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海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

「肯定思考」と「ジャッジしない」

2006-11-04 | 思い、想う
昨日の本の大整理での再発見。

この夏の甲子園のことを覚えているでしょうか?
早大・斎藤君と駒大苫小牧・田中君の人気ぶり。

特に「ハンカチ王子」というニックネームが付けられた斎藤君。
日々熱狂的なファンに囲まれている姿がテレビで放映されていましたよね。

(人気者って、大変だなぁ・・・。)

あのとき、つくづくそう思いました。
人気者には皆の気持ちを受け止めるだけの度量が必要なんですよね。
本当に大変だと思います。

そんなことを考えながら思い出していた話がありました。
内館牧子さんが本の中で、原辰徳さんとのやりとりを書いていたのです。
気になって図書館に行って探してもみたのですが、見つからず…。
諦めかけていたんです。

そうしたら、昨日見つけてしまいました。
我が蔵書の中に。『バスがだめなら飛行機があるさ』内館牧子(幻冬舎文庫)。
そういえばこの本をとても気に入っていた時期がありました。
原さんとのお話はこんな風です。

96年、巨人軍の松井選手がホームランダービーでトップ争いをしていたときのこと。
38本目を打ったあと、あとが続かない。
ファンは39本目を今か今かと待っている。そうこうしているうちに残り試合は1試合に―。

その状況の中、ファンの一人が叫んだのです。
「松井、三十九本目はどうしたんだッ。三十九本目はッ!」

内館さんは「誰よりも松井さん自身が苦しんでいるであろう」と、とても腹が立ち、
原さんにこの話をしました。

そして原さんから返ってきた答えは、
「みんな、三十八本も打っているというすごさを忘れちゃうんだよね」
「ファンって、前向きだから忘れちゃうんだよね」
というものでした。

内館さんはご自身で書いておられます。
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私が怒ったように「なんで逆なですることしか言えないのよッ」というのは否定。
「前向きなんだよね」というのは肯定。
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「肯定思考」は優しくて、深い。
人気者は、この懐の深さを身に着けていくのでしょうね。



もう一冊、片付けながら読んでしまった本があります。
以前に美奈子さんから薦めてもらった、狗飼恭子『幸福論』(幻冬舎文庫)。
その中に「ジャッジしない」という章があり、心に残っていました。

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 人は人を決め付けてはいけない。
 人はそんなに分かりやすいものではない。
 人は人をジャッジしてはいけない。
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「肯定思考」と「ジャッジしない」こと。
心掛けていたら、懐の深い人間になれるでしょうか―。

先日、父に言われました。
「その人の許容範囲が広ければ、弱音や愚痴や暴言は吐かない。
持っている器が小さいから、溢れた分を吐き出さないといけなくなるんじゃ。
「度量」とか「懐が深い」という言葉があるじゃろ。
そういう人は、器が大きいから吐かんでもいいんじゃ。腹にためとる。」

私は、まだまだだなぁと思います・・・。
気を付けよう。


片付けが終わった後、一本の電話が掛かって来ました。
作家・石田衣良のファンの方。
とても読みたい本が探しても見つからないという話になり、聞いてみると私が持っていた本でした。
早速プレゼントすることにしました。
すごいタイミングに驚きです。世の中はこんな偶然で繋がっているんでしょうね。

先日図書館への予約を、家のパソコンから出来るパスワードを取得しました。
これからはもっと図書館を活用しよう!!と心に決めた私。
それにしても、便利な世の中になりましたよねぇ。


手紙

2006-11-02 | 思い、想う
今日は手紙を書きました。
“生まれて初めてのお友達”である数十年来の友人に。

貰うことはもちろん、書くことも大好きな手紙。
いつでも書けるようにと、レターセットや切手は常備してあります。
季節やそのときの気分に合うようにと、いろいろなタイプのものを楽しみながら集めています。
今日選んだのは、四葉のクローバーの模様でした。

今まで何通書いたんだろう?
交換日記も手紙のうちに入れると、小学校の高学年では数人としていたのでほぼ毎日。
中学・高校・大学時代はレポート用紙に手紙を書き、休み時間に手渡したりとしょっちゅう書いていました。
毎日毎日顔を合わせていた友人達ですが、話すだけでは足りないくらい伝えたいことがたくさんあったんですよね。

