人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

ステイホームの正月に読みたいマンガ

2020-12-31 08:16:00 | マンガ
 

いつもなら「今年のアニメベスト」を発表する年末ですが、コロナの影響でベストを付け難いというか、「コレダぁーーーー!!」ってアニメが思い浮かびません。

そこで、今回は趣向を変えて「正月休みに読みたいマンガ」のご紹介。最近は書棚がイッパイになてしまってマンガも電子書籍で買う事も多く、そんな中で「紙の本」に拘って買った作品の紹介になります。


 『恋と嘘』 11巻 ムサヲ作



少子化対策の為に、厚労省のコンピューターが遺伝子的にベストマッチの相手を指定する「ゆかり法」が施行された時代。16歳の高1男子の根島 由佳吏(ねじま ゆかり)には小学校から思いを寄せる女の子が居ました。ネジは「ゆかり法」でペアーを決められてしまう前に、どうしてもその思いを彼女に告げるべく、公園に呼び出します。約束の時間に遅れて現れた高崎 美咲(たかさき みさき)は、自分もネジの事がずっと好きだったと告げます。両想いだった事に感動する二人はキスを交わしてお互いの思いを確かめますが、直後に美咲は自分の事は忘れてくれと言う。混乱するネジの元に、政府から「理想の相手」の通知が届きます。携帯の画面に表示された相手の名は・・美咲だった。ところが、その画面は直ぐに消えて、別の女性の名前が表示されます。

美咲の拒絶に混乱するネジですが、法には逆らえず仕方なく政府が決めた相手の真田 莉々奈(さなだ りりな)とお見合いをする事に。浮かない表情のネジに莉々奈は激怒します。「あなた失礼だわ、何故私を見ようともしないの」って。そんな出会いをしたネジと莉々奈ですが、彼女はネジと美咲の話に感動してしまいます。そして二人を結び付けようと奔走する。ところが、莉々奈はいつしかネジの事が・・・。

2017年にテレビアニメが放送され、実写映画化もされた『恋と嘘』。マンガ配信サイトの「マンガボックス」で発表された作品ですが、55歳のオヤジにして胸がキュンキュンする様なピュアーなラブストーリー。アニメ放映後にその後が気になって続きをマンガで読んでいます。

もう莉々奈が可愛くて、トニカクカワイイ漫画ですが、11話にして美咲のヒロイン力が爆発します。タイトルの「嘘」とは何か・・・初めて明かされる真実に驚天動地、心慌意乱。あんなに「美咲の野郎はクソビッチだ、ネジに思わせ振りな態度をしやがって」と思っていたのに、もう莉々奈と美咲のどちらを応援したらイイのかオジサンは分からなくなってしまいました。

アニメを観て満足していた君!!原作を買いなさい!!

「消しゴム」が恋愛の「最強アイテム」だる事を証明する作品としても重要。



『人馬』墨佳遼(スミヨシリョウ)作



上半身が人、下半身が馬。ギリシャ神話ではケンタウロスに相当する生き物?が、日本には古来住んでいた。人は彼らを「人馬」と呼んだ。

人馬は山中に住んで人と多く接触する事は無かったが、戦乱の世に人馬の戦闘力を戦に用いる様になり、人馬は狩られる立場に。人を避け、深山でひっそりと暮らす人馬ですが、人馬狩の手はそこにも及ぶ様になります。屈強な体躯で人馬狩を退けて来た「松風」は、甥を助ける為にとうとう人の手に落ちます。

人に飼いならされた人馬は、多くの場合両腕を切り落とされます。鍵を開けて逃げる事を防ぐ為です。そんな人馬の一匹である「小雲雀」は飼い主のお気に入り。美しく賢い。彼は他の人馬達の反感を買っても人間に媚びています。しかし小雲雀は松風に逃亡を持ち掛けます。彼は人に心を許してはいなかたのです。屈強の松風を飼いならす事に拘った飼い主は、彼の腕を残していたのです。

こうして松風と小雲雀は、人の手の及ばない高山に住む松風の家族の元を目指します。しかし追手は直ぐに迫ります・・・。

圧倒的画力に目を奪われて大人買いした『人馬』。『シュトーヘル』の様な硬派の戦闘が続く作品と思いきや、人馬の愛で満ち溢れた「優しい」作品でした。愛を育み、子を産み、子を育て、家族を守り、そして代を重ねる。新人ながら墨佳遼は注目の作家です。

