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緩急

2020年07月26日 | 社会派らぼ
第2波は、既に第1波を凌ぐ感染者数になっており、地方でもじわり…と、その数が増えつつあります。第2波の患者は、若者世代が中心のようで、つまりは重症に至るケースもそう多くは無く、回復されているのでしょうけれど、毎日のように3桁の数字を連呼されるのは、あまり心地よいものではありません。

その割には、経済活動を止めることができない…などの理由で、緊急事態宣言は見送られていますし、Go To トラベルも開始され、旅行に出かけることも推奨されてさえいるような感じです。イベントの参加人数上限5000人の緩和は8月末まで見送られましたが、大体5000人という現在の目安そのものが、日常の集まりとしては途方もなく大きい数字です。要はプロスポーツやコンサートなど、収容人数が万の桁の会場が、全席解禁に至らない…ということでしょうか。

と思えば、大相撲7月場所の7日目、阿炎関が突然休場しました。「数人の客と会食に行った」というのがその理由で、師匠はこういう時期に軽はずみな行動で最低なことだと切り捨てました。相撲協会では、新型コロナウイルス感染防止マニュアルを配布し、不要不急の外出自粛を呼び掛けていたと言います。

患者数がどんどん増えている割に、日常生活はマスクとビニールカーテンが当たり前の光景になっただけで、特に若い人を中心に不要不急の外出もあまり気にしていない様子。緩急の加減を測りかねる…とでも言えば良いでしょうか。緊急事態宣言は「ダメ、ダメ、ダメ」でいささかげんなりする部分はありましたが、あちこちの対応が全て同じで、そういう意味では戸惑う部分は少なかったように思います。

コロナと関係があるのか無いのか、いややっぱりあるのでしょうか。米中関係が悪化の一途をたどっています。自国ファーストという、これまで言わば「本音」を隠して「建て前」を語った来た世界が、口々に臆面もなく「本音」を豪語し出したところへ、コロナ騒動が降って涌いたわけで、ここから世界がどうなっていくのかも、甚だ心もとない限りです。人はやはり背筋を伸ばして、自ら「こうあるべきだ」という理想を、「武士は食わねど高楊枝」でなければならないのではないかと思う次第。

穏やかで、平穏な理想郷は、当面訪れそうもありません。

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