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韓国の暴走、その4 韓国的非寛容

2019-09-08 22:34:11 | マスメディア
 罠にかかったところを優しい翁に助けられた鶴が、人間の娘の姿になり、自分の羽根を抜いて美しい織物を織り、老夫婦に恩返しをする。

 これはご存知「鶴の恩返し」のあらすじである。動物の恩返しは我々の心を打つ。それは忘恩行為が世に多いことの裏返しでもあろう。「犬猫も3日飼えば恩を忘れず」という言葉もあるように「恩返し」は多くの物語のテーマになってきた。逆に「恩を仇で返す」というように、恩知らずや裏切りもまたひとつのよく使われるテーマである。恩返しも恩知らずも人間にはよくあることである。ただそれらは同じ人間に共存するというより、それぞれを得意とする人間がいると言うべきだろう。受けた恩を生涯忘れない人もいれば、3日で忘れる人もいる。

 韓国の大統領の末路は逮捕・投獄や自殺に追い込まれるなど、尋常ではない。まさにそれが伝統でもあるかのようである。世界広しと言えども、こんな国は珍しいのではないか。どんな大統領でも悪いことだけではなく、よい仕事もしていただろう。量から言えば功績の方が圧倒的に多いに違いない。元大統領が功績を評価されず、投獄されても韓国社会は強い異議を挟まないようである。むしろ元大統領を糾弾するのは国民のように見える。元大統領に恩を感じる人が少ないのだろうか。裏に反対派の策動があったにしても、国民多数によるローソクデモによって朴政権は倒れ朴槿恵元大統領は投獄された。

 日本の朝鮮統治時代、日本は悪行ばかりやったのではない。数千の学校を建て、識字率を向上させ、道路、鉄道、ダムなどのインフラの整備にも多くの実績を残したとされる。三・一独立運動の鎮圧など厳しい面もあったが、1912年から1937年にかけての年平均実質GDPが4.10%という高成長であり、35年間の統治時代に人口は併合時の約2倍となったことを考えると、経済的にはかなり豊かになったと言える。日本は悪行ばかりとは考えにくい。欧米諸国の収奪的な植民地政策に比べてもかなりマシなのではないか。

 前大統領に対する過酷な仕打ちと数十年に及ぶ執拗な反日感情、両者には共通のものがあるのではないだろうか。韓国大統領にも、朝鮮・韓国に対する日本にも、功もあれば罪もあるだろう。功に比べ罪が十分小さければ、普通はまあいいかとなる。ところが韓国の国民は極めて厳格で、僅かな罪も許さないようである。反日は政治的な思惑などによって強められてきたが、その底には功には目を向けず、罪ばかりに注目するという性向があるのではないか。カエサルの寛容(Clementia Caesaris)あるいはローマ的寛容、という言葉があるが、韓国的非寛容とでも呼ぶべきか。とにかく、付き合いの難しい国である。


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