<市立小樽病院横の坂道を下って、信香、若松町の住宅街に出ると、突然不思議な郵便局が…>
前回は小樽観光街の中心であるメルヘン広場、堺町通りを見て回り、観光客がかなり戻って来たことを実感しました。今回は同日(10月25日・日曜)に、日銀通り、旧国鉄手宮線と、小樽を代表する二つの商店街であるサンモール一番街と花銀通商店街を、そして27日(火曜)にJR南小樽駅から南側の信香町、若松町、南樽市場(新富町)界隈を見てきました。
旧日本銀行小樽支店(現日銀金融資料館)向かいが、「小樽文学館・美術館」です。同館では現在野幌森林公園の一角に建てられた「北海道開拓百年記念塔」展(10月3日~11月29日)が開催中です。同塔は、老朽化が進み、解体が検討されているとか…。「塔を下から組む」と題してパネル展が行われ、見てきましたが、それはいずれ紹介するとして…。
日銀横のイチョウの葉も、黄色が多くなってきました。
美術館前から露出を大幅に、アンダーにして撮ると、屋根の塔がくっきりしてとてもインプレッシブな画像になった気がします。
なお、明治45年に建てられたこの建物は、日露戦争(M37-8年)後であり、外国軍の艦砲射撃にも耐えうる設計だと言われている。なお設計者は、東京駅の設計を手掛けた辰野金吾である。
旧国鉄手宮線沿いの木々もすっかり紅葉しました。
美術館横出入り口の門塀に這う蔦も、真っ赤っ赤。
旧色内駅横のベンチで一休み。見上げるとモミジの葉が赤く染まって、プロペラ模様の種が可愛い。
都通商店街とともに、小樽を代表する商店街「花園サンモール一番街」も、閑散としている。いくらコロナで外出自粛とはいえ、日曜日の午後、まさに衰退する小樽を象徴している。
サンモール一番街角のコンビニローソン隣のビルの入り口に置かれたピンクの自販機が目立つ。北海道発のバーチャルアイドルと言うと「初音ミク」だが、それ以外にも道内で有名な「北乃カムイ」がいる。北乃カムイについては、当ブログ「2015.1.10付け北乃カムイ歌で全国デビュー」を参照してください。
老舗の喫茶店「つどい」も閉店して何年になるだろう。店名のつどいの「つ」が落ちてる。左隣の、パチンコ店も閉店したまま。
サンモール商店街から続く「花園銀座商店街」も衰退が激しい。あちこちに、閉店のお知らせの張り紙があったり、シャッターが下りたままの店舗も有ったり…。銀座どころではない、沈座だ。
地元では老舗で有名店の陶磁器の「よしかわ」も閉店のお知らせが貼られていた。同じく、うどん・ラーメンの老舗「鍋匠」も閉店した。
花園町のはずれからマンションの脇道を通り、細い小路を降りて踏切方向に行くと…玄関、窓が戸板で封じられた不思議な家が現れた。人の住んでいないような感じがするが、屋根の上に伸びた煙突が、真新しく見える。不思議な家だ。
踏切を渡って相生町に出ると、昔懐かしいくみ上げポンプがぽつんと立っている。このポンプは、私が学生のころ(S37~41年)から、この場所に立っていた。後ろの家は新しく建て替えられているのに、ポンプだけがなぜ、そのまま残されたんだろう…?。
☆さて、二日後の10月27日(火)、今度はJR南小樽駅から札幌寄りの信香、若松、新富町(南樽市場)界隈を散策してみました。
表題の掲げた画像の「郵便局もどき」を探してふらふら歩くと、大根を干してる家を見つけました。今時自宅で漬物にする大根を干しているのが珍しい。それにしても、郵便局もどきは…どこだ。以前車で通りすがりに見かけただけで、所在地がわからない。適当に歩けば…出くわすか。
あった!踏切を超えた国道寄りで見つけた。若松2丁目らしい。このポストの持ち主は、趣味で集めてる方で、ここは郵便局ではなかった。それにしても、いろんなポストをよく集めたものだ。
若松町、信香町から、勝内川を渡れば南小樽市場(新富町)だ。通称南樽(なんたる)市場と称している。コロナ騒ぎとは関係なく、いつも通り賑わっている。撮影時が、午後1時半ころ、客足の少ない時間帯で、夕方になれば、この数倍の人出となる。
相変わらず深沢肉店前は混んでいる。
南樽市場国道側入り口のガラス窓には面白い絵が描かれている。こちら側の出入り口のすぐそばに、豆腐で有名な土門商店や、みかんと言う市内でも有名なラーメン店があります。
さて南樽市場を後にして、自宅方面に向かう途中で見かけた光景。別にどういうこともない光景ですが…。玄関に除雪用スコップが並べられ…人の住んでる気配があります。しかしタバコと書かれた看板下のシャッターに、蔦が絡まり、開け閉めした気配がありません。○○商店の看板も見えます。
青いトタン葺きの倉庫の表面のペイントがはげ落ちただけですが…。なんとなく、インド、オーストラリアに、似ているような、いないような…