よく晴れた休日。
未読の本の中から一冊を選びカバンに押し込み電車に乗って出かけました。
高梁川の上にさしかかると、水面がキラキラと光りとても綺麗。
読んでいた本から顔を上げ、しばしその光景に見とれていると―。
高梁川。
どのあたりで描いたんだろう?
これから観に行く絵のことを、ふと想像していました。
毎年楽しみにしている「日本美術院展覧会」。
お目当ては大好きな西田俊英さん。
今年は特に楽しみにしていました。
1月3日付けの山陽新聞「滴一滴」の中にこんな文章を見つけたからです。
*************************************
もう一つの鶴を楽しみに二日は、岡山市の天満屋岡山店で始まった院展岡山会場に出かけた。
西田俊英さんの「吉備の鶴」は六曲一双の屏風(びょうぶ)で、総社市の高梁川沿いで育つタンチョウを描いた。
*************************************
私にとって身近な高梁川。そこで育った鶴がモデル。
いつも楽しみにしている西田氏の絵ですが、今回は特別な思いで出かけたのです。
岡山駅に着くと、降りたホームの反対側に可愛らしい電車を発見。
思わずパチリッ!
松山行きの「特急しおかぜ」でした。


気分は益々ワクワク状態。
まずは院展に行く前にもう一つの美術展に行ってきました。
岡山県立美術館で開催されている「棟方志功と芹沢介」。
昨年県内の一所蔵家からの約200点もの寄託を受けたことにより、今回の美術展が行われたそうです。
どの作品も力作ばかり。
そしてチラシもチケットも粋!
チラシは青バージョンと赤バージョンの2種類があり、両方頂いて帰りました。

そしていよいよ院展へ。
実物を目にする前に出会っていまいました。西田氏の絵に。
ポスターとチラシに使われていたんですね。

実物の前に立つと言葉がありませんでした。
時の移ろいの中で、愛情と優しさの感じられる作品です。
作品名は「吉備の鶴」。
丹頂鶴の「誕生」と「鳴き合い」の二つの場面からなる六曲一双の屏風絵です。
そして、この作品は第12回足立美術館賞を受賞作。
西田氏の絵を好きになったきっかけは人物画でした。
とても目に力があるのです。
ここ最近の氏の作品は動物が多いような気がしますね。
孔雀や馬、鶴。
今後どのような絵を描かれるのか、楽しみです。
あと、気付いたことが。
地元岡山の佐伯拓也さんの題材が変わっていました!
いつも古代魚だったはず…。
今回は「息吹く」という題で木を描かれていました。
来年は何になるのでしょうね。これまた楽しみ。
院展に行くと、改めて新年になったなという気がします。
今年も行けてよかったな~。
余談ですが、会社で院展に行きたいなぁと言っていたら「アウトドアですね」とある方から言われました。
確かにお出かけでしたが…。何かが違うような。
う~む。
ちなみにアウトドアは大好きです。
家でのんびりするのも好き。
そして今日驚いたこと。
朝、何気なく選んだ本『アフターダーク』村上春樹(講談社文庫)の主人公の名前が“マリ”でした。
自分と同じこの名前、ありふれているからかよく歌詞や本の中で目にします。
そしてその度にハッとしてしまいます。
感情移入してしまいますね…。
未読の本の中から一冊を選びカバンに押し込み電車に乗って出かけました。
高梁川の上にさしかかると、水面がキラキラと光りとても綺麗。
読んでいた本から顔を上げ、しばしその光景に見とれていると―。
高梁川。
どのあたりで描いたんだろう?
これから観に行く絵のことを、ふと想像していました。
毎年楽しみにしている「日本美術院展覧会」。
お目当ては大好きな西田俊英さん。
今年は特に楽しみにしていました。
1月3日付けの山陽新聞「滴一滴」の中にこんな文章を見つけたからです。
*************************************
もう一つの鶴を楽しみに二日は、岡山市の天満屋岡山店で始まった院展岡山会場に出かけた。
西田俊英さんの「吉備の鶴」は六曲一双の屏風(びょうぶ)で、総社市の高梁川沿いで育つタンチョウを描いた。
*************************************
私にとって身近な高梁川。そこで育った鶴がモデル。
いつも楽しみにしている西田氏の絵ですが、今回は特別な思いで出かけたのです。
岡山駅に着くと、降りたホームの反対側に可愛らしい電車を発見。
思わずパチリッ!
松山行きの「特急しおかぜ」でした。




