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山口県光市母子殺害事件を「利用」する弁護士たち

2007-05-29 17:49:07 | Weblog
 星野文孝氏の記事が興味深い。ここには山口県光市母子殺害事件をめぐる、死刑廃止論者達の恥ずべき行為が載っている。

 詳しくは記事をご覧いただきたいが、面倒な方のために要約する。

 1999年4月14日、当時18歳の被告は、本村さん宅を訪問し、妻の弥生さん(当時23歳)と娘の夕夏ちゃん(当時11カ月)を殺害した事件である。

 被告は本村さん宅に上がり込み、弥生さんを殺害する。動かなくなった弥生さんにガムテープで巻いて姦淫した。母に近寄る夕夏ちゃんを床に叩きつけた後、首を絞めて殺害した。

 1審、2審とも無期懲役の判決の後、最高裁は「死刑回避の十分な理由は認められない」として2審の無期懲役判決を破棄し、広島高裁に差し戻した。

 07年5月24日、その差し戻し控訴審に於いて、被告側には、頼まれもしない21人もの弁護士が顔を連ねた。被告は、21人もの大弁護団になったことを聞き、驚いていたらしい。

大弁護団によって以下のような主張がされた。
 事実誤認があり、被告に殺意はなかった。水道工事屋さんになりすました「ママゴト遊び」で、被害者に抱きついた目的は被害者に甘え、じゃれることにあった。
 動かなくなった弥生さんの体にガムテープを巻き、強姦したことについては「死者に精子をつぎ込んで復活させる魔術とも言うべき儀式」「被告人は精子が死者を復活させると信じていた」などと主張し、その上で「計画性があり殺害方法も残忍」という今までの審議は誤りだとした。

この記事の筆者は、荒唐無稽な動機であり「司法制度を弄ぶ所業である」と述べている。

 死刑廃止論者たちが自説を主張したいためにこの事件を利用しているという記事の内容は事実だろう。悲惨な事件に巻き込まれた遺族の無念さを思いやらないばかりか、遺族の気持ちを逆撫でする弁護士たちの神経が理解できない。

 死刑廃止論を主張することは自由だが、裁判という場を利用し、それに圧力をかけて歪める行為は許せない。このようなやり方は国民感情に反し、逆の効果を招くのではないか。徒党を組み、数の力で押し切ろうとする。あまり上品ではない。

 メディアは安田弁護士と20人の活動や経歴を取り上げて、問題提起だけでもしてほしい。


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