人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

三橋貴明氏の本を読んでみた・・・90%以上は同意見なのだが・・・

2013-02-28 11:26:00 | 
 



■ 世界の現状をこれだけ分かり易く解説した本は読むべきだ ■

いつも「ひろのひとりごと」さんで、反対意見ばかり書いていて申し訳無いので、
三橋貴明氏の本を一冊買って、彼の売り上げに貢献してみました。

現状の世界経済の状況と、問題点を端的に分かり易く解説しており、
彼の書籍や言説の人気の理由が良く分かります。

そして、三橋氏の「正義感」が多くの人を魅了するのだと感じずにいられません。

これは、お薦めです。

そうそう、読んだのは『2013年、大転換する世界 逆襲する日本』

■ 正論に貫かれているから共感を呼ぶのでしょう ■

彼の主張の本質は新古典主義経済への批判です。

資本高率の最大化を求める「新古典主義経済」は格差を拡大し、結果的に世界を不幸にする。

全くもって私も同感です。
現在、世界の多くの若者達が、新古典主義経済の象徴である
「過剰なグロバリゼーション」に反対しています。

世界を1%の富める人と、99%の貧しい人に峻別する制度はいずれ崩壊しなければなりません。

■ 陰謀論的悪意が存在しない正論の居住まいの悪さ? ■

いちいち「その通りだ!!」と喝采を送りながら読み終えましたが、
どうも読後感の「居住まい」が悪い。
その原因が何かと考えてみたのですが、
「悪意」が存在していない事が原因では無いかと思われます。

「悪意」というと聞こえが悪いかもしれませんが、
現在の世界のシステムを構成する中央銀行制度や、民主主義が、
誰かの思惑で動かされているという「陰謀論的悪意」がスッポリと抜けているのです。

「陰謀論」なんて言っている方が頭がオカシイだろう!!と突っ込まれそうですが、

「では世界は何故、正しい答えにたどり着けないのか」と問うた時、
その原因を、「官僚の無能」や「経済学の誤謬」や「中央銀行の失策」に求める事がはたして正解か?


「陰謀論」である私は、これらの事象は意図されたものであって、
世界の経営者が彼らの求める世界を作る為に「装っている」だけだと考えてしまいます。

アベノミクスの本質が明らかになるにつけ、
正論や正義までも、巧みに取り込んで利用する人達の恐ろしさを日本人は再び体験するのでしょう。

「正義」が利用され易い存在である事を、世界の歴史は証明しているのでは無いでしょうか?
そもそも、アメリカ人の多くは「正義」を心から愛していますが、
アメリカという国家は「正義」からは一番程遠い国家です。

私はピカピカの正義より、塵芥にまみれた陰謀論にある種の居心地の良さを感じます。

■ 世界は過剰なグローバリゼーションを抑制出来るのか、それとも自壊するのか? ■

三橋氏は、第二次オバマ政権や、安倍政権の成立は、
過剰なグローバリゼーションの是正の始まりだと予測しています。

私は、過剰なグローバリゼーションは、金融の大混乱と共に自壊すると予測します。

その後に、どんな世界がやって来るのか、
ユーロが一生懸命答えを探していますが、
近代国民国家の呪縛から人々が開放されるには
まだまだ長い年月が掛かるのかも知れません。

気が早いけど「安倍政権の末路」を占う・・・TPP参加が決定すれば用済み?

2013-02-27 10:19:00 | 時事/金融危機
 

■ 現時点の安倍政権の成績は? ■

安倍政権を支持した人達が望んだのは次の何点かの事柄です。


1) インフレターゲット導入による金融緩和
2) 財政拡大
3) TPP反対
4) 原発の安全性確認後の早期再稼動


1)と2)は実施されようとしています。

3)はどうやら安倍政権はTPP参加で動きだしました。

4)はアメリカ様の胸先三寸ですが、貿易赤字が円安の要因ともなっているので、
慌てて強引に再稼動する気配はありません。
「2030年に原発を全廃する」という民主党の政策を変更して、
原発の再稼動の余地を残したら、
後はエネルギーコストの増大による経常収支が連続して赤字を計上するまでは
目立った動きは無いでしょう。

アベノミクスは期待先行で、円安、株高を引き起こしました。
ですから、現時点で安倍政権を評価するならば70点くらいでしょうか?

