紅露の写真日誌…北の大地・夢空間

小樽・札幌の風景、イベントが中心

イヌの散歩道~勝納臨海公園編

2013-06-01 06:00:00 | 街中ウォッチング
街中からは、すっかり雪は消えてしまい、南側の毛無山や西側の天狗山にわずかに残っているだけになりました。冬の間は閉鎖れていた(というより冬は積雪で入れない)、勝納臨海公園も清掃されてきれいになっています。雪解け直後は、心無い利用者によって棄てられた、空き缶やビニール袋、弁当の食べ空などが雪の下から現れ、まるでゴミ捨て場状態です。それにカラスの悪戯かと思われますが、岸壁に密生するムラサキ貝の貝殻が散乱しています。

それらも清掃されて、すっかり綺麗になり、新緑になりつつある臨海公園。ここも我が家のイヌの散歩道のひとつになっています。前回4月18日付ブログ水天宮編の続きです。5月も第4週以降になってやっと暖かい日が続き、八重桜が満開となり、木々が本格的に緑色となってきました。


久しぶりの好天。50mほど坂を下ると、メルヘン広場です。奥に見えるドームは「洋菓子のルタオ」。それにしても足の短いイヌだな、なに、飼い主にそっくりだって?


メルヘン広場は、9時前後から観光客がちらほら


この土産品店は去年までは小樽家という…、あれ、れ、同じ小樽家だけれども店舗名を「なまら屋」に代えたらしい。取扱い品も以前はごく普通のお土産品店だったに…

昨今テレビ等でタレントが盛んに「なまら」を連発しますが、道産子の私でさえ「なまら」には違和感を覚えます。まして女性タレントが口にする言葉ではないと思うんですが…。北海道の方言というよりは、いわゆるスラングで、昭和30-40年代男子高校生が突っ張った感じで使っていたのを覚えています。道産子でも一般の方が使う言葉ではありませんでした。まあ、言葉は生き物と言いますので、時代とともに語用が変わるのでしょうが…

オルゴール堂の横を進んで埠頭方面に歩くと、高速道路小樽インターから余市方面へ向かう臨港線にぶつかります。この臨港線は片側3車線あります。どういうわけか、臨港線を挟んで海側は運河付近をのぞいて、観光客がほとんど立ち寄りません。尤も観光土産品店がありませんので当然と言えば当然なんですが…。以前は観光客を目当てに飲食店等が出店してきたことがありますが、数か月で閉店撤退を何度か繰り返しています。


今回は中華料理店、というかラーメン屋さんが出店したようです。ここは2年ほど前にロシア・インド料理店が出店しましたが、その直後に「シェフが研修中で休みます」という張り紙とともに閉店してしまいました。確かその前は回転ずし店でしたが数か月もたなかったような…。


中華料理店側から運河方面を見ると、手前の空き地には、以前「こだまタクシー」の社屋がありました。現在は工事中のようですが、駐車場でもできるのでしょうか。

さらに海側に進みます。本来ならば道路に沿って臨海公園に向かうのですが、遠回りになります。そこで中央ふ頭港内を横切って、小樽港縦貫線道路に出ます。さらに勝納大橋を渡りきると、そこが勝納臨海公園です。公園からは右手に日本海フェリーの連絡船が見えます。左手の中央埠頭には、時折ロシア船が入っています。今日も古びたロシア船が1隻入港していて何やら作業中のようです。


よくこぼれ落ちないものだと思うくらい中古車を山積みにしています。数年前までは埠頭に並びきれないほどのロシア船が来て、中古車の積み出しを行っていましたが、ロシア側の輸入規制強化で、近年は埠頭もがらんとしている。


ここの公園は平日は釣り人以外おらず、イヌのリード線を離して自由に走らせても構わない(と自分で思っているだけ)。時々ほかのイヌの散歩と鉢合わせしますが、その時はリード線をしっかり持って…


