中東での政治的地位を向上させています。これはアラブの盟主を自称するサウジアラビアにとっては面白くありません。

一方、サウジの王家は中東の独裁政権の打倒に暗躍して来ましたが、その行く先に自国の王家の打倒の幻影を見て怯えています・・。カタールがアラブの盟主の座を奪うのではないかと疑心暗鬼に陥っているのかも知れません。

■ 天然ガス輸出国を目指すアメリカ ■

シェール革命以来アメリカは世界第一位の天然ガス産出国になりました。しかし、国内の供給が過剰になった為、天然ガスのアメリカ国内の価格が下落し、シェールガスは採算に乗らないビジネスになりつつあります。開発バブルで資金が流入している現在は自転車操業で崩壊を免れていますが、資金流入が途絶えれば、「シェールガスバブル」は一気に崩壊します。

そこで、アメリカは天然ガスの液化施設を建設して、天然ガスを輸出しようとしています。日本や韓国とは、天然ガスの輸出契約を結んでいます。

本来、天然ガスの価格はその国の輸入する原油価格にリンクしていますが、アメリカの契約はそれよろも安い金額を提示しています。これは、天然ガスの輸出国にとっては市場を脅かす事になります。

カタールなどはアメリカの動きに神経質になっています。ここら辺が、サウジとカタールの関係悪化に影響しているのかも知れません。

■ 天然ガス価格で利害が一致する米ロ ■

アメリカがシェールガス革命で天然ガスの輸出国になろうとしている事は、国際情勢に大きな影響を与えます。天然ガスの価格上昇がアメリカの国益に繋がるのです。

ここでロシアとアメリカの利害が一致します。

ウクライナ情勢は天然ガスの需給の観点から眺めると、単なる地政学的な対立とは全く別の姿を現わして来ます。


そして、日本の原発の再稼働問題はアメリカのシェールガス輸出と密接に絡むので、私は当面日本の原発の再稼働は不可能だと思います。反原発派が原発推進派として糾弾するアメリカこそが、原発再稼働を阻止しているという皮肉な構造を妄想してしまします。


本日はウクライナ情勢を巡る妄想を膨らめてみまいした。

佐倉のチューリップ・・・今年も満開です

2014-04-21 13:42:00 | 自転車/マラソン
 



ソメイヨシノが葉桜に変わる頃、代わりに満開を迎えるのはチューリップです。
毎年、印旛沼のほとりにある佐倉の「ふるさと広場」で開かれるのが「佐倉チューリップフェスタ」

今年は桜が散ってから気温が低かったので春の花の時期が長い様に感じています。チューリップもまだまだ見頃のはず。

そこで、娘のバスケッットボールの予選を観戦する前に、ちょろっと出掛けてみました。当然自転車で。

浦安から佐倉ふるさと広場までは50Km程度。2時間あれば十分ですが、本日は花見川・新川沿いの遊歩道を走行するのでスピードが出過ぎるロードバイクでは歩行者に迷惑になります。そこで、花見川沿いの5Kmのダートコースも楽しめるマウンテンバイクで出掛けます。

最近、ロードバイクのホイールを軽いものに変えてしまったので、ちょっと脚がなまり気味。スピードを抑えながらも、脚力を鍛えるにはMTBのブロックタイヤの重さは丁度良い負荷になりそうです。

25Km/h以上の巡航では、かなりパワーを維持しないとスピードが直ぐに落ちてしまうMTB。湾岸から花見川沿いに進路を変えると向かい風区間になります。ここを27km/hをなるべきキープして漕ぎます。当然、歩行者の横を通る時は20km/h以下に減速。実際、遊歩道を歩いていて後ろから高速のロードバイクに抜かれると、もの凄く怖い思いをします。

犬や小さなお子さんの横を通る時は、いつでも止まれるスピードに減速します。お年寄りも予想外の方向に新路を避けるので要注意。(基本的に私は遊歩道や自転車道は歩行者が怖いので滅多に自転車で走る事は有りません)

こうして走ると、信号の無い遊歩道も、減速と加速を繰り返すので、それなりの練習にはなります。得に加速が鈍いMTBのタイヤでは良いトレーニングになります。

8時過ぎに浦安を出て、佐倉ふるさと広場に着いたのは10時30分。ここからバスケットの大会会場の船橋市内までは・・・多分40Km弱。試合は12時スタート。

・・・あれ、あれ。もうダメじゃん・・・。
と言う訳で、チューリップを見れるのは15分だけ。


















という訳で、チューリップは今年も大変綺麗でした。
何だか、肉眼で見た時間よりも、ファインダー越しで見た時間の方が長い様な・・・。

され、ここからは船橋までトンボ返りです。
足が壊れるくらいにペダルを漕がないと、きっと試合が終わてしまいます。(娘はベンチウオーマーですが、チームメイトは私も仲良しなので応援しなくては!!)

復路は若干の追い風なのでスピードに乗ります。遊歩道の無人区間で35km/hなんて出すと、道が荒れている所では自転車が跳ねます。でも大丈夫。フルリジットで大口径のクロモリMTBは頑丈そのもの。

途中、大和田から国道296に抜けますが、これが失敗。渋滞に嵌ります。横道に逸れてみますが、こちらも渋滞。デコボコの歩道をしばらく走ったので、MTBで良かった。バスケットの会場には12時40分に到着。2ピリの終了5分前。点差は2点のビハインド!!

娘の中学時代のチームメイトのお父さんと挨拶を交わし(本日は敵同士)、後半戦へ。ジリジリと点差が開いて、地区大会の準決勝で敗退。

あれ、私が来たから負けたのでしょうか・・・いえいえ、これも実力。相手校は地区大会で優勝しました。


結局、本日は105Km程度のサイクリングでしたが・・・・最近で一番、一生懸命ペダルを漕ぎました。