今日の手紙のお相手とはメールのやりとり、電話、会ってお話もします。
でも、今日はどうしても手紙を書きたかったのです。


「話し言葉」と「書き言葉」の最大の違いは、“形として残る”こと。
気持ちの“全て”を言葉に表すことは、不可能です。
言葉にすればするほど、言いたいことから遠ざかっているのではないかと思う状況になることもあります。

それでも。
相手のことを思いながら時間をかけ、直筆で認められた手紙には、言葉にならない何かが伝わるのではと思うのです。
親しい人からの手紙であれば、読んでいる間中その人の声で文章が聴こえてきますしね。

伝わるといいなぁ、私の思い。
どうぞ幸せでありますように―。



先日読んだ漫画の中のセリフに感銘を受けました。
「伝えたくて 届けたくて 溢れるものは 尊いと思う」(斉藤けん『花の名前』より)

話すときも書くときも、言葉には心(思い)を込めるよう心掛けたいと思います。

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 手紙にいい手紙、悪い手紙、はないのである。どんなみっともない悪筆悪文の手紙でも、書かないよりはいい。書かなくてはいけない時に書かないのは、目に見えない大きな借金を作っているのと同じなのである。
  「無口な手紙」より  『男どき女どき』向田邦子(新潮文庫)
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変化していくこと

2006-10-23 | 思い、想う
時代の流れについて行けない、と思うことがある。
昨日も朝から仕事のことを考えながらそう思っていた。

いろんなものが見えてしまって。

でも時代は、
どんどん、どんどん進んでいく。

やはり、
変化に自分が対応していくしかないのだろう。

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「あらゆるものが変化する中で、人と人の瞬間の接点だけはなくしてはいけないと思っています。逆に言えば、人から必要とされるから、接点は生まれるのです。そうなければ、淘汰されます。それは、歴史があろうが、高級であろうが関係ありません。ですから、『吉兆』はお客様に利用される価値のある場所、そして社会に必要とされている皆さんの集まる場所でありたいと思っています。そして必要なことは、それを継続すること。何百年と続いて蓄積した有形無形の価値や利益は計りようがありません」
 京都 嵐山『吉兆』取締役専務 徳岡邦夫
 雑誌「ソトコト 2006・11号」(木楽舎)より
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昨日、仲の良い友人たちと集まり食事会をした。
そのお店でもいろいろと勉強させていただいた。

いろんなことに気付き、吸収しながら成長できればと思っている。

「救え!!消えゆく小さな命達」

2006-10-03 | 思い、想う
ここ数日間、「いのち」の重みについて考えていました。
くまこさんのブログであることを知ってから。

私の住む隣県、広島で480頭もの犬達の命が消えかかっていました。
(既に残念ながら死んでしまった犬たちもいます)
場所は、去年閉園したという「広島ドッグパーク」。
想像を絶する、犬達の状態…。
何でこんなになるまで、放っておいたの???
同じ人間として、犬達に謝りたい。。。
ごめんね、辛くて悲しい思いをさせて。

倒産時点で、取るべき方法をきちんと考えるべきではなかったか。
最後まで、命を看取るまで、きちんと責任をとれない人間に動物を飼う資格はないと思う。
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 「犬は犬、ひととちがう。ちがうから、遠くにいるから、わかりたいって思いやる。
 それも大切なこと。」
                いしいしんじ『ぶらんこ乗り』より
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どの生き物だってみんな同じだ。
この地球に一緒に暮らす命あるものたち。
無駄に命をなくしては、奪ってはならない。

今回の件に限ったことではない。
生態系を狂わすのは、いつも人間だ―。
もっと謙虚になろうよ。
(私自身も肝に銘じておきます。)


現在、アーク・エンジェルズという団体がレスキューに入られています。
全頭栄養失調で、すべてに治療が必要な状態にあるようです。
「アーク・エンジェル」のHPでは医療費支援金のお願いをされています。
ご協力、ご支援頂ける方はよろしくお願いいたします。

私も微力ではありますが、協力させていただきました。
どうか多くの犬達が少しでも早く元気になりますように。
そして、このようなことが決して繰り返されませんように―。



アーク・エンジェルズのHPはこちら
http://ark-angels.jp/
「救え!!消えゆく小さな命達」

「アーク・エンジェルズ」の活動日誌はこちら
http://arkangels.blog34.fc2.com/

エール

2006-09-27 | 思い、想う
「お天道様は、直ぎぃ」
子供の頃からよく知っている方がよく口にする言葉だ。
この言葉を聞くと、いつもエールを送られたような気持ちになる。