この日は土曜日、親子連れれが釣りを楽しんでいました。奥のロシア船は数日前にも、中古車を積み込んでいましたが…


公園駐車場側の松の木の下4分の1ほど枝が取り払われて今した。切り払われる前は、枯れ枝等が重なり合って、そこに空き缶や食べ物のかす等を捨てる不心得者がおりました。また夏になると、この松の根元に、直径20~25㎝ほどもある巨大なキノコが発生します。なぜ誰も採らないのかと思って、図鑑で見ると、天狗茸、猛毒のキノコでした。


5月も下旬になるとレンギョウがまぶしいほどになります。奥は白樺の木、枝が緑色になってきました。


公園の芝生も一面タンポポが咲き乱れています。1~2週間もすれば、綿毛になってしまいます。


パノラマで撮影。右手のフェリーは午前10時半に新潟に向けて出港します。左の茶色のオブジェは、かつて岸壁が整備されていなかったころに使われていたブイです。このブイは実際に使われていたもので、2000トンクラスの船が係留できたそうです。


上のパノラマ写真を、超魚眼レンズ風に加工してみました。360度超魚眼風の加工についてはFacebook友の江田さんの教えて頂きました。


勝納大橋の下には公園と勝納川河口の遊歩道を結ぶ地下歩道があります。この壁面のいたずら書きはなかなかアートっぽい。「おい、イヌ、そろそろ帰るぞ」と言うと戻ってきました。

さてイヌも散歩を十分楽しんだところで、そろそろ帰宅時間です。勝納川の河口付近はボートの練習場にもなっていて、この日は数艘のボートが沖から戻ってきました。


ロシア船の傍を通って勝納大橋の下をくぐります。


こちらは一人乗りのボート。この画像のオレンジ色の橋を渡って戻ります。

朝来た同じ道を通って自宅に戻ります。約30分間の散歩でした。
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小樽桜めぐり~その2

2013-06-01 01:17:22 | 日記
前回小樽桜めぐり~その1(2013.5.28日付当ブログ)では主に5月中旬に撮影した「長橋苗穂公園の桜」「手宮公園・緑化植物園の桜」「JR南小樽駅の桜」「色内町二段公園の桜」を見てきました。あいにく曇天の日が多かったこと、5月上旬のが異常に寒かったことなどから、エゾ山桜と染井吉野の開花が大幅に離れたことなどから、どこの桜もボリューム感にかけて、冴えが今一つありませんでした。今回ご紹介する「天上寺の桜」「水天宮の桜」「朝里ダムの桜」は好天に恵まれたこともあって、青空との対比が綺麗でした。


(5) 入船町の天上寺の桜

このお寺は、明治13年、奥沢十字街近くに浄土宗函館中教院小樽出張所を開いたのがはじまりで、明治15年に天上寺を公称しています。この本堂は、明治23年に入船十字街近くに建立され、その後、大正4年に現在地へ移築されました。当寺は、信州長野の善光寺グループに属し、本堂等の作りも善光寺を模した入母屋妻入り、軒下に裳階を付けています。平成6年には小樽市の歴史的建築物に指定されています。


山門の前をどこかの幼稚園児たちが通って行きます。


ここのお寺には六地蔵が祭られています。


エゾ山桜も花よりも茶色の葉っぱが例年に比べ多いような気がします。5月上旬の寒さのせいかもしれません。


つつじも今が盛りです。上の3カットは5月20日撮影(曇り空)、以下のカットは5月24日撮影(快晴)。


桜はやはり青空がマッチする。エゾ山桜は葉が緑色に変わって来ています。


染井吉野(だと思うのですが…?)は4分咲きくらい。


山門の外側から撮影、WBをミスってしまいPCソフトで補正しましたが、青味が残ってしまいました。


(6) 小樽公園の桜

小樽で最も古く明治29年に開設された公園で、市の中心部にあってしかも高台にあるため石狩湾が一望できます。天気の良い日には対岸の増毛連が望め、残雪の山々が対岸いっぱいに広がります。園内はとても広く、市民会館、総合体育館、公式野球場(桜ヶ丘球場)、野球練習場等が併設されています。公園内には約900本のエゾ山桜、染井吉野、八重桜があり、また小樽市の花つつじが約7000本あって、この時期は多くの市民が散策に押し寄せます。