■ 金融緩和で景気は回復しない ■

アメリカで金融緩和の早期終了が話題になるなど、
金融緩和が景気回復に効果が無い事が明確になりつつあります。

リーマンショックや日本の大バブル崩壊直後の様に、
金融システムが極度に不安定になっている時は、
中央銀行が無制限に資金を供給する事で、
「崩壊」を食い止める事が出来ます。

支払い期限の来た借金を、新たな低利の借金で借り換え出来るのですから、
市場はパニック状態を脱する事が可能です。

さらには、不良債券を買い取ってくれたり、
長期国債を中央銀行が買い入れて、長期金利を低く抑えてくれるので、
市場はかなり有利な投資環境が整っています。

しかし、問題は「需要が無い」という一点に集約されます。
リーマンショックで雇用が失われ、再就職しても賃金は低下するので、
個人消費は低空飛行を続けています。
個人消費を掘り起こす為には、雇用の回復と賃金の上昇が不可欠です。

ところが、緩和マネーの40%~60%が各国中央銀行の当座預金にブタ積みになっています。
これでは、いくら金融緩和しても、資金は市場には流れて行きません。

アメリカでもその事が明確になるにつけ、
連銀の間にも金融緩和を早期に終了すべきとの意見が目立ちつつあります。
彼らは、FRBのバランスシートがこれ不良債権だらけになると、
ある時点で、ドルの信用が失われる事を心配しています。


量的緩和が景気を刺激出来ないことは日本の失われた20年が証明しています。

■ 日銀の緩和策への切り替えは、リーマンショック後の国債の借り換えが目的 ■

世界は今同じ命題に取り組んでいます。
それは、財政赤字はどこまで膨らめられるのか?という問題。


日本の様に、国債が自国通貨で発行され、自国内でほぼ消化されている国では、
国際の発行限界も高くなります。

GDP比200%を超え、さらに財政拡大路線に舵を切りながらも、
日本の短期国債や10年物の国際の利回りは低下しています。
(さすがに30年ものは金利が上昇しましたが・・・)

これは、金融関係が景気回復が本格化するまでは
日本国債中心の運用を継続している事を示しています。

今後、リーマンショック直後の増発された5年物の日本国債が大量償還されます。
比較的金利が高い国債の利回りを確保しようとすれば、
償還される国債の6倍の国債購入が必要であり、
あるいは、長期国債への切り替えが必要となります。

アベノミクスの金融緩和の真の目的は、
今後大量に借り換え時期を迎える、リーマンショック以降に発行された国債を
安定消化する為に、日銀の買い入れ枠を拡大する政策だとも言えます。


日本国債の金利をこれだけ低く抑制しながら、
大量の国債を裁く、日銀、財務省、銀行の結束は見事しか言いようがありません。

■ 日銀総裁交代の意味 ■

中央銀行は信用によって通貨価値を担保しています。
ですから、中央銀行が無節操に金融緩和を実行する事は出来ません。

日銀は白川総裁が上手に円の価値を保って着ましたが、
黒川次期総裁は金融緩和に踏み切らざるを得ないというストーリーが出来ています。

この「止む無く金融緩和を行なう」というポーズも中央銀行としては重要です。

副総裁に「日銀は外債(米国債)を購入すべき」と主張する岩井氏を配した事で、
黒田氏が実施する緩和政策も、日銀内のハト派を必死に押さえ込んでいる印象を与えます。

日銀の総裁、副総裁人事の人選は、まずまず及第点では無いでしょうか?

■ ボーナスを先に貰ったツケ ■

安倍政権は期待先行とアメリカの円安容認で、
ボーナスを先に貰ってしまいました。

これからはTPP参加問題など、現実的な試練が待ち受けています。
アメリカも安倍首相からTPP参加の言質を取ったので、
円安誘導も今までの様には大目に見てはくれません。

脇の甘い甘利氏や、あえて暴走する麻生氏らの発言が慎重になっており、
G20と日米首脳会談の後には、円安を容認する発言が減っています。

円安も調整局面に入り、株価も一進一退を繰り返すでしょう。

今後はTPP参加問題で、マスコミも意見が二分され、
参議院選挙までは、安倍首相も今までの様な勇ましい発言だけでは国民の信頼を維持出来ません。

■ ジャパンハンドラーズの走狗となった安倍首相? ■

アベノミクスが大方の国民の期待に反して、
実はアメリカの筋書きの上で成り立っていた事が次第に明確になっています。

安倍氏は訪米した際に、戦略国際問題研究所(CSIS)で講演を行なっています。
アミテイジらが、安倍氏を賞賛した様ですが、
実はCSISはアメリカのジャパンハンドラーズ達の牙城とも言えるシンクタンクです。

