警戒

パソコンは確実に浸透しました。それに伴って、ネットショッピングに対する、精神的なハードルが下がって来たような気がします。怖いからネットで買い物などはしない…と、かたくなに言っていた世代まで、「パソコンは殆どしません。ネットで買い物するくらいですね。」などとおっしゃるケースが増えています。そのこと自体は、好ましい事なのかも知れませんが、ハードルが下がり過ぎて、警戒心を失ってしまわないように気をつけたいと思います。

「楽天市場」や楽天市場のショップは、ネット上で探し物をしている時には、随分お世話になっているサイトです。その「楽天市場」や楽天市場のショップを偽装したサイトが増えていると、楽天が注意を喚起しています。偽サイトの数、実に2500件以上と言います。サイトのデザインを模倣していますから、楽天だと信じ込んでいると、なかなか違いに気づかなかったりするかも知れません。そうした偽サイトからのメールを受け取ったという報告も多数寄せられています。勿論、このような偽メールでは、誤って添付ファイルを開こうとしたりすると、不正プログラムが実行されてしまったりします。差出人の名前も、気をつけていなければ、スッカリrakutenだと信じ込んでしまいそうです。

よもや、自分に限って、そのようなトラブルに巻き込まれるなんて、まずあり得ない事でしょう…と、誰しもが考えています。気持ちのどこかで、そんなトラブルに出くわすのは、ほんの一握りのパソコンお宅のような、パソコンばかり触っている人に違いないと、思っていたりします。ですが、現実に、このような偽サイトは山ほどありますし、日本全国で実際に起きている被害総額は相当な金額に上ります。誰しもが、このような詐欺に出くわす可能性がある時代です。

ネット上だけでなく、所謂「オレオレ詐欺」が、形を変えて来ているそうです。振込型や現金送付型といった形の特殊詐欺被害は、過去最悪と言われるような状況で増えている上に、最近は「上京型」といったものもあると聞きます。息子や孫を名乗る人間から、「東京まで現金を持って来て欲しい」と言われて上京し、代理人と名乗る男に現金を渡してしまうような手口だそうです。

他人に対してだけではなく、私たちを取り巻くすべての事象に対して、無条件にうのみにしてしまうのではなく、常に程よい緊張感・警戒心を保ち続けることが、大切な事かと思います。


「クリップアートで検索イラストが減った」

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