「大人のマンガ読書」に最適の一冊としておススメしあます。


『子供はわかってあげない』 田島列島



作品は少ないながら熱烈なファンが多い「田島列島」。女性作家らしい柔らかなタッチが魅力ですが、私は六田登が描く女性キャラを連想してしまいます。ちょっと下ぶくれな所が似ているのかな・・・。

『子供はわかってあげない』は2014年の作品。失踪した父を探す女子高生と、何故か彼女と縁がある書道部男子の話ですが・・・どう表現した良いのか全く分からない不思議な作品。いわゆるボーイミーツガールとも違います。何となく友達になって、何となく関係が深まって、なんとなく好きになって行く・・・。『恋と嘘』の様に高校生の恋愛にキュンキュンするでも無く、父探しの謎が物語に進行に大して重要な訳でも無く・・・ただ、少年は少女に出会って、ちょっとだけ大人になるという話の様な気もするし、そうでない気もするし。要は、フワフワとした展開の中で、なんだか最後はとっても良い作品に出合ったという確信が残る。言語化不能・・・というのが最も適した評論。実写映画化もされていますが・・・これ、無理でしょう。アニメ化も無理だと思う・・・マンガでしか成り立たない世界。


『水は海に向かって流れる』 田島列島 作



高校進学で下宿生活をする事になった男子高校生と、年上のOLの恋の物語。実は彼の父の不倫の相手は、彼女の母親だった。これも一見ショッキングな設定ですが、内容的には下宿の不思議な住人達との交流を楽しむ、捉えどころの無い作品。

でも、これ、現代の30前後のナイーブ女性の理想の恋愛なのでは・・・なんて思ってしまいます。

田島列島の作品に関しては、言葉で説明は不可能なので、読むしか無いのですが、意外にこれは実写に向いた作品です。TVドラマにしたら、若い女性は胸キュンなのでは・・。


『詩川百景』 吉田秋生 作



『海街diary』で幅広いファン層を獲得した吉田秋生の最新作。実は『海街』のスピンオフ作品。海街の最終巻の巻末に、『詩川百景』のイントロダクションが掲載されていました。(商売が上手い)『海街diary』自体が前作の『ラバーズキッス』のスピンオフだったので、吉田秋生の常とう手段とも言えますが・・・。

『海街』の1巻でスズちゃんと異母姉妹達が初めて出会う山形の温泉街が舞台です。姉妹達の父は離婚した後に、温泉街で子持ちの女性と結婚していました。男性に依存しなければ生きていけないその女性には前夫との間に二人の子供が居ました。スズの父が死んで、彼女はすぐに別の男性と結婚し子供を産みます。しかし、生活が出来ないので、長男と生まれたばかりの赤ん坊を親戚に預け、次男を連れて街を出て行きます。

物語は、残された兄妹と、兄が働く温泉旅館の孫娘を中心に展開しますが、海街同様に魅力的なキャラクターが次々と登場する群像劇。1巻が発刊されるのみですが、登場人物の数は海街並みなので、誰が誰だか・・・という感想も聞かれますが、もう何巻もこの温泉街の話を読み続けているかの如く、登場人物が作品にしっかり居場所を作っているのはサスガとした言いようのない手際。

実は温泉宿の孫娘、街一番の美人だけど、どこか醒めた所がある。吉田の旧作の『吉祥天女』や『ラバーズキッス』時代を思わせるキャラクターです。これからの展開が気になって仕方が無い。

舞台の河鹿沢温泉は山形県に在るとされていますが、架空の温泉街。GoToで家内と聖地巡礼に行こうと思っていたのですが、ちょっと残念。山形県は学生時代に出羽三山に行ったきりですが、是非再訪したいと思っていた地です。山形に似た雰囲気の温泉街があれば、是非行きたいと思っております。どなたか、おススメがあればお知らせ下さい。



コロナに明け暮れた2020年。私的には「陰謀論」に確信を持った年でした。

ブログの内容もコロナ関連が多くなってしまいましたが、そんな年の最後だからこそ、このブログらしく、オタク記事で絞め括りたいと思います。


本年も一年間、私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。来年は、コロナが終わる事を願っています。(終わると本当の危機が来るので、願って良いのか分かりませんが)


