紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

小樽の秘境・青の洞窟クルージング

2016-09-12 06:00:00 | 写真

 

8月上旬のことです、暑い日で空には雲一つなく、真っ青で、こんな日に海水浴でも…と思いながら堺町通りを歩いていました。北一硝子の前で、真っ黒に潮焼けした青年が、クルージングの看板とパンフレットを手に客引きをしています。ふと看板を見ると「神秘と迫力・小樽の感動クルージング」「必見・小樽青の洞窟」という文字が飛び込んできました。かねてからフェイスブック等で青の洞窟についてはいくらかの知識があり、一度は行ってみたいと思っておりました。

青の洞窟と言えば、イタリア・カプリ島の「青の洞窟」を想起しますが、なかなか行く機会もありません。また行ったとしても当日の天候次第で、100%体験できるわけではありますん。とすれば今日は絶好の好天、風もないし…@5000円×2人分は多少出費ですが、家内と体験してみることにしました。乗客は我々夫婦と帯広から小樽観光に来たという親子4人の計6人。まずは高島漁港のクルージング発着所『小樽ファンクルージング』へ。

 


発着所は現在工事中で、近日中には駐車設備、飲食コーナー等が完成するとか… 絶好の好天、遠く対岸の暑寒別連邦が見えます。

 


正面は高島漁港。右手に見えるのが高島漁港のシンボル弁天島。

 


漁港から外海に出ると多少ゆれます、酔う方は揺れの少ない後方席へという案内にもかかわらず、船長の前の最先端の座席に着席。写真撮るには障害物の無い一番前に限る。これが大失敗のもと…後部座席の乗客は悠々と写真撮っている。

 


外海に出ると…一見凪のように目えていても、かなりのアップダウン。特に船の最先端は、波を乗り上げたときは数m飛び上がったような感じ、波の突端から下るときは、やはり数m落ち込んで、ド~ンと船体ごと叩きつけられる感じ。数十分この繰り返し。写真どころではない。一瞬たりとも手すりから手を離すことが出来ない。
画像が右下がり? カメラを両手で構えられないので、水平を保つどころでない。シャッター押すのもやっとのこと。 

 

 


往復90分のクルージングですが、祝津オタモイ海岸沿いは奇岩奇跡のオンパレードですが、とてもシャッター押すチャンスはない。見かねたガイド嬢のTさんは、帰りはゆっくり回りますのでシャッターチャンスがありますとのこと。

 


やっと青の洞窟近くにやって来ました。この辺りから海の色がマリーンブルーになってきました。

 


水上バイクが数台見学に来ています。

 


青の洞窟のすぐそばに「窓岩」があります。

 


クルーズ船はこのまま洞窟内に進みます。洞窟内では左に曲がって別の出口に進みます。日差しや場所によって海水の色はさまざまに変化します。

 


洞窟内から進行方向を見ると、洞窟の壁が…苔のような、錆のような…着色が不思議。

 


入ってきた方を振り返ってを見ると…洞窟内は揺れがありません。

 


う~ん、今一つカプリ島の青の洞窟とはイメージが違う…ような、

 


出口付近の波は確かに青いが…もう少しじっくり海中を撮りたかったのですが、次のクルージング船が待機中とのこと。

 


帰りはやや速度を落として、奇岩奇跡を見学できるように進みます。う~ん、顔にも見えるけれど…なお帰路については、最前席から船長の後ろの席に移動。

 


オタモイ龍宮閣のあった近くの監視小屋。このような不便なところに誰か住んでいるのでしょうかね?崖の上から降りる道はないし…

 


かつて龍宮閣のあった場所は今は廃墟。

<「龍宮閣」について 小樽市博物館資料、小樽観光案内等による>
かって、この景勝地に大リゾート基地が存在した。昭和初期、隆盛を誇った割烹「蛇の目」の店主加藤秋太郎は小樽には見所がないという知人の言葉に奮起し、名所探勝の日々にあけくれる。そして、ついに、古来白蛇の谷と呼ばれたこの地を探し当て、昭和11年「夢の里オタモイ遊園地を」完成させた。
 その規模は当代一を誇り、ブランコ、すべり台、相撲場等の遊園施設のほか、「竜宮閣」や弁天食堂といった宴会場や食堂を設けた。特に京都の清水寺を凌ぐといわれた竜宮閣は、切り立った岩と紺壁の海に囲まれ、まるで竜宮城のお伽の世界のようだったという。
 最盛期には一日数千人の人々で賑わったこの施設も戦争が始まると贅沢とみなされ客足が遠のき、戦後、これからという昭和27年5月営業再開を目前に控えながら、不慮の失火から火災が起こり、龍宮閣は全焼した。
 現在、遊園地の跡を偲ばせるものは断崖の上に残った竜宮閣の礎石と遊歩道トンネルの部分だけである。

手前の浜は海水浴場としてにぎわった。現在はここに至る道路は落石等の危険もあって全面的に通行止め、立ち入り禁止になっている。


さて、奇岩奇石も見学終えてクルーズ船は祝津展望台・日和山灯台のある高島岬を回って、高島漁港に戻ってきました。往復90分のクルージングでした。



祝津展望台の先にあるトド岩を回って高島漁港に入ります。



船長のモリタさん、ガイド(兼社長)のタダさん、有難うございました。


現在小樽市内にはこうしたクルージングを行う会社は10社ほどあって、それぞれ発着所が異なるとか。今回は高島発着の「小樽ファンクルージング」を利用しました。青の洞窟見学は10月末で終了ですが、クルージングは冬期間も行っているとのことでした。

 




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