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海辺のねこ

どんな日もかけがえのない一日。

「絵封筒作品展」

2010-07-28 | 芸術・文化


「絵封筒」の作品展を観に行ってきました。
7月18日付けの山陽新聞朝刊「倉敷・総社版」で紹介された記事を見つけたときから、
「行こう!」と思っていたのです。

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森貞和子「絵封筒作品展」
開催場所:せとうち児島ホテル(倉敷市下津井吹上)
会期:7月20日~8月30日
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絵封筒って、ご存知ですか?
文字通り、封筒に絵が描かれてあるのですが―。
森貞さんの絵封筒は、封筒にただ絵を描いているだけではありません。
イラストと切手の図柄を組み合わせて作成されているのです。
実物を拝見して、発想力というか何というか、感嘆致しました。


1作品ご紹介しますね。



私の大好きな瀬戸大橋の絵!
そして絵封筒は―。
シャレていますよ~。
描かれた海の中には、ふぐとサザエとイカの切手を、
海上には船とカモメの切手が貼られていました♪


日頃からいろんな切手を集められていらっしゃるんでしょうね。
私も相手の方の好みや季節に合わせて切手を変えたいと思っているので、
郵便局に行く度に切手チェックはしているのですが・・・。
せいぜい50円、80円、90円、120円くらいまででした。

森貞さんの場合は、10円や15円といった切手もあって。
絵柄もたくさん!
いろいろな花や鳥、動物、滝、そして龍馬もいました。
“こんな切手があったんだ~”と、拝見していて楽しくなりましたよ。

絵封筒を描かれるから、いろんな切手に目がいく。
そして、見つけた切手からまたイメージも膨らんでいくのでしょうね。
しかし何と素敵な遊び心でしょう。
もしもこんなお手紙を頂いたら、封を開ける前から幸せ気分間違いなしです。
郵便屋さんもニコニコ顔なのでは(^^)



素敵な絵封筒の作品たちを、もっと上手に撮れたら良かったのですが・・・。
ご覧の皆さんがお気付きのように、向かい合わせの風景が写り込んでしまっています。
コンデジなもので、偏光フィルターがありません。
ごめんなさいね。


ちなみに。
写り込んでいる向かい合わせの風景をご紹介しますと、こちらです。↓



実は、絵と実物のコラボ?になっておりました。
今回の「絵封筒作品展」は、開催場所も素敵でしょう~?



前回は「母子展」でご一緒に、数々の作品を展示されていた娘さん。
今回はゲストという形で、作品展に花を添えられていました。
コスモスの花束が描かれた絵封筒です。

いつも思います。
仲良しの母娘だなぁ、って。
今回の作品展にも、いくつも娘さんに宛てられた絵封筒がありました。
そして、旦那さまや息子さんへの愛情を感じられるものもありました。

森貞さんの作品から感じる優しさ・温かさは、
「日々の暮らしの中で感じている“幸せ”から生まれているのだろうな」
そう思います。


「絵封筒作品展」は、8月30日まであります。
心温まる作品展です。
微笑みのひとときを過ごしたい方は、ぜひどうぞ!

和にふれたGW

2010-05-05 | 芸術・文化


皆さん、GWはいかがお過ごしでしたか
私はというと、食べ物を扱う職業ゆえ休みといいながらも配達はあり。
ちょこっとずつ仕事をしながら、晴れのGWを楽しんでいました。

朝の新しい空気と、目に眩しい新緑と。
この時季の晴れた日の配達は、とっても気持ちいいんですよ~。
野山には自生の藤がそこかしこで咲いていますし。

さて。
この藤の花、倉敷市の市の花であります。
花言葉は「あなたを歓迎します」「恋に酔う」。

お天気に恵まれたGW。
倉敷には、たくさんのお客さまお越しくださったようです。
3日に美観地区周辺を訪れたのですが、大変な人出でした。
連休中は毎年「ハートランド倉敷」というイベントが開催されているので、
こちらを楽しみに来られた方も多いのでは?
たくさんの良い思い出が心に刻まれているといいなぁ。

私はというと。
出来れば阿智神社の藤を拝見してから、目的のアイビースクエアに行く予定だったのですが…。
兄を同窓会に送っていったら、時間ギリギリになってしまいました(^^;)
藤が見れなかった~~~。
おまけに、駐車場から走ったわ…!!
まぁ、後で同窓会のことをいろいろ聞けて面白かったからいいのだけど。
(何せひとつ違いだから、ほとんどの参加者は分かるという)