海側の斜面にはつつじが多く植樹され、桜は数えるほどしかありません。桜は総合体育館と緑小学校との間の道路わきに数多くあり、この日も満開でしたが、あいにく腰痛で近くまで歩いて行けませんでした。


青空が出た時を狙って撮影。


上の撮影とは別の日に行きましたが、すでに桜は終わってました。桜ヶ丘球場横の老木の梅が満開でした。

なお、小樽では梅は桜ほど数はありませんが、津軽海峡を渡ると梅と桜の開花が逆転することもあります。内地、特に関東以西では、2月梅、3月桜と、花札通りですが、北海道では5月が桜と梅になります。


(7) 水天宮の桜

安産の神様と言われる水天宮は、福岡県の久留米市の水天宮が総本営で、全国各地に末社があります。小樽市内中心部の高台にある水天宮もその一つです。小樽の水天宮の歴史は古く、1919年(大正8)に建立。急な石段を上ると境内からは、小樽港や堺町、東雲町などの昔ながらの情緒が残る家並みを見渡すことができます。周辺には旧寿原邸や旧板谷邸など、往時の面影を残した、小樽の繁栄を偲ばせる歴史的建造物が多くあります。境内には石川啄木の歌碑(悲しきは小樽の人よ…2013.4.18付ブログ「イヌの散歩道~水天宮編」後半参照)も立っています。


電線は邪魔ですが…


エゾ山桜の葉が緑に変わってきました。


水天宮境内は小樽市眺望地点のひとつになっています。


赤い服の女性がスマートホンで撮っているようです。奥に黒く見えるのが啄木の歌碑です。


青空をバックに…


(8) 奥沢水源地の桜

大正3年から約100年近くも小樽市民の水道水として親しまれてきた奥沢ダム(奥沢水源地)も、老朽化から堰堤の一部に陥没が見られ、補修費用の捻出不可能から平成23年にダム閉鎖が決まりました。この水源地は市民にも親しまれており、その後の活用が現在検討中です。ダムの閉鎖にもかかわらず、季節が来れば桜が咲きます。堰堤が取り払われましたが、周辺にはマムシが出るということもあって内部への立ち入りは禁止されています。早く市民が楽しめる公園として整備してほしいものです。


入り口付近がらゲート方向を見ると、かつての取水塔が空しく突っ立っている。


かつては対岸の木の根元付近まで水位があった。


周辺の山々には、春紅葉が見られる。

春紅葉については、2010.6.1付ブログ「春の紅葉」に詳しく載せておりますので参照してください。


(9) 住吉神社の桜

明治元年に創建された小樽総鎮守としての住吉神社は、市民に親しまれ、春は桜、秋はイチョウ、モミジが彩ります。5月26日撮影に訪れたときには、エゾ山桜はほとんどが葉桜状態で、八重桜はいまだ蕾のままでした。例年であれば、時をおかずにエゾ山桜とともに咲くのですが、今年は八重桜は大幅に開花が遅れています。


リンゴの花にも似た白い桜、種類はわかりません。


おみくじが結び付けられています。


手水鉢の桜の花びら。後ろの三色は、九星運勢の立て看板の色が映り込んだもの。


(10) 朝里ダムの桜

平成5年に完成したこのダムは、小樽~定山渓を結ぶ道道1号線沿いにあります。ダムの完成に伴い道道1号線のルートが変更となり、ループ橋となりました。またダム周辺には朝里ダム記念館のほか散策路や展望台が設けられました。更にダムの直下には広場が整備され休憩所やテニスコート、駐車場などが作られ、市民の憩いの場ともなっています。とりわけ秋になると周辺の山々の紅葉が綺麗で、多くの市民が散策に訪れます。また桜もダムの周辺駐車場付近の湖畔に植えられています。散策する市民がちらほら見られます。


駐車場から続く湖畔の散策路に、エゾ山桜が20本ほど植えられている。


この二本のエゾ山桜がとてもバランスよく見える。


撮影位置によって、湖面の色が変わる。このコバルトブルーが一番きれい。


エゾ山桜の茶色の葉が、何かをアピールしているようで…つい撮ってしまいました。


まだまだご紹介したい画像がありますが、機会があれば取り上げたいと思います。
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