それでは、皆さま、良い新年をお迎えください。

新型コロナウイスという「使徒」・・・現代の人類補完計画

2020-12-30 05:46:00 | 新型コロナウイルス
 

本日のBGMはこちら

「エヴァンゲリオン」より

■ 新型コロナで誰が死んでいるのか ■

立憲民主党の羽田議員が新型コロナウイルスで亡くなりました。ご冥福をお祈りします。

53才の若さで、発症から程なくして亡くなった事で「新型コロナウイルスはとっても怖い」という印象を世間に与えています。しかし、羽田議員、糖尿病、高血圧、高脂血症とまさにハイリスクの典型。

この様に、コロナウイルスは免疫の低下した高齢者と、糖尿病や心疾患、血管系の疾患をお持ちの方を狙い撃ちします。

一方で、普通に健康な人は発症すらしない。

■ 死者の多さは肥満率との相関が深い ■

ロシアの死者が実際の発表の3倍以上で15万人程度だと報道されています。世界第三位の死者数だとか。

死者の多い国で共通しているのは、ヨーロッパ系の人種。アジア人やアフリカ人の死者は少ない。新型コロナの死亡率には人種的な偏りが有る様に見えます。

一方で、肥満率との相関も高い。実はヨーロッパ系の人種は膵臓がアジア系の人種に比べて大きく糖尿病になり難いそうです。しかし、彼らの食生活は肥満を生み易い。ちなみに、アメリカの日系2世や3世は、日本人の2~3倍の確率で糖尿病になるそうです。欧米型の食生活に小さな膵臓が耐えられないのだとか。

■ 貧乏人=肥満 ■

絵本などでは「貧乏人=痩せている」と描かれる。しかし現代の先進国では「貧乏人=肥満」です。

現代の先進国ではカロリーを得る事は容易い。だから低所得故に痩せる人は少ない。「安い食事」が過剰なカロリーの供給源となっているからです。アメリカで貧乏人が良く食べている「TVディナー」(冷凍のお弁当)などは添加物と脂肪の塊りです。巨大なポテトチップスや、2リットル入りの格安のコーラなど、脂肪や等分は安価に手に入り、空腹を満たしてくれます。ビールも安い・・・その結果肥満になり、糖尿病になる。

一方、エグゼクティブと呼ばれる様な人達は肥満を嫌います。「肥満=自己管理が出来ない」と評価されるからです。彼らは昼食はサラダーと軽食だけで済ませ、ジョギングをしたり、ジムに通って体をスリムに保ちます。


■ 貧乏人が医療の負担になる ■

肥満した貧乏人は病気の温床です。糖尿病、高血圧、心臓病を抱える人が多い。アメリカは貧乏人が医療にアクセスする事にハードルを設けていますが、ヨーロッパなどではハードルは低い。結果、貧乏人は医療の負担となっています。

イギリスでは国家予算の20%が医療費に充てられ、国民の医療費の負担はゼロです。しかし、移民の増加や高齢化で維持が難しくなっています。他の福祉大国も似た様な状況です。

これらの国では、医療にアクセスするハードルをアメリカとは異なる方法で高くしています。大きな病院に最初から掛かる事は出来ません。町医者の紹介が必要です。町医者に診察をしてもらうのも大変です。最初に電話で相談して、薬の服用だけで済む様な風邪などは診察を受けられません。

この様に、医療制度の充実したヨーロッパの国でも、医療財政は年々膨らみ、様々な改革が行われています。

■ 高齢者の医療へのアクセスは制限される方向 ■

アメリカは医療保険の個人負担が大きいので、高齢者でも貧乏人は医療へのアクセスが制限されます。アメリカの自己破産の理由の最大は医療費です。高齢者は薬の価格が安いカナダに「薬の買い出しツアー」に出かけます。

ヨーロッパは高齢者に対する医療をある程度制限しています。高齢者の肺炎は治療しませんし、ガンなども治療せずに緩和医療に徹します。その方が高齢者の幸福度が高いという国民的コンセンサスが出来ているからです。

