神戸 異人館に訪れた時のこと。うろこの家の各部屋と、その贅沢な内装や調度品を
眺め、祖国から遠く離れて暮らした異国の人々の気持ちへと思いを馳せた後、一旦
外の庭へと足を向けます。うろこの家の直ぐ横に隣接されている、もう一つの
うろこの家が、うろこ美術館。
うろこ美術館の中には、マチスやユトリロなどの作品や、日本人作家の現在美術作品
などが各階に展示されています。3階まで上がってくると、そこは展望スペース。隣の
うろこの家と同様、神戸港が一望できる広い窓がある、ゆったりとした寛ぎの空間。
この日の天気は上々。晴れ渡る青空が、観光気分を上げてくれます。大窓から見える
港の風景をパノラマで眺めていると、東側にも小さな窓があり、その窓越しに隣の
うろこの家の屋根から顔を出す丸い塔屋が見えました。
ここから見るうろこのスレート板の意匠は、下から眺めた時と比べてまた違って見え
ます。長年潮風に晒されたこれまでの長い歴史を感じさせる、落ち着いた佇まい。
そして特徴的な円筒形の塔屋はかつての展望室。港を出入りする商船を見ていたそう
です。確かにこの眺め、文句なし!
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>>> まち、あち、こち。