ぱそらぼ (ぱぁと1)

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エゴ

2009年12月09日 | 命の生き方
あるいは…と、懸念していた不正ニュース。小児科診療所の所長が、医療従事者用にと配布された新型インフルエンザワクチンを、6歳の孫に優先接種したというものです。何でもワクチンの瓶は開封してしまうと翌日には持ち越せないとのことで、残りは廃棄処分にしたとのこと。健康な小児は免疫がつきにくいため、2度目の接種も行ったと言います。

インフルエンザワクチン接種の開始に至るまで、何度も専門家を交えた話し合いがもたれて、接種の優先順位が話し合われました。結果、医療従事者、妊婦、持病のある人、1歳~就学前の小児、1歳未満の乳児の両親など最優先の接種対象者が定められていました。接種開始以来、一口に医療従事者として数えられていた人数よりはるかに多い人達が接種希望を申し出ていると報じられていましたから、恐らくは本件以外にも、フライングはあちこちで起きているのではないかと思えてきます。

院長の行動は軽率で、社会的な信用を著しく汚すもので、恐らくは何らかの処罰に相当する行為かと思います。こんな報道の度に、興味本位のバッシングが起きることが良くありますが、石を投げる資格のある人はそう多くはいないはずです。沈没しつつある船から逃れるのに一刻を争う際、救命ボートを他人に譲ることができますか?と問われれば、私たち大多数は胸を張って「ハイ」とは答えられないと思います。ですが、そうはできなくても、そう振舞うことの究極の意味を理解はしておきたいと思います。

これが判明したのは、不正に関する匿名の情報提供があったということも、妙に気にかかりました。当然、事情を見聞きできる関係者からの情報であるのに間違いはありませんが、匿名社会はある意味で恐ろしいとも思います。要らぬ人間のエゴまであぶりだされてくるような、インフルエンザ禍の一刻も早い収束を願います。


CD-RWの誤解
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