それでも、高齢者の医療費は財政を圧迫しています。

■ 高齢者と貧乏人を減らす「人類補完計画」が進行中 ■

「邪魔者は消せ」というのはマフィアの世界に限りません。現在、新型コロナウイルスは欧米で貧乏人と高齢者をターゲットに殺戮を繰り返しています。

興味深い事に、平時は高齢者と貧乏人の医療へのアクセスのハードルを上げている国々が、新型コロナに関してだけは、差別せずに医療サービスを提供しています。結果として医療がひっ迫している。

スエーデンだけが、淡々と高齢者を見殺しにしています。それでも貧乏人は差別していないので、ストックホルムなど大都市で医療体制がひっ迫しています。

一見、コロナ下で医療サービスは何時に無く公平ですが、その揺り戻しは必ず訪れます。各国の医療財政は既に破綻しかけてけています。その負担は国民に降りかかります。アフターコロナでは、医療財政再建の為に、医療サービスへのアクセスがさらに難しくなるでしょう。

多くの国が「高齢者医療」や「自己負担の少ない医療」を見直さざるを得なくなる。

こうして、コロナ禍が過ぎても、高齢者と貧乏人は医療的に淘汰されて行きます。まさに現代の「人類補完計画」であり、新型コロナウイルスは「使徒」とも言えます。

■ 新型コロナウイスるはデザイナーズウイルス ? ■

高齢者と貧乏人を「邪魔もの」と考える人達の目から見たら、これらの人達に死をもたらす新型コロナウイルスは「スマートにデザインされたウイルス」です。

デザイナーは自然なのか、神なのか、人なのかは不明ですが・・・。オタク的には、このウイルスを作り出したのは「ゼーレ」だと妄想しています。

尤も、死者数を見るに、新型コロナウイスるはデザイナーズウイルスとしては、いささかヘッポコです。凡そ生物兵器と呼べるものでは無い。一方、経済破壊兵器としては優秀です。

1929年の世界大恐慌を「ファーストインパクト」だとすると、新型コロナウイスるは「セカンドインパクト」に充分なり得る。




今期アニメ・ベスト

2020-12-24 08:51:00 | アニメ
 
今期アニメも残り1話という作品が多くなっています。そこで、恒例の極私的ベストの発表




第1位  『無能なナナ』


『無能なナナ』より

実は1話30秒で切った作品でした。「なーんだ『僕のヒーローアカデミア』の劣化コピーじゃん」って思わせる内容だったから。

ところがネットで評判なので一昨日から見始めました・・・。これ、面白過ぎです。『コードギアス』系の面白さ。それが分かり易く、テンポ良く展開する。

1話最期に「ええええーーーー」って仰天する内容ですが、視聴者がそこまで1話を観てくれるかどうかが勝負の作品。

『涼宮ハルヒ』シリーズの最新刊は「推理小説とは何か」という谷川流の解説本となっていますが(面白いけれど、作品としてはどうよ・・・)、ハルヒ最新刊よりも100万倍は面白い。

内容は一切掛けません。だって知ってしまったら面白くないから。コミックガンガンに原作が連載されている様ですが、日本の漫画文化って本当に奥が深い。

今回はこの作品を上位にする人は少ないと思うので、あえて1位としました。


第2位 『100万の命の上に俺は立っている』


『100万の命の上に俺は立っている』より

「別冊少年マガジン」に原作が連載されている様ですが・・・・これ、スゴイな・・・。

百花繚乱と言うか、愚作のゴミ箱状態の「異世界転生モノ」ですが、とうとう異常進化の作品が出て来ました。

「異世界転生モノ」のファンは「RPGゲームの中に入って仲間と旅をしたり、敵をぼっこぼこに倒したい」と潜在的な願望を抱えています。要はツマラナイ日常を逃避してゲームの世界に行きたいと願っている。

ところがこの作品は、強制的に異世界に召喚させられ、ムリゲーをプレイさせられた上に負けたら実際の命が失われるという「異世界のデストピア」みたいな設定。生き残る為なら、非情に仲間を見捨てる事が必要。誰かが生き残ってミッションをクリアすれば、全員生き返るから。