アイビースクエア。
倉敷天領太鼓さんの演奏を聴いてきました。
気持ち良かった~♪
特に「瑞穂の響」。
いつも感動する曲ですが、今回のは正しくスペシャルでした。

そして「息吹」。
毎回思います。よくつられないなぁと。。。
そして、ベースの速さに驚愕。

今回もパワーをたくさん頂いてきました。
太鼓の音って本当にすごい。
身体全体に、ココロの奥底に響きます。
ぜひ皆さんにも生の音を感じて頂きたいなぁ。

それから―。
天領さんの演奏を聴きに行くと、あたかも同窓会のように何名もの存じ上げた方に出会えます。
こちらもとても嬉しいことで。
皆さんと同じ空間、同じ時間を楽しめたことに感謝♪





で。
その後に向かった先は、備中国分寺。
「幻想の響宴」というイベントに出かけました。
無事お仲間さんたちとも合流でき、楽しい時間となりました。

ライトアップされた五重塔と見事な松をバックに繰り広げられる舞台は、
荘厳かつ幽玄の世界。

こちらでも備中温羅太鼓さんの太鼓の音色に魅了されました。
いつ拝見しても「温羅」は格好いいなぁ。
「ええとこ囃子」は楽しいなぁ♪



この写真は↑小寺古典獅子舞保存会さんの獅子舞。
こんな素敵な舞台でゆっくり獅子舞を観賞するのって初めて。
貴重な体験となりました。

しかし、後ろの方からズームで手持ちで撮ったら・・・。
ブレブレ。
雰囲気だけでも伝わると嬉しいです。


そして“とり”は備中神楽総社社中さん。
「大蛇退治」の場面。

総社社中さんの神楽は、以前に間近で拝見する機会に恵まれました。
2009.09.21「備中神楽」
そのときの感動は今でも鮮明に覚えていて、今度もとても楽しみにしていました。
やはり期待を裏切らないですね!!


楽しませてくださった皆さん、本当にどうもありがとうございました。
太鼓も獅子舞も、神楽も。
日頃の練習と努力の賜物なのだろうなと思います。
感動をありがとう。
素敵な一日に感謝(^^)



【追記】
近頃、思うことがあります。
土地柄ってあるなぁと。
その土地土地でいいところがたくさんあるなぁと。

冒頭の写真は平成の大合併で倉敷市に統合された倉敷市真備町で撮ったものです。
小田川の風景、緑に覆われた山々、心が和みます。

備中国分寺があるのは総社市。
倉敷のインター脇の道を通って、総社に向かっていると―。
一気に目の前になだらかな山の連なりが目に飛び込んできます。
何て穏やかな景色なんだろう、と自分の心も落ち着いてくるのが分かります。

先日行った和気の「藤まつり太鼓合戦」。
行ったときには既に始まっていて・・・。
駐車場から会場に向かう間に演奏の音が聞こえてきていました。
聞いた瞬間に、「あっ、玉島の太鼓だ!」と。
わかるものですね~~~。

それぞれの町に、それぞれの暮らしがあって。
それぞれの文化があって。

自分の住んでいる玉島でも、まだまだ知らないことだらけですが・・・。
いろんな町のいろんな良いところを発見できると楽しいな、と思う今日この頃です。


― 地球のたからもの ―

2010-04-28 | 芸術・文化


風薫るこの季節。
水辺の風景は特に気持ちが良い。
晴れ渡る空の下、こんな清々しい景色を眺めながら、
ぐんぐんぐんぐんと高梁川沿いを北上しました。
目指すは、高梁市成羽美術館


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 「岩合光昭写真展 ―地球のたからもの―」
会 期 : 2010年4月24日(土)ー7月4日(日)
時 間 : 午前9時30分~午後5時
     (入館は 午後4時30分まで)
休館日 : 毎週月曜日
     (ただし5月3日は開館し6日に休館します。)
入館料 : 一般800円、高校・大学生・65歳以上600円、小・中学生400円
(20名以上の団体は2割引)
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県内で岩合さんの写真展が見られるなんて!!

この写真展の存在を知ったときから、絶対に観に行く!と決めていた私。
それも早い段階で行くつもりでした。
会期がまだあるからと安心していて、結局行きそびれたなんてことになると、
後悔しますからね。

今日は朝からなかなかハードなスケジュール。
配達して、子育て広場に行って、昼過ぎにお客さんのところへ伺って。
会社に一度寄ってから、成羽へGO!