気分は益々ワクワク状態。
まずは院展に行く前にもう一つの美術展に行ってきました。
岡山県立美術館で開催されている「棟方志功と芹沢介」。
昨年県内の一所蔵家からの約200点もの寄託を受けたことにより、今回の美術展が行われたそうです。
どの作品も力作ばかり。
そしてチラシもチケットも粋!
チラシは青バージョンと赤バージョンの2種類があり、両方頂いて帰りました。

そしていよいよ院展へ。
実物を目にする前に出会っていまいました。西田氏の絵に。
ポスターとチラシに使われていたんですね。


実物の前に立つと言葉がありませんでした。
時の移ろいの中で、愛情と優しさの感じられる作品です。
作品名は「吉備の鶴」。
丹頂鶴の「誕生」と「鳴き合い」の二つの場面からなる六曲一双の屏風絵です。
そして、この作品は第12回足立美術館賞を受賞作。
西田氏の絵を好きになったきっかけは人物画でした。
とても目に力があるのです。
ここ最近の氏の作品は動物が多いような気がしますね。
孔雀や馬、鶴。
今後どのような絵を描かれるのか、楽しみです。
あと、気付いたことが。
地元岡山の佐伯拓也さんの題材が変わっていました!
いつも古代魚だったはず…。
今回は「息吹く」という題で木を描かれていました。
来年は何になるのでしょうね。これまた楽しみ。
院展に行くと、改めて新年になったなという気がします。
今年も行けてよかったな~。
余談ですが、会社で院展に行きたいなぁと言っていたら「アウトドアですね」とある方から言われました。
確かにお出かけでしたが…。何かが違うような。
う~む。
ちなみにアウトドアは大好きです。
家でのんびりするのも好き。
そして今日驚いたこと。
朝、何気なく選んだ本『アフターダーク』村上春樹(講談社文庫)の主人公の名前が“マリ”でした。
自分と同じこの名前、ありふれているからかよく歌詞や本の中で目にします。
そしてその度にハッとしてしまいます。
感情移入してしまいますね…。
院展を観なければ正月が来たような気がしなくて、必ず出かけたものですが、今ではすっかり出不精になってしまって。
mariさんと、山陽新聞の解説記事のお陰で、観賞した気分になりました。
mariさんの世界観を変えたといわれる、星野道夫さんの特集を拝見しました。
氏は初面識でしたが、こよなく愛した雄大で美しいアラスカの風景と、そこに生きる動物たちの姿が見事に描かれており、感激しました。
シシマレフ村を訪問したいと村長に手紙を送ったところ、半年後に村長本人から訪問を歓迎する旨の返事が来たというくだりが印象に残りました。
そして10年前、ヒグマに襲われて43歳という若さでこの世を去った、壮烈な戦死に胸が潰れる思いです。
お正月時期ということもあり、院展に行くと本当に清々しい気持ちになりますね。
おなじみの画家の作品が「今年はどんな絵だろう」と思いながら出かけるのも楽しみのひとつ。
今までと題材や作風が変わったことに気付くと、思わずハッとさせられます。
星野さんの特集を観られたのですね。
印象に残ったといわれるシシュマレフの話には後日談があって、これも感動的です。
「ナショナル・ジオグラフィック」に載っていたシシュマレフ村の写真に惹かれ、手紙を書いた星野さん。
写真家になってからこの写真を撮ったカメラマンと仕事の関係で出会っているのです。
アラスカで暮らすきっかけとなったこの写真の話を、直接撮られたご本人とお話する機会に恵まれたという不思議なご縁。
そして星野さん自身も「ナショナル・ジオグラフィック」に作品が掲載される写真家となりました。
星野さんの作品はもちろん好きですが、生きる姿にとても感銘受けました。
自分の思いを叶えるための努力と実行力。
バイトで貯めたお金でアルゼンチン丸に乗りアメリカを旅した16歳。
19歳で行ったシシュマレフ。
慶応を卒業し、アラスカに行くために留学したアラスカ大学野生動物管理学部。
もともと行動力のある方ですが、21歳のときに経験した親友の死が「好きなことをやっていこう」という思いを強くしたと著書『旅をする木』で語られています。
好きなことを楽しみながらやっていくと、素晴らしい人生・仕事を残すのだなぁと今改めて感じています。
ひとつ悲しい事実を記しておきます。
シシュマレフ村、温暖化の関係で数年後には沈んでしまうのですよ…。
ひまわりさんも見られたのですか?素晴らしいタイミング!
可愛くって写真を撮りたくなりますよね。
子ども達が電車と一緒に記念撮影をしていましたよ~。