日本銀行や旧国技館(現存しない)を手がけた建築家 辰野金吾によって設計された、東京駅丸の内駅舎。
現在、鹿島建設によって行われている保存・復原工事の完成も、もう間もなく。
駅の地下部分は、来るべき巨大地震にも耐えうるよう、免震工法で施工され、地上部分にあたる、東京駅の顔とも言うべき赤レンガは保存修復。
そして、今回新たな試みとして、三階から屋根にかけての個所については、1945年の戦災によって焼失する前の、当時の姿を再現すべく今回の工事が着工されました。
10月の完成を前に、かつて東京駅のシンボルであった東西のドームが姿を現しました。
ベールを脱いだその大屋根。
威風堂々とした重厚な姿なのに、なぜかやさしい。
当時の姿を知らない僕らにとっては初めてのお目見えなのに、なぜか昔からそのままであったかのような風貌。
本当の東京駅が今、そこにあります。