突然のお誘いにのってくれたMちゃんに感謝。
動物好き、アフリカ好き、「ナショナルジオグラフィック」好きのあなたなら、
きっと惹かれる世界なのでは?と思ったの。
楽しんでもらえていると嬉しいな。



さて。
写真展の感想を少しだけ。

著書『スノーモンキー』の表紙を飾る、雪玉を抱えたニホンザル。
あの大好きな写真が大きく引き伸ばされてあったのを見つけたときには、
すごく感激しました。
モデルのニホンザルの実物大くらいじゃなかろうか?

こちらをジッと見つめるその瞳を眺めていると、
まるで目の前に、そこにいるかのように、錯覚を覚えました。


写真展のポスターになっていた4頭のライオンたち。
目を瞑り何ともいえない表情のホワイトライオン。
今まで抱いていたライオンのイメージが大きく変わりました。

実は私、ライオンよりもトラの方が凛々しく緊張感があって格好良い!
と昔から思っていたのです。
それが―。
今回の写真展で、ライオンにはライオンの良さがあるなぁと思えたのです。

「百獣の王、ライオン」
彼らの風格は、やっぱりキングです。
王様です。
何なのでしょう、あの存在感は・・・。



写真集で眺めるのもいいけれど・・・。
やっぱり写真展での大きなサイズで拝見するのは格別ですね。
動物の美しさ、躍動感、崇高さを堪能させて頂きました。

オススメの写真展です。
ぜひ、皆さんにも大自然の息吹を感じて頂ければと思います。



写真は、美術館の入り口へと向かうスロープです。
高梁市成羽美術館は、建築家・安藤忠雄氏の設計によるものです。
まさに建物自体が芸術作品。
展示作品だけでなく、建物もじっくりとご覧になってはいかがでしょう?
(建築物を見るのも好きな私です。)


有意義な一日でした。
また訪れたいなぁ。

倉敷インスピレーション

2010-03-01 | 芸術・文化


2月28日
「倉敷アイビースクエア フローラルコート」にて開催された、
「第5回 倉敷インスピレーション」に行って来ました。
「いま、この歌を!ほんとうのうたごころってなに」と題された、詩と音楽のコンサートです。

出演者は、谷川俊太郎、佐々木幹郎、谷川賢作。
そして、VOICE SPACE(東京芸術大学現代詩研究会)。


音楽を専門とする方たちが、言葉(現代詩)と真剣に向き合ったらこんな世界が出来上がるのか!!
と衝撃を受けました。
何と表現したらよいのか・・・。


言葉の力と、音楽の力。
ぶつかり合って、融合して-。


歌と朗読と演奏と、表情。
彼らの作り出す世界に、引っ張り込まれた感じでした。


新しい感覚です。
寮美千子さんの『ノスタルギガンテス』(パロル舎)を読んだ時に感じた、衝撃以来かも。




ご一緒してくださった、Nちゃん。
いつもありがとう(*^^*)
またよろしくね。

ロビーで本当に久しぶりに再会した、Mさん。
あまりに嬉しかったので、思わずハグしてしまいました。
次の企画を楽しみにしています。


【追記】
写真はアイビースクエアから美観地区に向かう途中です。
道中の桜の木に蕾を見つけ、嬉しくなりつつ夕日に向かって歩いていました。

睦月に感じる「和」 ~「ほっこりぽっこり展」編~

2010-01-13 | 芸術・文化
先日、院展に行ったお話をしました。
実はその日、院展の前に訪れたある場所があったのです。
それは-。

machu(マチュ)&風恵(ふうけい)
 『ほっこりぽっこり展』
会期:2010年1月2日(土)~1月31日(日)
会場:岡山ルネッサンスビル1階
     アート&カフェLaFaeL(ラフェール)ギャラリースペース



副題に“~日常使いの和小物たち~”と付けられた「ほっこりぽっこり展」。
machu(マチュ) 布作家・布クリエーターである松根祐子さんと、
風恵(ふうけい) フリーアナウンサーであり第十二代岡山きもの文化人である森田恵子さんとの
コラボーレーション企画の展示会でした。

森田さんのおばあさま・大伯母さまの着物や帯が、
松根さんの感性と発想力で生まれ変わった作品たちが並んでいます。
綿やデニム、ファーや皮、レースなど、異素材と組合わせられた和小物たち。

