赤がこんなにも鮮やかに。
ならまち界隈の軒下にぶら下がっている、身代わり申(ざる)をローアングルから写すと、PowerShot S95のキャノンレンズは、驚くほどの発色の良さを見せてくれました。
こんなにも小さなボディで、いともあっさり、美しい色あいを表現してくれるなんて…。
思えば、僕が初めて手にしたデジタルカメラは、Sony CyberShot DSC-F55K。
今から11年前の製品です。
レンズそのものが前後に回転する大胆な構造が、デジタルならではの新しいカメラのスタイルを生み、まさにサイバーなデザインで当時のお気に入りでした。
しかし、発色が満足ではなく、パソコンに取り込んではちまちま色調整をかけるのが当たり前。
時代の進化をはっきりと実感させられました。