紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

大道芸を見る

2009-07-22 09:00:59 | 日記
過日北海道新聞の地方版に、大道芸人ギリヤーク尼ヶ埼氏の公演が小樽であると出ておりました。7月18日と24日の二回行われると言うことで、18日(土)小樽運河側の運河プラザ広場で行われた公演を見てきました。

去年も同じ頃ここであった公演を見たのですが、その激しさと言うか情念に圧倒された記憶がよみがえり、再度見たい衝動に駆られたのです。

事前に配布された資料によれば、氏は昭和5年生まれといいますから78歳でしょうか。今年心臓病を患い、ペースメーカーを植え込んで、まだ三ヶ月しか経過していないと言うことでした。

最初の演目は、「じょんがら一代」です。激しい津軽じょんがら三味線の曲に合わせ、縦横無人に走り回り、転げまわり、破れ三味線を打つ様は、見るものを圧倒します。その行動力はとても78歳の老人とは思えませんでした。



演目は三つだけでしたが、二番目では、観客を巻き込んで踊りまくっていました。演目の合間には、投げ銭が飛び交います。最後の演目は「念仏じょんがら」です。大きな数珠を振り回し、幾重にも囲んだ観客の外側にまで飛び出し、バケツの水を浴び、石畳の上をのた打ち回ります。



クライマックスは、数珠を振り回し、亡き母の遺影を抱え「かあさーん」と一言叫ぶシーンでしょうか。事前に配布された資料によりますと。平成7年1月17日の阪神大震災を契機に、それまで念仏じょんがらは「鬼の踊り」であったものが、「鎮魂の踊り」に変ったようです。



亡き母を思い、その魂を沈める踊りは、鎮魂の踊りと言うよりも、むしろ何かに取り付かれた情念の踊りだったように思いました。その激しい、魂をこめた踊りに圧倒された一日でした。
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