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静かに

2020年08月17日 | 社会派らぼ
先日、俳優の渡哲也さんの訃報が報じられました。言わずと知れた日本を代表する俳優で、石原裕次郎さん亡きあとの石原プロモーションの社長です。刑事ドラマでの強面のスタイルがトレードマークのようでしたが、実際はトテモ優しい方だったそうです。

こうして芸能人の訃報がもたらされると、最近は決まって色々な方がコメントを発表されます。渡さんに対しても、あちこちで偲ぶ声が聞かれます。口をそろえて、心配りの行き届いたトテモ優しい方だったと、在りし日を述懐されています。きっと本当にそういう方だったのだろうと思いますし、惜しい方を亡くしたのだと思います。

素晴らしい方であればあるほど、親しかった方が増える(笑)? 「有名になると親戚が増える」と良く言われます。本当に、渡さんを追悼されている方々には申し訳ないのですが、SNS流行りの昨今、渡人気にあやかるようなコメントもキットたくさんあるのではないだろうかと、勝手に邪推してしまいます。

今回、石原軍団とも呼ばれる石原プロダクションの俳優たちは皆コメントを発表したりすることも無く、沈黙されていると言います。渡さんご本人が「静かに送って欲しい」と強く要望された…ことを守って「静かに」という形を貫くということです。本当に「故人を送る」というのはこういう事ではなかろうかと、密かに喝采を送ります。

やたら饒舌に故人を語る…事が日常的な風景となってしまっていました。報道陣の執拗なマイクに、仕方なく応える方もおられるでしょうし、自らのSNSで積極的に惜しむ方もおられます。目を閉じて、静かに頭を垂れて、胸の中から溢れてしまいそうな悲しみに耐える事が「故人を送る」という事なのだと思います。

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