ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

天網恢恢

2009年12月27日 | 雑談
「天網恢恢疎にして漏らさず」

鳩山首相の資金管理団体での献金事件で、元政策秘書が略式起訴の処分を受けました。このニュースをして、上記の感想を漏らされたコラムがありました。天の網は目が粗くて、悪事をお目こぼししてしまうようですが、悪いことは必ず発覚して、天罰を受けるものだという意味です。

正直な感想は、「天網疎にして漏れあり」? 世の中は、不正とされることが必ず発覚して、誰もがその報いを受けているかと言えば、実はそうでもなさそうな。「氷山の一角」といった表現が良く使われますが、多くの悪事が水面下に隠れていて、摘発されるのが逆にほんの一部のような…。

時間をさかのぼると、日本人の誰もが心の中に「善悪」の尺度をシッカリと持っていた時代はあったような気がします。社会的な制裁を受けずとも、人は自分の中にやましい汚点を持っている限り、毎日を穏やかに過ごすことはできませんでした。それこそが、「漏らさず」その報いを受けるという意味のような気がします。

現代は、きちんとした善悪の基準が希薄です。1つには世の中が複雑で、法律などが網の目のように張り巡らせているにもかかわらず(張り巡らされているからこそ?)、本当のところ正しいのか正しくないのかが分からない…ということも多いものです。中国のディズニーランドもどきには、誰もが呆れていても、巷に出回っている商品全てが合法とは限らない世の中です。本人が意図しなくても、著作権侵害など日常的に転がっていたりします。「悪いこと」をしている意識もなしに、不正な行為をしている場合も多いのです。

更に、不正を恥じる意識が希薄です。中には手柄話のように、不正を威張る人もいたりします。そして、それらの行為を咎めることが、大人気ないかのような雰囲気さえあったりして、言葉を呑む人も多いものです。

天網は「疎」でしかありません。だからこそ、私達の心の中に、きちんとした知識と、毅然とした姿勢を持っていたいと思います。



フチなし印刷をすると紙が汚れる
パソコンのワンポイント知識を(ぱぁと2)で紹介しています。簡単なご質問も可能です。

「ぱぁと2」の閲覧には、当方から発行する「ID」と「パスワード」が必要です。よろしければ、メールで(pc_labo@mail.goo.ne.jp)お問い合わせ下さい。24時間以内に返信します。