これだけなら、ちょっとヒネクレタ作品という評価しかしませんが、実は召喚された異世界とは・・・というオマケ付き。ヒントは『僕らの』。

この作品も一般の評価が不当に低いと思いますので、私としては上位にランクインさせました。



第3位 『体操ザムライ』


『体操ザムライ』より

シリーズ構成は『ゾンビランドサガ』の村越 繁、制作も同じくMAPPA。

昭和のホームドラマの様式で、充分に魅力的な作品が作れると証明した作品。ポイントは「しっかりとした構成」と「ディテールの積み上げ」。

引退に追い込まれた体操選手が復活するまでの物語ですが、それぞれの人物の骨格がしっかりしています。そして、その人物達が自然に物語に絡む事で、全体の大きなストーリーが動いて行く。まさに脚本のお手本と言うべき作品。

現在の漫画もアニメもドラマも「驚き」と「裏切り」で視聴者の興味を惹く事に腐心しています。一位に挙げた『無能なナナ』や、2位の『100万の命の上に俺は立っている』は、その様な作品です。

刺激的なコンテンツがインフレを起こした現代において、物語の作者達は、より刺激的である事を求めて日夜知恵を絞ります。一方で『鬼滅の刃』が国民的な人気を集めた様に、視聴者が支持するの「物語の作法に忠実な作品」です。

世界の多くの神話が似たような「ストーリー」を持つ様に、「根本的に人が感動する物語=神話の原点」は意外にもシンプルです。「努力の結果、仲間と敵を倒す」・・・ジャンプ作品の王道的ストーリーはテッパンなのです。

但し、それは「大きな物語」を持つ作品のケースで、「日常系=小さな物語の集積」的な作品は「小さな共感の集積」によって人々の心を掴みます。「あ、これ、あるよね・・」的な共感。「こういうのホッコリするよね」という共感を丁寧に積み上げる事が大事。

『ゾンビランドサガ』は「売れないローカルアイドルのロードムービー」という小さな共感の集積で、「ゾンビがアイドルユニットを組む」というムチャクチャな設定をしっかり支えていた。『ラブライブ』もこれに類する作品です。

『体操ザムライ』も「体操選手の家に突然外人のニンジャが居候する」というハチャメチャさが物語を駆動する装置として利用されていますが、その違和感を小さな共感が徐々に取り払って行く。ニンジャは物語に不可欠な存在になって行きます。そしてニンジャは物語の核心と繋がっている。構成の上手さに舌を巻きます。


第4位 『トニカクカワイイ』


『トニカクカワイイ』より

命を救ってくれた美少女に恋をした少年が、美少女と再会して結婚生活を送るという・・・『おくさまは18才』かよーーー! ってツッコミたくなる作品。(若い人は知らないだろうなーー。『なんたって18才』って続編もあったような・・・石立鉄男って存在自体がマンガ的でしたよね。)

これも「小さな共感」を積み上げる作品。要は「日常系」と言われるジャンルですが、若い夫婦がイチャイチャするだけで、どうして心がこんなにホッコリするのだろう?

イチャイチャと言っても手を繋いだり、キスをするだけでエッチはお預けですが、視聴者もエッチは望みません。キスだけでキャーってなってしまうから不思議。今時の「草食系男子の鏡」の様な主人公に、女性も男性も共感してしまう・・・まさに時代を反映した作品とも言えます。


第5位 『神様になった日』


『神様になった日』より

「泣きゲー」のカリスマ麻枝唯とPA・WORKSがタックを組むシリーズの第三作。

ゲームブランド「Key」の企画、シナリオライター、作詞、作曲とマルチな才能を発揮して数々の「泣きゲー」の傑作を世に送り出した麻枝唯。

私、ゲーマーでは無いので麻枝唯という名前を先日知ったのですが、アニメファンとして『Angel Beats!』『Charlotte』の評価を相当に高い。

これらの作品、実は何が良いのか説明出来ないのです。ただ、最後にワーーーと感動が押し寄せて来る。涙腺が暴力的に緩んでしまう・・・。

『体操ザムライ』で構成の確かさという事を書きましたが、麻枝唯作品の構成はかなり強引です。コアなファンの方は「絵は不要」と評する程、ゲームでは会話の強度が高い様ですが、アニメではセリフは普通の感じます。むしろ展開の強引さが目立つ。コメディータッチで物語はスタートして8話辺りでどんでん返しと、舞台の裏が明かされ、そこからは怒涛の展開。そして、才顔は涙でモニターが滲む。