“お日様はいつでも空から見ているよ。
 正直に、誠実に生きていきなさい。”と。

幸せなことに、たくさん出合う。
けれども<不条理だ>と感じることにも、出合ってしまう。

どんなときでも感謝の心を忘れずに、
出合えたことを大切に―。
いつでも驕らず、謙虚に 謙虚に、いられるように。

過去に起きたことは変えられないけれど、
とらえ方次第で変わってくる。
“豊かな経験”と思えるように―。
自分の在り方が変われば、見える世界も変わってくる。

〝今〟の自分が好きならば、
きっと、〝今〟は幸せだ。

〝今〟の自分に不満があるなら、
自分が変わっていけばいい。

〝今〟が幸せであれば、
まだ見ぬ未来に不安を感じることはない。
既に未来を輝かす方法を手にしているのだ。
〝今〟を大切に生きていこう。


自分の在り方を好きでいられるように、
そっと、心の中で呪文を唱える。

  「おてんとうさまは すぎぃ」

風に吹かれても 雨に打たれても
太陽に向かって咲く花たちのように―。

遠い空から注がれ続ける視線を感じながら、
自然のままに歩いていこう。





9・11

2006-09-13 | 思い、想う
   「大人なのになんでこんなことをするの?」

5年前のあの日、近所に住む幼馴染の姪っ子が発した言葉。
現在、小学2年生の彼女。
彼女が3才だったころのこの言葉を、私は一生忘れないだろう。

子どもたちに、こんな思いをさせないために。
まずは自分の意識から―。

あいさつ運動

2006-09-07 | 思い、想う
私の仕事場は“威勢がいい”のがひとつの特徴です。
それはもう、大人しくしていたらやっていられないくらいに。

が、ここ近年変化がありました。
以前は正社員だけだった我が社。
そこへ新しい部門が増え、数人のパートさんが加わりました。
以前は大声の持ち主ばかりだったところへ、新風が吹きました。

人にはそれぞれ個性があります。
威勢良く大胆に動く人もいれば、地道にコツコツ静かに働く人もいる。
どちらも大切な存在です。

でも、これだけは皆、変わらずにして欲しいと思うことがあります。
それは“あいさつ”。
特にお客様相手の仕事ですから、気持ちのいい“あいさつ”は当然のことです。

日頃から大きな声で「おはようございます」「いらっしゃいませ」と言いましょう、と伝えてはいるのですが、徹底できていない現状。
朝一番から気にかけるようにと、先日事務所の出入り口のドアに張り紙をしました。


「笑顔で、大きな声で あいさつを」


反応はどうだろう?と観察していると、面白いことに気付きました。
何と、普段から大きな声で“あいさつ”をして下さる‘お客様方’が、張り紙を見て、「mariちゃん、おはよう!!」と声をかけてくださるのです。
今日などは、顔をマッサージしながら「笑顔ってなかなか難しいね~」などと言いながら。
普段から気持ちのいい“あいさつ”をされる方に効果現る。。。

あいさつは、人付き合いの基本中の基本。
お客様を見習って欲しいなぁ・・・。(これって、ある意味とても情けない発言)
少しずつでも「気持ちのいいあいさつの輪」が拡がっていくことを願っています。

発声練習をしないといけないかな~、皆で。
(まさか、大人対大人で“あいさつ”について張り紙が必要になる日が来ようとは、思いもしませんでした…。)

「と」と「の」の関係

2006-09-06 | 思い、想う
仕事帰り車中でラジオをかけていたら、とても興味深い話をしていたので聴き入ってしまいました。

現在は“と”の関係になっている日本。
「親と子」「先生と生徒」「世界と日本」ではなく、「親の子」「先生の生徒」「世界の日本」といった“の”の関係が大切、というお話。

どなたかの講演内容らしく、どなただろう?と思いながら聴いていると、産経新聞の記事を読まれていたことが判明。
コンビにに寄り、新聞を購入して帰りました。


2006年9月5日 産経新聞
大阪「正論」懇話会 千玄室氏の講演要旨より
*************************************
 昔は親と子は、“の”の関係でした。つまり、和です。今は、みんな“と”の関係になってしまった。親と子、先生と生徒。これは、戦後の教育の間違いです。教師は自由ばかり教えて、義務についてきちんと教えてこなかった。例えば、「自分の会社」という気持ちが大切。「自分と会社」では切り離された関係です。給料さえもらえればいいというのであれば、会社は発展しない。(中略)
 「和」の心、「の」の心を教育現場でも教えてほしい。そうすれば、日本はもっと素晴らしい、優しい国になることができるでしょう。
*************************************

「と」と「の」。一字違っただけで、受け取る印象が随分違うものですね。
「と」では、対等ではありますが冷めた感じがします。
「の」の方が、“愛情”が感じられますね。
皆さんはいかがですか?

