毎年多くの人たちで、京都の町中がごった返す祇園祭。
南観音山から北観音山まで、ほんの100mほどの距離を行き来するだけでも、人の山を掻き分けて進むのは大変。
北観音山の町会所を見ると、こちらで厄除けの粽(ちまき)を買ったのでしょうか、夏らしい涼しげな浴衣を着た母娘が、これから山の中を見学するのを待っている様子。
母親の方は、町衆の方から説明を聞いているのですが、娘の方は早くも中が気になる様子。
自分の順番が来るのを今か今かと待ちきれない。
そんな気持ちが、欄干をぎゅっと握る小さな両手にしっかりと現れています。
祭りを行う人、祭りを見る人。
お祭りは、参加する人それぞれみんなが主役です。