分岐構造を持つゲームと、一本のストーリーしか持たないアニメでは、物語の演出方法がともかく違うので、麻枝唯のアニメがゲーム的であるかと言えば、至って普通のアニメです。ただ、人と人との関係性の構築がエグイ。家族や疑似家族の絆は、かなり強引に結ばれます。そして、「死」或いは「記憶の喪失」がそれを分かつ事で、最大のエモーションを引き出す。

麻枝唯の思うように視聴者は泣かされる訳ですが、それをエグイと思いながらも、心の奥が揺さぶられてしまう・・・。

ゲームはアニメなどに比べてもリアリティーに低いジャンルです。そんな表現分野で如何にプレーヤーを感動させるか、日々切磋琢磨した人が作り出した「感動の方程式」は実は「神話の原点」に近いのかも知れません。


第6位 『安達としまむら』


『安達としまむら』より

実は6話から先は観ていません。『ケムリクサ』などもそうですがストーリーの希薄な作品はアニメとしては見続けるのが辛くなる。

では何故、5位なのか・・・。やはり、「言葉にならない何かを描く」事に最大限の努力を惜しんでいない作品だから。『神様になった日』の様な強引さも無く、『体操ザムライ』の様な安定感も無く、ただフワフワしたものをフワフワと描く。これは実に難しい。

『安達としまむら』は、女子高生の体温や臭いや息遣いをアニメでどう表現するかと言う点においうて、既存のどの作品よりも突出しています。もうそれだけ・・・されど、それだけ!!

年末のアニメ閑散期にじっくり観ようと、大事に取ってある作品。


第7位 『いわかける!』


『いわかける!』より

『弱虫ペダル』の女子スポーツクライミング版。それだけと言えばそれだけですが、男子サイクリストのモッコリジャージよりも、女子高生クライマーの方がセクシー。

インドア系女子が、ゲーム的センスでスポーツクライミングの才能を開花させると言う点が、インドア系オタクにも受け入れやすい。

以外と堅実な作りで、良作です。


第8位 『君と僕の最後の戦場あるいは世界が始まる聖戦』


『君と僕の最後の戦場あるいは世界が始まる聖戦』より

評価ポイントは「異世界もので無い」。以上!!

実は結構好きな作品です。オーソドックスなラブロマンスですが、こういう作品があっても良い。「ロミオとジュリエット」的な「敵同士の許されざる愛」の物語ですが、悲壮感は一切ありません。だって、「会ってはいけない二人」は、毎回会っていますから。美術館に行ったり、劇場に行ったり、パスタを一緒に食べたり・・・時々一緒に戦闘したり・・・。

ところで、パスタを良く茹でる事を「ベンコッティ」って呼ぶの知ってました。硬茹の「アルデンテ」の逆。ベンコッティを知っただけ、このアニメのポイントがウナギの滝昇り!デス!!


第9位 『魔法科高校の劣等生 来訪者編』



『魔法科高校の劣等生 来訪者編』より

お兄様無双が過ぎて評価が低かった作品ですが・・・女性陣がどんどん可愛くなって行くので評価が上りつつあります。鈍感お兄様が紳士な所も好印象。

お兄様の鈍感って・・多分、精神改造の副作用なんですよね。そんなお兄様も最近では結構空気が読める様になって来ました。10氏族の背景も少しずつ明かされて来て、世界観がしっかりして来たので作品としても面白くなって来ました。

魔法が成立する背景をしっかり説明?しているので、「単に魔法が存在する世界」の異世界モノよりも私的には評価が高い。SFに分類されるべき作品だと思います。



オープニング賞 『体操ザムライ』『トニカクカワイイ』『神様になった日』



オレンジレンジの懐かしい曲に乗って妙なダンスが繰り広げられますが・・・これ中毒性がスゴイ。『BREECH』の第一期のオープニングのテーストですね。



これは曲の勝利。「Future Bass」と呼ばれるジャンルだそうです。細分化されたリズムの上の、ゲームな様なシンセサイザーが被せてあります。ドラムン・ベースの進化系とも言えますが、作曲者のYunomiという方は、若い人のファンも多いらしい。日本では「Kawaii Future Bass」と呼ばれる事もあるジャンルだそうです。




