静聴雨読

歴史文化を読み解く

マイ・ツリー運動

2009-04-11 20:23:21 | わが博物誌
都会地の街路樹を植えるのに、1本1万円-5万円で寄贈を募る動きがあるそうだ。「マイ・ツリー運動」というらしい。NHKの朝の番組で採り上げていた。

1万円-5万円を寄贈すると、寄贈者の名前だとかメッセージとかのプレートを街路樹にかけることができるという仕組みだ。

学校の卒業記念に記念植樹するという風習があった。今でもあると思う。それの街路樹版、市民版が「マイ・ツリー運動」だ。これがなかなか人気を集めているらしい。

定年になった人の「定年祝い」に贈ることもできるし、幼児の成長を見守る「お守り」としても活用できる。負担額もリーズナブルだ。何より、5年や10年にわたって、街路樹の生長を見続けることができるので、街路樹に対する愛着も深まろうというものだ。

NHKの番組で採り上げられていた、東京・日比谷通りに足を運んでみた。ある、ある。
この3月に植えられた街路樹に寄贈者のネームプレートがかかっている。

不思議なことに、むくげの木が多い。私は、むくげが嫌いではない。むしろ、コラム「幻想の庭園」に取り上げたほど、好きな花だ。しかし、いたるところにむくげが咲く光景はどうだろう。馴染めるのだろうか? 今年の夏にこのむくげが花をつけるかどうかわからないが、期待半分・恐ろしさ半分の気分だ。 (2009/4)