雨の金沢。
三大茶屋街のうちの一つで、最大の規模を誇るのがこのひがし茶屋街。
訪れたのは、すっかり日も落ちた夜の9時。もちろん通りの店も閉まっています。
夕方から降り続いている雨が、小降りになったところで、茶屋の軒下をしばらく間借りして撮影しました。
三脚と長時間露光でシャッターを切ると、雨に濡れて街路灯に反射する路面の光が、ひがし茶屋街の粋な雰囲気を更に演出してくれました。
紅殻格子が整然と立ち並ぶ通りの空気は、人で賑わう昼間とは全く様子の違う、抒情溢れる金沢のもうひとつの表情。
芸子さんの奏でる三味線の音色が、どこからともなく聞こえてきそうな、そんなひがし茶屋街の風景です。