この幾何学パターン、一体何に見えるでしょうか。
もちろんCGでもなければイラストでもありません。
この写真、奈良 大和郡山にできた消防詰所のなまこ壁なのです。
黒くて四角い部分が平瓦。白い目地の部分が蒲鉾型に盛り上げた漆喰。
なまこ壁には、水平/垂直につなげた一文字目地と呼ばれるものもありますが、こちらは目地が斜めに交差する筋違目地。
しかしこの左官職人、いい仕事しています。
手仕事なのに、斜め45度のラインと交差する90度の角度がビシッと決まっていて、実に気持ちいい。
じっと見ていると、なんだか白地が交差する場所に黒点が見えてくる、錯視(目の錯覚)の絵のように感じてしまいます。