京都 圓光寺にて紅葉狩り。見所の多い境内をゆっくりと散策していました。十牛之庭
で紅葉の借景を堪能し、庭に降りてみるとそこには水琴窟。水が豊かな洛北の地らしく、
水琴窟の形は珍しい手水鉢をベースにしています。地面に刺さった竹を通して清々しい
雫の音を聞いてみます。
その後庭の奥へと進み、高台へと足を伸ばし、意外に段数の多い石段を登っていくと、
そこには徳川家康を祀った東照宮が。京都市内を見渡せる展望を楽しんだ後、再び
石段を降りてお手洗いへと向かうと、その手前に手水鉢が一つ。
杯型に石をくりぬいた手水鉢の上に、竹を渡してあり、柄杓をかけたその横には、
一輪の椿。
圓光寺を訪れた客人を視覚でもてなす素敵な演出。物を言わぬ路傍の花ですが、
その静かで細やかな配慮が私の心を打ちました。
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>>> 古都、京都の雪月花。