その映像を見つけたので貼っておきます。

[[youtube:sRZs-76QUb8]]


昨年、石原東京都知事(当時)が東京都による尖閣諸島の買上げを発表したのが、
CSISでの講演でした。

自民党とジャパンハンドラーズ達の永年の繋がりの深さを考えれば、
あまり不思議とも思えませんが、
アミテージやグリーンらジャパンハンドラーズ達への謝辞で始まるこの映像を、
日本人に私達は、どういう面もちで見れば良いのでしょう?


■ 安倍首相に課せられた使命はTPP参加 ■

既に安倍氏はTPP参加表明という大問題を、
マスコミに作られた「安倍人気」で達成しましたから、
今後は、TPP交渉参加の国会決議が待ち構えています。

多分、今度の参議院選挙は「郵政選挙」の再来となりそうです。
安倍氏が「党議拘束」によって自民党議員達に踏み絵を踏ませるでしょう。


自民党のTPP反対派も、TPP問題で自民党を割る決意はありません。
冷や飯を数年食らった後だけに、政権政党にはしがみ付きたいハズ。

ここでマスコミが安倍人気を煽って、
「TPP参加=正義」「TPP不参加=悪」というキャンペーンをはるかも知れません。

しかし、「構造改革=正義」という刷り込み程簡単には行かないでしょう。
やはり国民は「市場開放」には懐疑的です。

■ 失敗しても成功しても「安倍下ろし」が始まる? ■

問題は参議院選挙の結果です。
国民がTPPを警戒して、自民党に投票しない場合どうなるか?

公明党、みんなの党、日本維新の会、民主党が賛成すれば、
多少、自民党から造反議員が出たとしても、TPPへの参加は決定します。

しかし、国民の不満は、「談の政治」と「安倍政権」へと向うはずです。

ここで、アメリカが「安倍の賞味期限は終わった」と判断すれば、
マスコミを中心に「安倍バッシング」が始まるでしょう。

■ ジャパンハンドラーズ達の本命は小泉ジュニア ■

さて、TPP問題で混乱する火中の栗を誰が拾うのか?
私は小泉ジュニアではないかと考えています。

マスコミを中心に小泉ジュニアにイメージアップキャンペーンが展開され、
「TPPに踏み出すからには、若くて強い指導者が求められている」というイメージをバラマキます。

TPP参加で不安になった国民、特に主婦達の支持はウナギ上り。
首相の交代劇は無いとは思いますが、
憎まれ役になった安倍首相を踏み台にして、
小泉ジュニアが次期首相の座を確実なものにするでしょう。

■ あれあれ、安倍政権が小泉政権になっちゃたよ? ■

ここで一部の人達が気付きます。

公共事業拡大など、構造改革路線に反対して自民党に投票したのに、
いつの間にやら、自民党は構造改革派に乗っ取られているではないか・・と。

そして、これを私達は既に体験しています。
そう、民主党政権です。

「コンクリートから人へ」を旗印に発足した民主党政権。
発足当時の国民の期待と支持率は高く、
「仕分け」など、派手なパフォーマンスで人気を集めます。

しかし、普天間基地問題で、鳩山元首相がアメリカの尻尾を踏んだ事を切欠に、
民主党は管、野田というアメリカの言いなりの政権に変貌してしまいました。


国民は選挙という民主主義を信じていますが、
何故だか、民意はいつの間にやら捻じ曲げられてしまします。

■ 民主主義の欠陥 ■

民主主義には大きな欠陥があります。

それは、議会の人気中に公約が破棄されても、
国民にはどうする事も出来ないという事です。

さらには、連合という多数派工作で、
反対意見を完全に封じ込められてしまうと、
民主主義は有名無実のものになってしまうのです。

国民も薄々気付き始めていますが、
アメリカにしても、日本にしても、イタリアにしても、ギリシャにしても、
欠陥だらけだと知りながらも、民主主義を手放す事は出来ません。

