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不法占拠

2010年12月16日 | 社会派らぼ
道頓堀で営業を続けていた、人気たこ焼き店が、店舗を自主撤去したとニュースが報じました。これまでも何回も報道の対象になっていた気もしますが、ようやくの撤去です。

この店、実は40年近くも市有地の一角で営業をしてきたとのことです。普通、移動式の簡易店舗を使って販売するのは、屋台といった風に呼ばれます。お祭りの縁日など、道路の脇にずらりと屋台が並ぶことがあります。こうした屋台で食物を売る時には、当然ですが保健所の営業許可だけでなく、警察署に道路使用許可を取らなくてはなりません。

たこ焼き店は、このような道路使用許可を取らずに、営業を続けて来て、大阪市側が明け渡しを求めていました。訴訟になった際にも、土地の明け渡しと過去の土地使用料支払いが命じられていましたが、店側は当時の店舗を僅かだけ前に移動させて、営業を続けてきています。店の言い分は、「時効」ということのようで、しかも裁判で土地の明け渡しを命じられた後は、少し店舗位置をずらしたことをして、市の担当者の指示に従ってきただけと、新たな訴訟沙汰にすることも検討しているかに報じられています。

不法に有数の商業地の一角で営業をし続けて、挙句に「時効」による移転登記を求めるという心理は理解しがたいものがあります。もとより、社会秩序など、守る必要もないという考え方の上に立っているようで、これでは社会が回っていきません。

ですから、今回の、市側の強制撤去の予定に先駆けて、店側が自主撤去に踏み切ったのは、いわば当然の流れのように思われます。但し、昭和47年から営業をしているにも関わらず、店の移転登記提訴に対して市が反訴をしたのが平成18年と言いますから、その間、不法占拠を咎めもせずにきたことが元々の原因ではないかと思います。既得権という言葉を聞くことがあります。法律の詳しいことは分からないのですが、不法な占拠であっても、長くそこに居続けていることで、既得権が生まれるという考え方があるようなのです。が、これって考えればおかしな話で、不法はどこまで頑張っても不法として処理されないと、ヤハリ困るような気がします。

何でも、おかしいと思ったら放っておかずに、キチンとすぐに処置をする。そのことを市が怠ったことが最大の原因でしょう。おいしくって人気のたこ焼屋だったようです。味で勝負ができるなら、正当な場所で堂々と商売をして欲しいです。





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