風邪を引いたお嫁さんが想うこと ２

「中国人には日本の薬は効かないんだよ」
「そんなバカなことあるかい」

それでも、半信半疑で漢方を服用させたのですが
やはり効き目はありませんでした。

それで思いあまったお嫁さんは何を始めたか、といえば
熱のために赤くなった顔をぶらさげて、
旧いバックの底を漁り始めました。

中国で購入した小さなバッグです。

しばらくごそごそやっていましたが、やがて
何年も前の風邪薬を取り出しました。

中国に里帰りしたときに仕入れたものです。
英国の会社が中国で造った薬です。
かなり前のモノですので
賞味期限？　などとっくに過ぎているでしょうが、
驚いたことに、一発で治りました。

翌日には熱も引いて、それが会社から帰っても
続きました。

いつもの、元気いっぱいの、騒がしいお嫁さんに戻りました。

こうなってみると現金なもので、
病気で静かになったお嫁さんが懐かしくなります。

それにしても奇怪な話です。

体質なんでしょうか。中国製の薬には、何か特別な
成分が含まれているのでしょうか。

謎です。

それはとにかく

治るまでに二週間ほど経過していました。
その間、お嫁さんも色々考えたようです。









ＡＬＡ！中国