可愛らしかったり、粋であったり。
どれもがハッと目を惹くものばかりです。

いくつものシーンを彩ってきたであろう、思い出の詰まった着物や帯。
新しく生まれ変わって、また次の思い出を作り出すのですね。



この展示会ですが、開催されるのを知ったときから行こうと思っていました。
が、何とその前に!!
こちらの作品をプレゼントしてくださった方がいらっしゃったのです(^^)

梅柄の帯地とデニム、レースと皮ひもを組み合わせたオシャレなブックカバー。
あまりの嬉しいサプライズプレゼントに感激♪
本当にありがとうございました。



そして当日、私が購入したのがこちら↑。
お財布と携帯、ハンカチ、ティッシュを入れたらいっぱいになるくらいのミニバック。
ご近所で買い物をしたり、友人とお茶をしに身軽な格好で出かけるとき。
あるいはサブバックとして。
随分活躍してくれそうです(^^)


そうそう。
中には振袖の帯を使用したバックもありました。
この思い切りの良さに感嘆。
柄の出方が大胆でしたが、仕事でスーツのときに持っても映えるだろうなぁ。

着物や帯のどの柄を出すか?
どの素材と組合わすか?
選び取られ、選び合わされた一点ものの放つ存在感はすごいです。
ぜひお近くの方はご覧になってみてくださいね。


そしてタンスに眠ったままの着物があったら・・・。
生まれ変わらせるのも良い方法だと思います(^^)


それにしても。
絹という生地。染め、織りの技術。
柄の繊細さ、大胆さ。
色合い。風合い。
日本の着物文化って本当に素晴らしいですね。

備中神楽

2009-09-21 | 芸術・文化


今日は午前中で仕事を終え、お客さまに誘って頂いた「備中神楽」を観てきました。
子どもの頃から何度か見たことはありますが、
生で、それもこんなに近くでじっくりと拝見したのは初めてです。



「猿田彦の舞」


「国譲り」の一場面



素戔鳴命の舞は、どっしりと存在感のあるものでした。
このあと、松尾(まつのお)さんという呼び名で親しまれている
備中神楽の人気者・松尾明神が登場します。

そのときどきに合った話の内容で会場を盛り上げる松尾さん。
話題を考えるだけでも大変でしょうに、アドリブもポンポン飛び出し・・・。
名人芸ですね。


「大蛇退治」
素戔鳴も大蛇も、迫力満点でした!


神事舞の「榊舞」「導きの舞」「猿田彦の舞」
神能の「国譲り」「吉備津の舞」「素戔鳴の大蛇退治」
5時間もの間、楽しませて頂きました!

重厚に存在感たっぷりに舞うかと思えば、
見惚れるほどキレよく格好良く舞い、
声は朗々と響き渡る―。
太鼓との息もばっちり合っていて。
神楽の世界にすっかり魅せられました。

あれだけの台詞を覚えアドリブも入れ、そして舞う。
それも、観ているものに感動を与える完成度で・・・。
一体、陰でどれほどの練習をしているのでしょう?
日頃からの努力の賜物ですね。

すべてを終えられたとき、皆さん汗ダクダクでした。
お疲れさまでした。
そして、本当に素晴らしいものを拝見させて頂き、
どうもありがとうございました。

誘ってくださったSさんにも、多大なる感謝を―。




神楽を拝見しながらね、想い出していた人がいます。
それは、伯父です。

私からすれば“すごく器用だなぁ”と思う父が、
「兄貴には叶わん」というくらいに器用で丁寧で几帳面だった伯父。
多くの趣味を持っていた方でしたが、そのひとつに「神楽面作り」がありました。

  

我が家には、伯父が作った二つの神楽面があります。
猿田彦命と素戔鳴命。
我が家をずっと守ってくれているよ!
伯父ちゃん、ありがとうね。

伯父の家には、面の縦の長さが70cmくらいの手作りのお多福と、
いくつもの大黒様が飾られています。

伯父が空へと帰った後から知りました。
大黒様の舞も、好きで舞っていたんだってね。
一度くらい見せてもらいたかったなぁ。


神楽を観た帰り道。
やさしく茜色に染まる空をゆっくりと歩きながら眺めていたら、
伯父の微笑む顔が見えた気がしました。

今日も良い一日でしたよ。
どうもありがとう。



“The Sence of Wonder ”のふるさと

2009-08-26 | 芸術・文化


今月初旬、ブログご近所さんである三日月51さんが紹介されていた写真展。
その開催を知ってからというもの、とても楽しみにしておりました。
そして今日、行ってきましたよ~(^^)