麻枝唯と「やなぎなぎ」のコラボはテッパンです。我が家ではヘビーローテーションしています。やなぎなぎは初代スーパセルのゲストボーカリストですが、柔らかく透明感のある声が魅力。とにかく、歌詞がスーーと心に入って来る。ドラウタで強引に歌詞を押し付ける歌手の多い現代で稀有な存在。彼女のアニメソングの数々は名作しか無い。

一見、シンプルな曲ですが、コーラスとの立体的構造が革新的だと感じています。コール&レスポンスは同じ時間、同じ空間で成り立ちますが、これは多層的にコーラスとボーカルパートが呼応している。チェホフの劇空間の様に、位相の違う世界と呼応するというか・・・。




エンディング賞 『呪術廻戦』



これはスゴイ。OPは凝っている割に面白く無いのにエンディングは神ですね。エ、作品はランクインしないのかって・・・。なんか、新しく無いんだよね・・。驚きが少ない。

個人的には作品の内容より、この動画の評価が高い。





以上、今回も、独断と偏見と勢いでベスト10を選んでみました。年末の休みに「イッキ観」されては。旅行にも行けない正月休みになりそうですから。

コロナ禍を生き残りたければ「憎まれろ」・・・身勝手は最強!

2020-12-22 10:57:00 | 新型コロナウイルス
■ 死者数が増加してから4週間程でピークアウトする ■

日本のコロナ死者数の推移を東洋経済オンラインの便利なサイトからお借りします。この第一波、第二波、第三波のグラフを観察すると、死者数の変化の共通点が見えて来ます。


第一波


第二波


第三波

第一波、第二波の死者数の増加が始まってから、4週間程度で死者数がピークアウトアウトしている様に見えます。

1) 感染拡大初期にハイリスクの方が多く亡くなる
2) これらの方が有る程度亡くなられると死者数はピークアウトする


4週間という期間は、人種や、人口動態や、人口密度、感染対策の厳しさ、衛生概念などによって変化を受けますが、緩い対策の国はピークアウトまでの期間が短く、ロックダウンなど強い対策の国では長くなるのは、従来の感染学が予測する所です。


「日本において死者数が増加してから4週間が過ぎれば、死者数はピークアウトする」という傾向が分かれば、今回の第三波の死者数のピークアウトの時期もある程度予想可能です。

現在、第三波による死者数の増加から4週間が経過し、7日間平均の折れ線グラフもピークを打った様に見えるので、多分、年末に掛けて、死者数は減少するものと思われます。


■ 変異しながら波状的に感染拡大を繰り返して、普通の風邪になって行く新型コロナウイルス ■

欧米では、明らかにインフルエンザよりも脅威の新型コロナウイルスですが、東アジアやアフリカ人にとっては、高齢者や糖尿病などの基礎疾患をお持ちの方限定のちょっと怖い感染症です。

新型コロナウィルスは登場して以来、変異を繰り返しており、大きな変異が起こる度に感染拡大を今後も繰り返すと思われますが、ハイリスクの方達を確率的に犠牲にしながら、だんだんと弱毒化して行きます。(自然界のウイルスは変異を続けるうちに弱毒化するのが普通)

そうして新型コロナウイルスは、「高齢者や糖尿病患者にちょっとだけ怖い風邪」という立ち位置に落ち着くと思われます。有効なワクチンの接種が進めば、ハイリスク層の、死亡率も下がります。(インフルエンザと同じ)

多分、来年半ばまでに高齢者とハイリスクの方のワクチン接種が完了すると思われるので、コロナ騒動は終幕に向かいます。


■ 高齢者やハイリスクの方がコロナ禍を生き抜く為に ■


現在、高齢者を中心にTV報道で恐怖心植え付けられています。この状況は、あと半年は続く可能性が高い。その間、外出もせずに、友人にも会わずに家に閉じ篭っている事の多い高齢者は、運動不足や脳への刺激の不足から、健康をゆるやかに害して行きます。

心肺機能が低下し、筋力が落ち、そして痴呆が進行する。

この変化はゆるやかに進行するので、ご自分が不健康になりつつある事が自覚される方は少ないでしょう。こして、新型コロナウイルスに充分な抵抗力を持っていたハズの人が、徐々にハイリスク層に取り込まれて行きます。

