ぱそらぼ (ぱぁと1)

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富士山

2009年12月20日 | 命の生き方
所要で横浜に行く途中(土曜)、新幹線の車窓に姿を現した富士の姿は、実に見事でした。前夜から積もった雪景色が美しい米原から関が原付近を、新幹線は速度を落として通過。東に行くに連れて、次第に空は晴天になり、真っ青に晴れ上がりました。頂に雪をいただいた富士は、その青空を背景にすっくと立ち、車内から思わず「ほぉー」という声が漏れるほどの美しさでした。富士は、その高さだけでなく姿の美しさで、昔から日本の人々に愛されてきた山です。他の山が頂を並べる連山の風景はどこでも見られますが、これだけ裾野が長く美しく、何にも妨げられず見える山は他にありません。帰途(本日)の富士も同じように美しく見えましたが、空の青さが若干昨日よりは薄く、昨日の雄姿には劣るかと思われました。

この美しい富士でも、登山者の遭難事故は繰り返されてきました。富士の自然は、その優美な姿とは対照的に、実に過酷な自然の中に立ち尽くしています。多くの方が、その尊い命を落とされたことになります。ここ数日、元F1レーサーの片山右京氏の遭難が報じられました。氏は自力で下山して無事に保護されていますが、同僚2人は遺体で発見されました。

氏は「助けられなかった。全部自分の責任です。」と悲痛な会見に臨まれました。冒険家といった肩書きを持つ人はともかく、その家族は常に「万に一つ」の覚悟というのをなさっておられるのでしょうか。「若くして亡くなったのは親として残念なことですが、喜んで出掛けた美しい富士山で仲の良い先輩と最後を一緒にできたことは幸せだと思う。」「思い残すことはたくさんあるが、好きな山で逝くことができてよかったと思います。」犠牲となられたお二人のご遺族の言葉です。

この期に及んで…このような冷静なメッセージが出せるということに多少驚いたほどです。自己責任の範囲で登山はされているはずですが、突然の悲報には気も動転されているのではないかと想像します。下手すると、世の中は責任転嫁やモンスター○○のオンパレードだったりします。冷静に、自分の感情を抑えることのできる社会的な姿勢は立派だと思います。

以降に続く事故を一つでも減らす為に、詳しい事故分析が今後に生かされるようにと願い、冬山に散った命のご冥福を祈ります。


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