擬宝珠（ぎぼし）越しに紅葉を見る。
長谷寺の本堂から見える最も鮮やかな楓を見つけ、その燃えるようなオレンジ色を背景に撮影。
欄干の端に備えられた葱坊主の、癒し感たっぷりのやさしい形が心を和ませます。
長谷寺のご本尊、十一面観世音菩薩さまの足元へ、じかに触れてお参りし終えた後だっただけに、この光景がじんわりと体に沁み渡りました。
11メートルに迫る巨大な観音様を間近で見上げると、もちろんその大きなからくる迫力はあるのですが、威圧するような空気はなく、周囲をおだやかに包み込むようなオーラがありました。
これが、慈悲というものだったのでしょうか。