健康な高齢者がコロナウイルスを恐れれれば恐れる程、リスクが高まるという悪循環に陥ります。

一方で、Gotoトラベルの恩恵を多いに楽しんだ様な高齢者の方は、心と身体の健康をある程度維持する事が出来ます。

世の中を気にして生きている人よりも、自己中心的な生き方をしている人の方が、長生きするのは世の常です。「憎まれっ子世にはばかる」とは永遠の真理なのかも知れません。

あなたが、もしコロナ禍を生き抜きたいと思うならば・・・・「憎まれる」しかない・・・。

他人がマスクをしていない事に腹を立てながら、1月12日以降の旅行予約の為に旅行サイトをチェックしているアナタ・・・きっと長生き間違い無し!!

都は確信犯・・・国民はチョロイ

2020-12-21 03:27:00 | 新型コロナウイルス
 



■ 無症状でも8%が死亡! ■



<日刊ゲンダイより部分引用>

都の調査によると、7月1日から12月8日までの死者198人のうち約8%に当たる15人が、陽性判明の診断時点では無症状だった。およそ10人に1人の割合だ。感染経路は院内が9人、家庭内が5人、不明が1人。都によると、全員が病院で亡くなった。

 診断から死亡までの平均日数は約15日。わずか2週間で命を落としている。無症状と診断された当日に死亡した80代の男性もいる。彼には糖尿病と胃がんの基礎疾患があった。

<引用終わり>

コロナ怖いですね~~。でも本当に怖いのは報道のトリックです


■ PCR検査を感染初期に受けて陽性判定になっただけ ■



「日刊ゲンダイ」より


上の表は同報道で日刊ゲンダイが掲載している「PCR検査時に無症状で、その後死亡した人の内訳」です。

1) 60歳以上
2) 基礎疾患有り
3) 多くの方が亡くなるまで10日以上

0日で亡くなった方もいらっしゃる様ですが、これなどは明らかに死因は別の疾患でしょう。5日以下の方の多くがこのパターンだと推測されます。

「症状が無い=ウィルスが増殖していない」という事ですから、新型コロナウィルスで亡くなるまでには少なくとも数日から1週間は必要でしょう。その仮定で通常の「重症化」のプロセスを経るのは当然です。

確かに「急に息苦しさを覚えたら血中酸素濃度が低下していた」という症例も有りますが、このケースでは体は免疫反応を示すハズですから、発熱などの症状が出ていなればオカシイ。何故なら、肺でウィルスが増殖してサイトカインストームが起きているのだから、当然、免疫反応は起きているからです。

■ 都やメディアは確信犯 ■

東京都は、「8%の人が無症状で亡くなった」と発表していますが、これは確信犯です。

死亡までに10日以上経過している人は、こんなケースでしょう。

1) PCR検査陽性時は体内にウィルスが浸入した直後だった
2) その後、ウィルスの増殖によって通常のプロセスで重症化して亡くなった

死亡までに5日以下の人、或いは20日以上の人はこんなケースでは無いか

1) 死因はコロナウィルスでは無く別の疾患だった(PCR陽性ならばコロナ死に分類)

都は「8%がPCR検査時の無症状で亡くなった」と発表する一方で、死亡者の詳細を公表する事で「ウソは言っていない」というアリバイ工作もしています。

一方、日刊ゲンダイを始め、メディア各社は、「8%の人が無症状で亡くなった」という印象操作を行っています。


記者の方々もバカでは無いので、確信犯なのでしょう・・・。或いは本当にバカなのか・・・。



<追記>

「新型コロナで健康な若者が突然亡くなった」という報道も有ります。この原因の一つに『劇症型心筋炎』という症状が考えられます。心筋にウイルスが感染して起こる症例ですが、発生率は非常に低い。

実は『劇症型心筋炎』は普通の風邪でも、インフルエンザでも発生します。新型コロナウイルスは健康な日本人にとっては風邪と変わらない感染症ですが、風邪やインフルエンザと同程度には『劇症型心筋炎』が起る可能性は有ります。

さりとて新型コロナウイルスが特別に危険なウイルスという事にはなりません。風邪と同程度、インフルエンザよりは遥かに毒性が低いという事実には変わり有りません。(東アジア人やアフリカ人にとって)