旧川本邸内の二階に上がると、大和郡山市住在の方々から寄贈された、年代も様式も様々な雛人形が各スペースに飾られていました。
元は遊郭だったという邸内を回りながら、各小部屋に置かれた雛段の飾り付けを見ると、それぞれ少しづつ意匠は異なります。
次に邸内中庭を見下ろす廊下の突き当たりを見てみると、これまた珍しい竹雛が。
お内裏様とお雛様だけのシンプルな構成。しかもだるま型の雛人形です。
そのお顔をよく見てみれば、お内裏様の眉のなんと凛々しいこと。
そばに並んだお雛様のふっくらした愛らしい表情とは対照的な組み合わせ。
なんだか古き良き日本の、理想的な夫婦の姿を見たような、微笑ましい光景でした。