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嫉妬によるバッシング

2017-09-11 09:16:40 | マスメディア
 政治家の不倫が明るみに出ると国を挙げての大騒ぎになる。不倫ゆえに離党した山尾議員は失礼ながら民進党では珍しく有能な人物に見えた。惜しいことである。私は民進党を支持するわけではないが、同党がこんな体たらくでは日本の政治全体にマイナスである。不倫ごときが政治生命を失うほどの重大事なのか、疑問である。

 メディアの大騒ぎの裏には記者らの嫉妬があるように思えてならない。聖書に有名な一節がある。姦淫したとして捕らえられた女を前にして、イエスは「なんぢらの中、罪なき者まづ石を擲て」と言ったという(ヨハネの福音書8:3~7)。誰も女に石を投げず、去っていったという。自身の罪を認めたわけで、当時の人間は正直であったらしい。イエスの言葉に耳を傾けず、皆で石を投げるのが現代のメディアである。

 山尾議員に集団で石を投げた記者たちはどうであろうか。不倫の機会があったとき「それはできません」と断るような人物ばかりなのだろうか。大半の男は機会があればやりたいと思っている。男ならばわかる。ただやりたくてもできない悔しさ、嫉妬が山尾議員への攻撃に油を注いでだのではないか。自分でやっていたり、あるいはやりたくてもできない記者達が議員を非難するのは偽善である。また女性のエリートというだけで同等以下の男は嫉妬心を持つことが多い。

 確かに不倫はバレると家庭などの個人的な部分に悪影響をもたらす。しかしそれを承知の上でやってしまうのは抗し難いほどの魅力があるからである。しかし悪影響が及ぶのは公の分野ではない。よほど溺れない限り、政治という仕事にはあまり関係がない。また不倫が全くない世の中など全くつまらないという意見もあるだろう。

 あるアンケート調査によれば不倫の経験者は男性:37.0%、女性:24.4%となっている。正直に答えていないものもいるので実数はもう少し多いかもしれない。芸能ほどではないにしろ、メディア業界では恐らくもっと高い数値となると思われる。その記者たちが不倫を激しく批判するのは不誠実であり、偽善であるだけでなく、大変見苦しい。とにかく、個人的な感情で大袈裟に騒ぎ、政治が歪められては国全体の損失になる。政治家として有能で良い仕事ができれば不倫などどうでもよい。そのほうが社会には有益である。