わんちゃんがやってきた その６３

ただ、お嫁さんは小さい方の落とし物は無視しますので
それはワタシが水をかけて誤魔化します。
いや、清めます。

ここら辺りがお嫁さんのちぐはぐなところです。

大きい方は雑巾で道路まで掃除するのに、
小さいのは無視ですからね。

夕方散歩するときもありますが、
冬が近いのか、辺りは真っ暗です。

オウチから漏れる灯りと街灯しかありません。

そういう時は持参した懐中電灯で
掃除の後を何度も確認します。

しかもです。

帰りにもう一度立ち寄って再度確認です。

どうも理解に苦しみます。


それはともかく、
そうやって四人で散歩です。

しばらくすると、二人のワンコが
お嫁さんの周りをぐるぐるしたりして
ヒモがお嫁さんの脚に絡まり
お嫁さんが歩けなくなりました。

それで、アキオ君のヒモをワタシが引き受け、
お嫁さんと交代しました。

ワタシがアキオ君を、お嫁さんがぷーちゃんを
引っ張ります。

その途端、アキオ君が烈火のごとく
怒り、凄まじい勢いでぷーちゃんに
飛びかかります。

気の強いぷーちゃんも、負けじとやりかえし、
取っ組み合いの大ケンカです。

慌てて引き離しますが、アキオ君の
怒りは治まらず、ヒモをぐいぐい引っ張って
なおもプーチャンを攻撃しようと
暴れます。


なんで？



ＡＬＡ！中国