紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

冬の情景…その2・道東編

2017-02-05 06:00:00 | 写真

                             <金色に輝く樹氷  釧路湿原展望台にて>

 

現役のころ、平成6年から9年までの3年間釧路に勤務したことがあります。食べ物、特に海産物の美味しい街ではありますが、単身赴任のうえ料理が全く不得手な私は、もっぱら外食と出来合いの総菜を買って食べておりました。家族の束縛を離れての単身は自由でいいのですが、一つだけ不便なのは帰宅すると冬は家の中が深々と冷え込んでいることでした。窓が防寒のために三重になっているのにもびっくり…

冬の寒さは道内では旭川、帯広に次いで寒いのではないかと思っています。緯度の高い北見の方が、好天日が多くて暖かいと言う話しも聞きました。ともあれ3年間に体験した冬の画像を中心に、その後平成20年ころにも何度か撮影に行っておりますのでそれらを含めて掲載します。なお後半の帯広については、道東撮影ツアーの際の画像です。

 

☆釧路の2月にはマイナス20度の日も珍しくはない…


釧路市内を流れる旧釧路川の河口付近は「釧路漁港」となっています。冬はこのように蓮葉氷が見られます。右上に日付が読み取れますが平成9年撮影で、フィルムです。当時通勤時にコンパクトカメラで撮り歩いていました。
<新釧路川と旧釧路川> 
元々は「釧路川」が正式名称。 いわゆる街の真ん中を流れており、下流には久寿里橋や、幣前橋がかかっています。この河川が時折氾濫するために、途中に水門を作り、掘削・分水して郊外から海にそそぐようにしました。この新しい川を「新釧路川」と言います。元からの釧路川を「旧釧路川」と名付けましたが、市民の要請で旧をとって、釧路川に改称されました。少しややこやしいかも…

 


もう少し上流に進むと釧路川は湿原の中をくねくねと曲がりくねって流れます。川は結氷して、一部流氷となって河口に流れて行きます。オホーツク海に押し寄せる流氷も同じ原理で、アムール川で出来た氷が海流によってオホーツク海に運ばれると言う訳です。釧路川の氷は河口から海に出る際に殆どが溶けてしまうとのことです。なお画像の氷(流氷)は、流れに乗って河口に向かいますが、川の湾曲部分にぶつかり、ゴーンと言う大きな音を立てます。


久寿里橋の袂から早朝撮影。氷が張っています。


幣前橋に建つ四基の乙女の像。3月中旬、転勤の内示が出たため、カメラ(OLYMPUS OM-4)を持ち歩き市内の風景を撮りあるいてました。暴風雪のあと像がこのように雪で覆われて、珍しい画像になりました。
なお、画面の左右に僅かですが弓形のフレアーが見えます。これはシャッター幕を引っ張る紐が、故障して緩んだためでした。勿論後日修理に出して直していただきました。


釧路湿原の夜明けです。この日の朝はマイナス20℃をさらに下回る寒さでした。展望台の後ろから陽が射すと、樹氷に覆われた湿原は一面ピンクに染まりました。(H21年Freeml「冬のハッピーフォトコンテスト」 1位「釧路湿原の朝」)
液晶テレビが出始めたころで、賞品はブルーレイデスクデッキでした。当時液晶テレビと大差ない価格だったと記憶しています。このデスクデッキ、今も大活躍です。


湿原のよどみに映り込んだ桜、ではありません。朝日に輝く樹氷です。


ダイヤモンドダスト、写真に撮るとただのゴミにしか見えないのが残念。


鶴居村で行われた「鶴前結婚式」、鶴を撮影に行ったら偶然このイベントに遭遇。撮影OKと言うことでバチバチとらせていただきました。内地から来られたカップルもいて、ぶるぶる震えながらの結婚式、多分一生の思い出になったことでしょうね。

 

 

☆帯広を流れる十勝川は、樹氷のメッカ

寒さでは釧路より帯広・十勝管内の方が厳しいでしょうね。なんといっても管内には日本一凍れる大地、陸別町がありますから…


十勝川にかかる十勝大橋、川面にはケアラシが、そして氷塊がゆっくりと流れていました。


川沿いを進むと支流に出ましたが、流れが緩やかで白鳥が数羽、餌を探しているようでした。


ケアラシ立つ川面の白鳥を撮る写友。


河川敷の木々や雑草は樹氷で真っ白。


十勝晴れの青空をバックにすると、樹氷が一段と映えます。 

さて十勝から北上して然別湖に行ってみます。ここでは湖上でコタン祭りが行われています。氷の厚さ40㎝にも達する湖上にいくつものアイスハウスが作られています。


一歩中に入ると広いアイスバーがあります。残念ながら宿泊ではなく車で移動しますのでアルコールはご法度。見るだけで我慢。


湖上に作られたアイスハウス。


国道を更別村に向かうと、吹きさらしの道路上で、粉雪が舞い踊っているように見えます一直線の道路、まさにデッカイドー、北海道の風景。


これも一直線に並んだ防風林。


防風林のそばには農家がぽつんとあります。朝日にピンク色に染まって、とてもメルヘンチック。しかし生活者にとっては厳しい冬なんです。画像をよく見ると、粉雪が上空まで舞い上がっているのがわかります。


ケアラシなのか粉雪が風で舞い上がっているのか遠くからは判別できません。

コメント
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