いのち

2006-08-24 | 思い、想う
去年のことだ。

近所の腕白坊主たちの下校風景を見ていると…。
うちの家の前の海辺で、危険な行為をしているではないか。

多少の腕白ぶりは子どもだから必要だと思い、そうそう注意はしないのだが、「命」に関わるときは別だ。
彼らに声をかけてみた。

「そんなことしていたら、海に落ちて流されるよ!」
「流されたら死んでしまうんだよ!そうしたらお父さんやお母さん、お友達に会えなくなるんだからね。」

この言葉への返事はこうだった。

「復活するも~ん!」

思わず耳を疑ってしまった。本気で思っているのだろうか?
もちろん、言った。

「一度死んだら、復活はしません!!」


この話は、本日付けの山陽新聞の夕刊を読みながら思い出した出来事だ。
チャイルドラインおかやま代表 西崎宏美さんが書かれた「一日一題」。
現実的な数字を見て愕然としてしまったのだが、参考までに引用させて頂く。

************************************
 このような時間の変化、人とのかかわりの変化の中で、子どもたちの「命」の感覚が危うくなっているという調査結果がある。上智大学のあるサークルが行ったものだが、小学生五、六年生で、「一度失った命は蘇ることがある」と答えた子が34%、「絶対に蘇らない」が34%、「よくわからない」が32%だった。また別の調査では、「蘇る」と答えた小学生は30%台だったが、中学生が50%を超えていた。
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子ども達のこういった現状を把握し、周りにいる身近な大人達が「命の大切さ」を伝えていかなければ、と思う。

お守り

2006-08-12 | 思い、想う


朝市での“マグロの解体”の様子。
今日は夏休み&盆休みとあって、親子連れのお客様でいっぱい。
おかげさまで完売でした!ありがとうございま~す。


先日、同僚からちょっとビックリ&嬉しい気持ちをもらいました。

この話には前置きがありまして。
私の厄年の誕生日のこと。
「今年の誕生日はこれが一番嬉しいんじゃない?」
という言葉を添えて、お客さまから頂いたプレゼント。
それは、厄除けの“薬王寺のお守り”。

誕生日と厄年を覚えていてくださったこと自体に驚きましたが、
“お守り”を選んで贈って下さったという気持ちがとても嬉しくて。
“お守り”よりも、その気持ちに守られているなぁと感動。

自分が嬉しかったものだから、私も機会があればそうしようと思っていて。
そして去年。
厄年だった同僚(男性)や友人(女性)にお守りを贈りました。

1年が経って、す~っかり忘れていたところ…。
同僚男性が、懐から何やら取り出しながら声を掛けてくるではないですか。
手には二つ持っています。
一つは家族から贈られたもの。
一つは私からのもの。
笑顔でひとこと、
「今年の新しいの、ない?」

お守りを肌身離さず持っていてくれたんですね。
彼が信心深いのもあるのだろうけど、大切に持っていてくれたということが
嬉しかったです。
どうもありがとう。

神様、仏様の力とは別の話で、
相手のことを思う気持ちそのものも、「お守り」になるんだろうな~、と、
その笑顔を見つつ思っていました。


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先日「大切な人のことを思うこと」でご紹介しました、
「世界標準癌治療薬でありながら日本で未承認の薬の早期承認の請願書」
の署名運動。
おかげさまで現在900人を超える方々が、ご賛同下さっているようです。
ご協力頂いた皆様、どうもありがとうございました。

引き続き署名運動の応援をさせて頂きます。

<発起人である鈴木さんのHP>
 「卵巣癌がんと闘うかあさん頑張れTOP」

<携帯からアクセスされる場合>
 鈴木さんの書面上に書いてあったアドレス
 http://yeti6.s196.xrea.com/cgi-bin/csvmail_v4s/sample.html
 カタギさん制作のアドレス
 http://mobile.e-ryouiku.net/
 (こちらも鈴木サンへ届きます)

ご理解、ご協力頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

病と闘っていらっしゃる方々の願いが届きますように―。
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