風邪を引いたお嫁さんが想うこと ３

病気が治ったお嫁さんはある決意をしました。


「おい、寝ていた時間が長かったせいか、
　身体が大きくなったな」

背が数㎝高くなったような気がしました。

「白血病かと思ったヨ」
「あんた、いつも大げさなんだよ」

なにせ中国は白髪三千丈の社会です。
三千丈というと、約９㎞の長さになります。
髪の毛の重さだけで何十トンにもなりそうです。

万里の長城なんか
日本列島に匹敵する長さで月から見えるそうです。

中国人はデカいのが好きなのです。

ユーラシア大陸を海と陸から席巻しようという
習近平主席の一帯一路構想も気宇壮大です。
壮大すぎて、ワタシにはついていけない部分があります。


「昔は風邪ひくたびに癌だ、と騒いでいたくせに、こんどは
　白血病かよ。ただの風邪でしょ。肺炎の方が心配だ。
　医者に行かないで長引くと、肺炎になるぞ」
「葬式をどうしようかと、そればかり考えていましたよ」
「縁起でもない。そこまで考えていたんなら
　医者行けば良かったでしょうに。俺が連れて行ったのに」

お嫁さんは、ワタシの話など全く耳を持ちません。

「日本人は水準が高いから、死ぬことについて討論するでしょ」
「日本人のレベルが高いか低いかは知らないけど
　そういうことはお友達とも時々議論するね」
「中国人は水準が低いから、そんなことお話しませんよ。
　すると怒られます」

なんせ、中国人の根本思想は、富貴と長寿ですから
お嫁さんの言うの通りで、そんな話をすると
怒られるのかもしれません。







ＡＬＡ！中国