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              森本二太郎写真展
レイチェル・カーソン“The Sence of Wonder ”のふるさと
              センス・オブ・ワンダー

2009年8月25日~30日
時間:10:00~18:00 最終日17:00まで
場所:岡山市・山陽新聞本社ビル2階
   SANTA GALLERY(さん太ギャラリー)
後援:岡山YMCA,水島地域環境再生財団,
   日本環境教育フォーラム,レイチェル・カーソン日本協会

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写真展のタイトルにあります、レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』(上遠恵子訳・新潮社)。
友人・知人の贈り物として何度か選んだこともある、私の大好きな本です。


ただ今、私の手元には2冊の『センス・オブ・ワンダー』があります。
写真右:16刷 1998.10.5
写真左:51刷 2009.4.30


初版発行日は1996.7.25。
26刷より映画化を記念して、旧版のカバーおよび本文写真が新しく生まれ変わりました。
写真はどちらも森本二太郎氏の作品ですが、
旧版は日本で、新装版は本と映画の背景となったカーソンの別邸があるメイン州で撮影されています。


新装版が出たとき、写真が変わっているので購入しようかどうしようか随分考えました。
結局そのときは諦めたのですが・・・。


この度の写真展で購入致しました。
何とありがたいことに、森本二太郎氏のサイン入り!
ご本人がいらっしゃっただけでも感激なのに、お話して下さりサインまで書いて下さったのです。
本当にありがとうございます。
新装版とのご縁は、こんな風に繋がっていたのですね。





さて、写真展ですが―。
メイン州で撮影された写真が展示されています。
本当に素敵な空間が広がっていましたよ。


海辺、森、植物、被写体は私の大好きなものばかり。
心深くに沁みわたるような優しく美しい写真たち。
あの場にいると、澄んだ空気とその自然の中に抱かれているような
とても心地良い感覚になりました。


街の中の近代的な建物にあるギャラリーで行われたこの写真展。
一歩この空間に足を踏み入れると、街の中だということを忘れます。
ゆるやかな時の流れと、美しい風景写真に包まれて―。
まるで本当に自然の中に身をゆだねているようです。


写真好きな方はもちろん、
『センス・オブ・ワンダー』が好きな方、
自然が好きな方、
そして、時間に追われるように日々を過ごしているあなた、


ぜひ、SANTA GALLERY(さん太ギャラリー)を訪れてみてください。
森本二太郎氏の写真の世界に触れてみてください。
おすすめします。

魔法の手

2009-04-28 | 芸術・文化


前回の記事でご紹介しました、
ビーズ作家・幸(YUKI)さんのビーズアクセサリー展「ひだまり の うた」に行ってきました。

山陽自動車道をズンズン・ズンズン車を走らせ、目指すは赤磐市。
山陽ICを下りてすぐのところに、会場である「Cafe du Grace (カフェ ド グラス)」さんはありました。

ホワイトを基調とした洗練された佇まい。
カフェとギャラリー「921Gallery」が併設された、雰囲気の良い素敵なお店でした。


さて。
期待を膨らませ、ギャラリーの扉を開けてみると―。



やわらかな光と、温かな空気であふれていました。
そして、スタッフさんが笑顔で迎えてくださいました。
 
  「ひだまり の うた」

展示会のタイトル通りの世界が、足を一歩踏み入れたとたんに広がっていました。



幸さんは、このビーズアクセサリー展のために、約300点もの作品を制作されたそうです。
思いが込められた作品が300点!!
全てが並べられた会場は圧巻だったでしょうね。


私がお邪魔したのは、最終日の3時過ぎ。(展示会は5時まで)
「皆さまに買って頂いて、数がだいぶ減っていますが」
と、恐縮気味におっしゃられたスタッフさん。
皆さんに気に入って頂けて、嬉しいことではないですか(^^)♪



幸さんの作品は、
すご~く繊細で、結婚式やパーティーで身に付けると良いのでは?というような作品や、

 

キュートだったり、エレガントであったり、
フォーマルからカジュアルなものまでと、とても幅が広くって。
ネックレスにブレスレット、指輪、ストラップやしおりまで。
種類もさまざまです。

