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Just ear −サウンドレポート:音質設計−

2016年10月02日 10時35分28秒 | デジタルガジェット

MDR-EX1000やXBシリーズなど、ソニーで数々のイヤホン/ヘッドホンを手がけ
てきた松尾伴大氏が、ソニーから離れて”Just ear”ブランドを立ち上げ、敢えて
カスタムイヤホンの制作に乗り出した背景とは?それは、松尾氏が考える理想の
音を、少しでも多くの人に共有してもらい、より良い音を感じてもらうため。

松尾氏が音のエンジニアとして最も拘るポイント。それは、最新のドライバー
ユニットや高性能なメカではありません。人間の耳の形と基本構造に基づいて
形作る、イヤホンの音質設計そのものが最も重要なのです。いい音を鳴らすため
の音質構造の肝、それは外耳道の入り口のカタチ。

人間の耳の穴の形、つまり外耳道の入り口の形を見ると、誰もが皆同じ方向に
曲がっています。写真(公式サイトより引用)を見て分かるように、正面から
見てやや斜め上。例えば市販品のイヤホンの場合、多くの人の耳穴の大きさや
形に対応するよう、半球形の丸いイヤーピースを使用しています。その場合、
音の向きが水平真横に向くため、斜め上方向に傾いた外耳道の壁に当たって
反響してしまい、いい音がストレートに鼓膜へ到達しないのです。

音の出口を外耳道と同じ斜め上の方向に正しく向けることで、曇りのない音の
抜けを作り出すのです。これが、耳の形にフィットするカスタムタイプでしか
できない音質設計のコア部分。ただし、シェルは耳に沿う立体的な形のため、
装着するには半回転させながら本体を耳に入れ込む必要があります。

一般的なカスタムイヤホンの場合、シェル全体がハードプラスティックで
作られているため、装着の際や使用時、耳に痛い場合があります。Just ear
では、このデリケートな箇所への当たりを優しくする為、硬い樹脂性の外観
部分とは別に、ソフトなタッチの樹脂を先端部に用いて、一体で成型して
います。この作りとフィット感、数あるカスタムイヤホンメーカーの
中でもJust earだけ!
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