そして、それを利用する事で、世界は自在に操作されているのでは無いでしょうか。


いずれにしても、当たらない事で有名な「人力」の妄想なので、
当たったら、奇跡でしょう・・・・。

阿鼻驚嘆・・・泡に釣られるとクジラにひと飲にみされる

2013-02-26 12:11:00 | 時事/金融危機
 





黒田氏、日銀総裁内定 → 円安、株高

イタリア総選挙 財政縮小路線後退 → ユーロ安 ・ 円高 ・ 株安



昨日、黒田日銀総裁内定で大喜びした市場。

カネの亡者達は、こういうタイミングを逃しません。

イタリアの総選挙を悪材料に一気に市場は反転。

当然と言えば当然ですよね。

現状の相場にファンダメンタルな裏づけなんて無いのですから。

在るのは、徘徊する過剰流動性のみ。

深海に潜んでいたザトウクジラの吐き出す泡に釣られて集まったニシンは

ひと飲みにされてしまいました。


泡にはくれぐれもご注意を!!


皆さんは、ご無事でしょうか?





アメリカの「よっちゃん」は一味違う・・・マーティ・フリードマン

2013-02-25 11:27:00 | 音楽
 




http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=VRgv56CfLCM#!

メガディスマーティ・フリードマン

日本が大好きで、最近は日本に住んじゃってます。
オタク文化も大好きで、こんな動画がアップされてました。

確かももクロのライブでも演奏してましたし、
あまりビックリする事でも無いのですが、
このテクでやられると、やっぱスゴイなって思いますよね。

でも、この人、いったい何やってんだか・・・・。

アメリカ版の「よっちゃん(野村義男)」は一味も二味も違うよというお話でした。



お父さん達の勉強?用に、こんな映像はどうでしょうか?



このギターもマーティでしょう。

やはり現代のエンタテーメントはこのくらい突き抜けてないと!!」

ちなみにナレーションは立木文彦(エヴァの碇ゲンドウ)
「ゼーーッッ!!」とか叫んでいるのは、水木のアニキですぜ。

作詞・作曲・編曲は前山田健一、『ヒャダイン』ですね。
この人、たいしたモンだ。

あべこべマイクーーー・・・・日本の国内報道

2013-02-24 07:09:00 | 時事/金融危機
 




ジャイアン  「のびたー、今度オレんちに来いよなーー」

のび太    「ウン、ジャイアン。分かったよ」

ジャイアン  「おみやげ、期待してるからなーー」




のび太    「ドラえもん、ジャイアンの家に呼ばれちゃったよーー」

ドラえもん  「のび太君、それは気を付けた方がいいよ」

のび太    「そうだよね・・・、ドラえもん、オミヤゲを持って来いって言ってたよ」

ドラえもん  「ジャイアンの気に入らないものだったら怒るだろうね」

のび太    「ウェーーン。ドラえもん、何か良い物出してよ・・・」

ドラえもん  「しょうがないなぁ・・・」



チャラララッチャラーーン



ドラえもん  「あべこべマイクーーーー」

のび太    「エー、何それ」

ドラえもん  「ジャイアンはカラオケ好きだよね」

のび太    「でも・・・アレはもう歌の暴力だよ」

ドラえもん  「だからね、ジャイアンの歌が皆の耳に違う様に聞こえるマイクだよ」

のび太    「どう変わるの?」

ドラえもん  「使ってみれば分かるよ。」




ジャイアン  「のび太、良く来たなぁ!! おみやげは持ってきただろうな!!」

のび太    「ウン、ジャイアン。このマイクをあげるよ。」

ジャイアン  「お!いいマイクだな。さっそいく一曲歌ってみるぜ。」




ジャイアン  「♪ TPPの関税撤廃に原則的に例外は無いんだぁ~ ♪」

のび太の耳には「♪ TPPにも例外品目はあるさぁ~ ♪」



ジャイアン  「♪ だけどアメリカの国内で問題になるものは例外なんだぁ~ ♪」

のび太の耳には「♪ 両国で微妙な問題のある物は例外なんだぁ~ ♪」



ジャイアン  「♪ 例外を認める場合は、相応の見返りが必要さぁ~ ♪」

のび太の耳には「♪ 両国の協議で、微妙な問題を調整するのさぁ~ ♪」



ドラえもん  「のび太くん、どうだった?」

のび太    「ありがとうドラえもん。今日のジャイアンの歌は最高だったよ」