拝見していて、ワクワクしました。
会場にいらっしゃった他のお客様方の目も、キラキラと輝いていて幸せそう。
みなさん、笑顔でご覧になっていましたよ。




さてさて、私ですが。
今回お目当ての作品がありまして。
やもりんさんのブログにアップされていた写真を見た時から気に入っていたのです。


ふふふ。
ちゃんと、待っていてくれましたよ~♪
ジャーン!それがこちらです。↓

 

先日、祭りごとやコンサート、ちょっとしたお食事会に着ていけるようにと、
黒いワンピースを購入したのです。
それに合わせようと思って、ね。

そして、もう1点。こちらもモノトーン調です。
(ブルーや紫・ピンクなども大好きなのですが、今回はどちらもモノトーン)



ありがたいことに、やもりんさんちひろさんCyokoさんがお見立てしてくださいました。
美女ばかりに囲まれてドキドキ。
皆さんオシャレで素敵な方たちで。
音、言葉、食物。
それぞれの表現のプロで、すばらしい感性をお持ちの方々なのです。



幸さん、どうもありがとうございます。
幸さんのおかげで、いい出会いをさせて頂きました。
幸さんの手は“魔法の手”ですね。
ビーズを繋ぎ素敵な作品を紡ぎだす、魔法の手。
人の“こころ”と“こころ”も繋ぐ、魔法の手。
温かな手、なのですね。



そうそう、会場には奇麗なポストカードも並べられていましたよ。
幸さんの作品をちひろさんが写真に収め、作成されたそうです。
素敵でしょう~♪
すっごく気に入って、購入しました!
こんな風に写真が撮れるといいなぁ。

このポストカードの写真ね、Tシャツにプリントしても可愛いのではないかなぁ、
なんて思ってしまいました。



そしてそして、感動したのが動物シリーズ。
本当にすごい!の一言。
筋肉もちゃんと表現されているんですよ。

平面(絵)でも表現できない私としては、立体で表現できるって羨望の眼差しです。
それよりも、何もないところから創り上げるということが凄いです。
創造できる方って、尊敬します。
努力と工夫を重ねられていらっしゃるのでしょうから。

 

ミニチュアダックスなどワンちゃんが何種類かいたのですが、
何と首が動く(まわる)ように作られているんですって。
可愛らしい上に、本当に精巧にできています。



そしてこちらが、出迎えてくれ見送ってくれた「見守りカエル」。
「Beads Mania Contest 2007」での「モチーフ部門優勝作品」だそうです。
すごく可愛いらしくって、この子がお家にいてくれたら元気に帰れそうですね。
私は見送ってもらって、幸せいっぱいの気分で会場を後にしました。


そうそう。
帰る前に「Cafe du Grace」さんで、ホッと一息コーヒータイムを楽しみました。
幸さんのことが綴られた「ひだまり」というエッセイを読みながら。
(「ひだまり」は池田智恵美さんが書かれた、碧天舎 碧天エッセイグランプリ優秀エッセイ賞受賞作です)



家に帰るまでも、帰ってからも、数日経った今も。
幸せな余韻に浸っています。
幸さん、スタッフのみなさん、
幸せなひとときをどうもありがとうございました。
そして、お疲れさまでした。


幸さん、これからも皆に幸せを届け続けてくださいね♪

文化の日

2008-11-03 | 芸術・文化
11月3日の文化の日。
みなさま、いかがお過ごしでしたか?
私はというと―。
この日一日を振り返ってみて、偶然にも「文化の日」らしく?過ごせたように思います。

まずは「JFE西日本フェスタinくらしき」に出かけました。
会場となっているJFEスチール(株)西日本製鉄所さん。
我が家から車だと15~20分くらいの距離なのですが、構内に入ったのは初めてでした。

毎年お祭りをされているのは知っていたのですが。
行ってみてビックリ!!
敷地が広~~~い。
倉敷と福山の工場を合わせると、何と東京ドーム550個分の広さになるそうです。
迷子になりそう・・・。

人もどこからこんなに来られたの?というくらいの、大勢のひと・ヒト・人で。
模擬店もずら~りと並んでいて。
すごい規模のお祭りでした。

さて、お目当てはというと。
倉敷天領太鼓さんの演奏でした。
仲間たちと一緒に、客席の一番後ろに立って拝見・拝聴させて頂きました。
いつ見てもいいですね。和太鼓って。

