原谷苑の広い苑内には、所々に木の床几(しょうぎ)が置かれています。
そのひとつに腰掛けて、たくさんの花に囲まれながらゆったりとした時を過ごしていると、すぐ後ろに鮮やかな山吹色をした花が目に入りました。
それはもちろん山吹。
山吹を間近でじっくりと観察したことがなかったので、改めて近くに寄って見てみると、その色彩の豊かさに心が吸い込まれるよう。
この美しさをなんとしても映し出そうと、お気に入りのレンズ、Canon EF70-200mm F2.8L IS USMを相棒のEOS 40Dにセットして、ファインダー越しに見つめてみました。
全く濁りのない花弁の素敵な黄色。小さな花火のようにも見えるかわいらしいめしべ。これみよがしでないシンプルな花の形。
自然が作り出すてらいのない素直な美しさに、深く静かに感動していました。