マイクの関係か、それともドーム型のテント屋根のためか、音が少しこもって聞こえたのが残念でしたが…。
曇っていたのももしかしたら影響しているのかもしれません。
屋根がなかったら、もっと空にスコーンと音が響いて聴けたかな~。

それにしても。
何であんなに長時間もの間、力いっぱい打てるのでしょう。
それも腰がしっかりと落ちた状態で、所作も奇麗。
日々の鍛錬の賜物なんでしょうね。



太鼓を堪能したあとは、天満屋倉敷店へ。
行こうか行くまいか考えていたのですが、この日行って正解でした!
現在開催されている'08倉敷フォトミュラルの関連企画として、天満屋倉敷店では「キャノンフォトコレクション展」をやっていたのです。

キャノンマーケティングジャパン株式会社が所有する8作家40点の写真作品が独自の方法で展示されています。
8人の写真家の名前を見ただけで感動しますよ!
ここでこの方々の作品を拝見できるんだ!と。

【展示作家】(敬称略)
浅井愼平 岩合光昭 岡田昇 竹内敏信 田中光常
中村征夫 前田真三 水越武

写真集で見た写真が目の前にあるという喜び。何とも言えませんね。
岩合さんのクジラやヌーの写真は、何度目にしたことでしょう。
田中光常氏の作品「ホッキョクグマ」(1992年)のキャプションにはしみじみとしてしまいました。
 「星野道夫君が案内同行してくださった。」
私の大好きな写真家・星野道夫さんは、若い頃に田中光常氏の助手をされていたんですよね。
中村征夫さんの水中写真にもいつも魅せられます。
ナポレオンフィッシュの何とも愛らしい表情には笑みがこぼれました。
それから、岡田昇さん。
名前を見つけた瞬間に、生の作品に出合えたことに感謝しました。
2002年の穂高岳で遭難し、消息を絶ったニュースは衝撃でした。
力強いヒグマの写真を拝見しながら思いを馳せました。

あまりゆっくりできなくて残念でしたが、観ることができて本当に良かったです!
素晴らしい作品ばかりなので、お近くの方は是非ご覧になってみてくださいね。
私ももう一度ゆっくり観に行こうかな~。

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'08 倉敷フォトミュラル
キヤノンフォトコレクション展 『水の景』

展示作家
浅井愼平 岩合光昭 岡田昇 竹内敏信 田中光常
中村征夫 前田真三 水越武

■10月22日(水)→11月9日(日)
■天満屋倉敷店 1階 イベントスペース
**********************

和太鼓と写真の世界を感じられた、素敵な秋の一日となりました。
「文化の日」ありがとう♪

仏心

2008-05-13 | 芸術・文化
日曜日。
予てより拝見することが念願だった、佛像に会いに行ってきました。

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「大仏師 松本明慶 佛像彫刻展」
2008年5月9日(金)~18日(日)
天満屋岡山店6階 葦川会館
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大仏師・松本明慶さん。
鹿児島県最福寺の世界最大級の木造仏(弁財天坐像)、広島宮島・大願時の総白檀の千手観音丈六大仏など、数々の素晴らしいお仕事をなさっています。
2007年には、NHK教育テレビ趣味悠々「佛のこころを彫る」の講師をされていました。

私が明慶さんの存在を知ったのは、10年ほど前になります。
彼のお弟子さんである、佛像彩色師・長谷川智彩さんの紹介記事を雑誌で読んだのがきっかけでした。
智彩さんの仕事に対する姿勢に感銘を受け、この方のお師匠さんはどんな方だろう?と思ったのです。
そして、“いつか彼らの手掛けた佛像を拝見したい”と願っていました。
今回、嬉しいことにその機会に恵まれたのです。

会場に展示された約300点余りの佛像を目の前にし、心が洗われるようでした。
明慶氏は言われています。
「仏はどこに一番住みたがるのだろう?と考えたら“赤ちゃん”だと思う」と。
だから明慶氏の造る佛像の手足は、赤ちゃんのようなやわらかな丸みと質感で表されていました。

帰りにサイン入りの作品集と「佛の香」を購入。
「佛の香」の説明書きにはこう書かれていました。
「松本明慶工房において、日々佛像謹刻の際に、みほとけと共に生まれ出余材のみを用いて製造された白檀香です」
今、部屋の中にさわやかな白檀の清浄な香りが漂っています。

展示会の期間は18日(日)まで。
滅多にない機会です。
お近くの方は是非。